「中央アジア・グランドツアー」 新疆ウイグル(シルクロード)編 PART2 〜キレイな綺麗な新疆〜[LHASA・TIBET]

新疆ではいろんな刺激を受けたが、旅行中最も早く僕の五感に訴えてきたのは、
新疆はキレイ、そして綺麗!

新疆の西端の大都市カシュガル。 中国で最もイスラム色の濃い街。 東西に走る人民路と呼ばれる幹線道路の北側には旧市街が広がる。 小さなモスクがたくさん点在しており、素朴で質素な感じのする旧市街。 ちょうど、チベット・ラサでいえば、バルコル(大昭寺の円環路)やその周辺に相当するであろうか。 

しかーし! とっても大きな違いをひとつ指摘したい。 
カシュガルの旧市街の道は、ラサのバルコル周辺とはうって違って、清潔・清楚そのもの。小便くさい匂いが一切しないのだ! こんなことで驚くのは非常に滑稽であるかもしれないが、ラサの旧市街を見て欲しい。 ラサには最近やっと公衆便所が増えてきたが、やはり街路で小便(ときには大便)をする人間は少なくなく、風通しの悪いところではアンモニアの匂いが沈滞している。 それにひきかえカシュガルの旧市街は、清潔感が漂っており、地元ウイグル人たちは、街路で「用を足す」など考えられないだけでなく、痰を吐いたり、鼻糞なんかはほじくらない(僕は一度も見なかった)。 まったく、ラサ人に見せつけてやりたいくらいだ。 ウイグル人の爪の垢を煎じてなんとかである。 

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(カシュガル旧市街にて)

また他に、ウイグル人の清潔さに驚いたことは、家に入るときに手を三回洗わないといけないこと。 家の人がやかんなどで客人の手に三回水を注ぎ、洗うのが「儀式」になっている。 おまけに、客人は洗った手をむやみに振って乾かすのは無礼とされ、家の人が差し出すタオルで拭くのが礼儀とされている。 何年か前、「国境なき医師団」がチベットで活動をしていたとき、衛生キャンペーンの一環で「外から帰ってきたときには必ず手を洗おう」運動をしていたように記憶しているが、衛生感覚においてはウイグル人との差は歴然であろう。 

新疆ウイグルはキレイな街が多い・・・ これが旅人として僕の受けた印象であるが、もうひとつ強烈に残った印象がある。 それはウイグル人女性は非常に綺麗(!)なのである。

というと誤解を受けてしまうかもしれないが、(僕のたった十日間だけの新疆滞在で熟成された勝手な感想をいうと)あちらの女性は概してセンスがよくて、垢抜けており、茶目っ気が程よくある。 「厳格なイスラム」の印象が強いが、それは表向きだけなのかもしれない。 そしておそらく一番の魅力は、アジア的な優しさや包容力を持っていながら、と同時に異国情緒のある姿・顔立ちをしていることであろうか。 旅行人としての贔屓目(ひいきめ)が働いただけなのかもしれないが、世界に誇る日本女性の美しさに勝るとも劣らない魅力がたちこめている。 ただ、後者の場合はストレートな魅力で、ウイグル人女性の場合は、不思議なアンビバレントな魅力といえるかもしれない(おそらく僕が日本人だからであろう)。 

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(アイトゥルソンの家に昼食に招待された。 「宮殿」のようなお家。)

新疆十日間という短い日程のため、実際にいろいろ話ができたのは、旅に付き添ってくれた風のウイグル人ガイドの女の子たちであった。 カシュガルではアイトゥルソンという女の子にお世話になった。 アイトゥルソンとはウイグル語で「動かない月」という意味らしい。 時を忘れて夜な夜な語られる、千夜一夜物語(アラビアンナイト)を想起させる神秘的な名前で、こちら側の勝手なアラビア幻想をかきたてる。 彼女は気の利く優しい女の子で、日本語もかなりしっかりしている。 八代亜紀に似ていると風のお客さんからよく言われる彼女(上の写真参照)は、来年あたり結婚するらしい。 伝統的なイスラムの習慣が色濃く残るカシュガルでの結婚式、ぜひ観てみたいと自分勝手な発言をしたら、(来てくれるなら)必ず招待すると言ってくれた。 絶対連絡してねー!

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(高僧・鳩摩羅汁〔くまらじゅう〕で有名なスバシ故城にて。 誰もお願いしていないのに、「おねんね」のポーズを自らやってのけるアイトゥルソン。 スバシ故城で発見された美女のミイラの真似らしい。 チベット人ガイドは、100元払ってもこんなお茶目なポーズはやってくれないであろう。)

ウルムチやトルファンでは上のアイトゥルソンの親友、アミナにガイドをしてもらった。 大阪女性のように、彼女はストレートな物言いがあるものの心根はとっても優しい子で、また(新疆についての知識の乏しい僕に)現代ウイグル講座をたくさんたくさんしてくれた。 彼女は僕の妹のように親しく感じられ、ウルムチでは、ウイグル人の若者が集うクラブに連れて行ってくれたり、トルファンの最後の晩には、屋台でごちそうしてくれて、「男の値打ちは肉の食べ方で分かる」などの、ウイグル人女性の男観の一端を開陳してくれたりした。

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(羊肉を食べながら、アミナに「男の肉の食べ方」を教わる。)

新疆での道中、どこかできいた噂。
「ハミの瓜、イリのりんご、アクスのかぼちゃ、アートシュのイチヂク、カシュガルの柘榴(ざくろ)、ホータン(和田)の玉、そしてウルムチの女。」

またこんなのも聞いた。
「イリ女は肌がきれい、ホータン女は顔のパーツが美しい(目が大きく、口が小さい)、ウルムチ女は口がうまい。」 

これらはどれだけ本当だろうか。(風のシルクロード専門の八田さん、風のウルムチ駐在横井さん、教えてください;笑) 人類学徒としてフィールドワークをする価値があるのかもしれないが、「新疆美女調査」に行ったら行ったでチベットに帰って来れないことも考えられるので、今世(こんせ)ではこの調査は控えておこう。 

つづく
Daisuke Murakami

12月18日
(ラサの)天気 快晴
(ラサの)気温 −7〜9度 
(ラサでの)服装 ジャンパー、コート、長ズボンが一般的です。日焼け対策は必須。 空気も非常に乾燥しています。

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