すぐに着かない郵便

郵便物を投函してから配達されるまで、3日から5日もかかるのにも漸く慣れてきた。最初の内は戸惑った。お客様からも“まだ届かないが、どうなっているのか”といったクレームをしばしば頂いた。次第に、到着までの日数を計算して出すようにもなったが、お客様の側にも、“郵便は直ぐには着かないものだ”という感覚が浸透していったように思う。

以前は、翌日着くなら速達など意味がないので使わなかったが、3日から5日はかかるとなると速達扱いに近いレターパックを使うことが増えてきた。追跡もできるから安心だが、書留と違って宛先人にわたらなくても保証はない。働く人たちへの負担を考えると文句はいいたくないが、不便にしておいて、便を求めるなら余分に金を払えというのには少々閉口する。

ならば、こちらが工夫するしかない。角2封筒までなら、郵便で50gまで120円、100gまでなら140円で送れる。それをレターパックライトにしたら370円もかかる。レターパックは便利で速いが、余裕をもって送れば何ら影響はない。郵便物がなくなることもまずないので、よほど重要なものや急ぐもの以外は郵便で充分である。

しかし、実は、ここからが重要である。普通郵便は《差出日の翌々日配達》になっている。速達やレターパックは土日祝日も配達されるが普通郵便は配達されない。木曜日に出すと月曜日着で4日後、宛名先によっては5日後になる。では、差出日とはどの日を意味するのか。郵便局に確認したところ、以前は本局と呼ばれ今は「大規模な集配直営局」と呼ばれる窓口に17時ころまでに持ち込んだ日のことだ。弊社でいえば中野駅の反対側、南口にある中野郵便局になる。

小さな普通郵便局(以前は特定郵便局と呼んだと思う)に持ち込んでも、結局、郵便物の集配を受け持つ本局が集めに来るので、ポストと何ら変わらない。本局から郵便物を載せて配達局に向かうトラック便は17時が最終便だ。これに乗らない郵便物は、そのままその本局に留め置かれるから、当然だが、翌日扱いになる。

ポストに投函するなら、当日の2番目の集荷時間までに投函しないとその日が差出日とはならない。弊社で最もよく使う中野通りのポストの2番目の集荷時間は「13時40分ころ」だから、13時30分までに投函すればその日が差出日になり、普通郵便は翌々日配達となる。これ以降の投函だと、差出日は翌日になるから郵便が届くまでには、もう1日遅くなる。水曜日の13時40分以降に出せば、月曜日着となり5日もかかることになる。

ではレターパックはどうか。レターパックは速達ではないが速達に近いサービスだ。ほとんどは差出日の翌日には届くが、日本郵政は、速達と違い翌日届くとは約束していない。もちろん、2番目の集荷時間を過ぎて投函すれば、到着は翌々日になるから、速達代わりとして使っても意味はない。

速達は流石に違う。午前に差し出せば翌日午前、午後でも翌日午前に届く。なんと配達局に午前中に着けばその日に届けるそうだ。したがって、2番目の集荷時間以降に投函しても、最終集荷時間までに投函すれば、近場だったら翌日の午後には着く。速達は、レターパックと違って、やはり速さを保証している。

随分、細かなことを書いたが、もはや、何もしなくても無料で上質なサービスが誰でも受けられた嘗ての日本ではない。事は、郵便に限ったことではない。一事が万事そんな風になっていく。ボーっと生きていると叱られるだけじゃ済まなさそうだ。

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