違和感

結構気に入っていたレストランを半年ぶりに使った。レストランに入った瞬間、“あれ?テーブルクロスを変えたのか”。見馴れない濃い焦げ茶のクロスに違和感を覚えた。

ワインリストを見てびっくり。ほとんどが3,000円台。安さを求めて来たわけではなく、私の知っているお勧めのレストランに知人をご招待し、美味しい物を食べてもらって楽しい一晩を過ごしてもらおうと思ったのに。これから出てくるオーダー済みのコース料理にも不安がよぎった。

食事を始めるとしばらくしてパンが出てきた。どう見ても市販のロールパンにしか見えない。バターも出てこないので店員に頼んだ。なんと、銀紙で包んだ市販のバターが出てきた。以前は、焼き立ての、フォッカチャにオリーブオイルだったように記憶しているが、これにはがっかりしてしまった。

サーブについた店員も、どう見ても学生。すべての所作がぎこちない。食事の進み具合を脇でそっと見ながらタイミングを見計らって、さり気なくサーブをしてくれると、落ち着いて食事も会話もできるが、「お済みでしたら下げさせていただきます」と何度も大きな声を掛けられた。見ればわかるだろう、とその度に思ったが、そういう教育を受けているらしいから彼らを責めても仕方ない。

極めつけは、会計を済ませたら、グループ会社の他のレストランでも使えるドリンク一杯無料券を数枚渡された。まるでファミレスにでも来ているようなこのやり方には呆れてしまった。

残念ながら、サービスの質が店構えと合っていない。ベテラン店員ならそのズレに気づくだろう。日々そう感じながら仕事をしているとしたら悲しいことだ。さて、弊社はどうだろうか。コロナ後、想定外の事情は色々あるが、現地も私たちも必死に踏ん張るしかなかろう。

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