風のオンラインツアー

より多くの方に自社のツアーを知って頂きたい。ツアーを作っている旅行会社なら皆そう願う。コロナ禍の3年間で海外旅行が殆ど止まり、それどころではなかったが、弊社もここに来て、ようやく“新しい取り組み”を始めた。

コロナ禍で、3人のスタッフを失ったし、何よりも個々人にとって人生の中の貴重な時間が消失した。歯を食いしばって、それとても未来の糧に変えていかなければ悔しくて仕方ないが、一方で、オンライン会議やテレワークなど新しいことも始り新たな期待感も生まれた。オンラインツアーもその一つだ。コロナ禍で旅行に行けず欲求不満が溜まった人々が、このオンラインツアーに殺到した。旅行会社も、リアルな旅行に代わるビジネスになるかもしれないと期待した。

ただ、オンラインツアーは、想像以上に手間が掛かる。生半可じゃ作れない。スタッフが休業すれば、雇用調整助成金が申請できるのに、人件費を払ってオンラインツアーを作っても全く収支が取れない。もちろん、ネパールやモンゴルのスタッフを動かせば対価を払わなくてはならない。また、給料やボーナスなどの収入が減った分、スタッフたちは副業で稼がなくてはならない。その時間を保証してあげるのも、雇用している会社の務めであり、オンラインツアーを作るより、それを優先しようと私は考えた。

また、オンラインツアーは、新しいビジネスモデルになるという主張もあったが、リアルな旅行が戻れば消えていく運命にある、と私には思えた。どう考えても、リアルなツアーをやる方が全てにおいて優っている。そう考え、コロナ禍ではオンラインツアーに取り組まなかった。

ところが、ここに来て弊社はオンラインツアーを始めた。以下、3本である。

弊社だけではとてもできないので、世界仮想旅行社にプロデュースしてもらっている。これで収益を上げようとは思わない。広告宣伝費として位置付け、参加費は無料とした。新しい方々との出会いに期待し、一緒に旅を楽しんでいただける方を増やしたい。そんな願いを込めている。

1991年に会社を始めて10年くらいはABロードなどの旅行情報誌に頼り、ネットが普及するとクリック広告に振り回された。広告に多額の経費を掛けることに懲り懲りして、ここ7~8年は、自社のHPと「風の季節便」のDMとこのメルマガだけにしてきた。さて、今度はどうか。即効性はないかもしれないが、じっくり取り組みたい。是非、ご覧いただきたい。

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