ペーラモ祭 [LHASA・TIBET]

しばらくラサを離れていたため、日記から遠ざかっておりました。。
ということで、今日はペーラモ祭の記です!

二週間ほど前になるが、チベット暦の10月15日。
満月の日。 お祭の日。 そして女の子の日。

この日ばかりは無礼講とばかりか、女性が「主役」となるのである。 
ペーラモという女神にあやかって、女性は男性に対してありとあらゆる要求を投げかける。 
仮に男がそれをあからさまに断ると、
「呪い」をかけられ自身のソナム(福徳)を弱めてしまう、と言われている。

ジョカン寺にペーラモを拝みに来た参拝者の群れ

ジョカン寺にペーラモを拝みに来た参拝者の群れ

ペーラモとは、かの有名なチベット仏教の女神パンデンラモの略称。
また、パンデンラモの化身のひとつである、との信仰もある。

この日はペーラモが、恋人であるディプゾンツェンに再会できる唯一の日なのである。
まるで織姫と彦星の物語のような、といえばロマンティックにきこえるが、
実はペーラモの母は性悪であったらしく、自分の娘に対して呪いをかけ、
年に一度しか恋人に会えなくさせてしまったのであった。

一年に一度、拝むことができる女神ペーラモ

一年に一度、拝むことができる女神ペーラモ

その恋人に会うべく、いつもジョカン寺の内奥に祀られているペーラモは、
境内の中庭に外出あそばされるので、我々もお顔を拝顔できる。 
この極めてシャーマニックなお顔・・・。 ううっ、一目惚れしてしまいそうだ・・。 
とても恋人を迎える顔ではないのかもしれない・・(笑)が、
僕はこの凄まじくもコミカルなお顔にどことなく惹かれてしまうのである。 
地元チベット人たちは、ペーラモのことを親しみをこめてこう呼ぶ。 
「ベードン」(カエル顔)と。

さて、
ラサっ子たちは、この日をどう祝うか。

女の子どもは、友達、知り合い、また見知らぬ人までにも声をかけ、
「お小遣いちょうだい!」とお金をせがみまくるのである。 
男たちはたまったものではなく、外出をできるだけ避ける。 
外出すると、「呪い」を甘んじて受けるか、「金銭の流出(施し?)」か、究極の選択を迫られるからである。 
この日、バルコル周辺を歩いている人間の約7割近くは女の子となるのは、そういう理由からだ。

「お小遣いちょうだい!」とお寺の中でもお構いなし。 この子はお坊さんにまでからんでいた。

「お小遣いちょうだい!」とお寺の中でもお構いなし。 この子はお坊さんにまでからんでいた。

男は家やオフィスに隠れていようと、女の子は押しかけるのが常である。 集団で。 
ラサの男たちは、「こんなのは、伝統的な祭からかけ離れすぎている、
やつらは勘違いしている!」と、よく僕に語るが、勢いで完敗である。 

この日は、僕も計一万円ほども流出させてしまったのではないか。
この出費、駐在経費で風の本社に請求してもいいのだろうか?(笑)

それにしても、そばで観察していると目的は本当に「お小遣い」なのか、と思いたくなる。
お小遣いが欲しいから、というよりも、男たちにここぞとばかりに甘えて、
触ったりベタベタ、イチャイチャしたいだけではないのか、と思えてくる大胆さである。 

さすが、本性現わるラサ女というべきか。 
その日の夜は、女の子たちは「稼いだお金」を持ち寄って、つるんで火鍋を食べに行き、
ガールズ・トークを夜中まで、というのがお決まりのようである。

僕の泊まっているホテルでは、宿泊客がいないことをいいことに、スタッフが火鍋大会のあと、飲み唄いだす。

僕の泊まっているホテルでは、宿泊客がいないことをいいことに、スタッフが火鍋大会のあと、飲み唄いだす。

この日、バルコル周辺の店の半分以上は、お休みである。
街全体がある種の躁状態になるのが、肌で感じられる。

ものすごい人込みだったので、それなりの厳重な警備はあったが、
ラサっ子たちの多くは、施しを受けるほうも与えるほうも、祭を心から楽しんでいたのではないか。 
これは「ひさびさ」である。 
嬉しい気分になってくるのは僕だけではないだろう。

Daisuke Murakami

12月16日
(ラサの)天気 晴れときどき曇り
(ラサの)気温 -5~7度 【今週末には最低気温がマイナス10度になるようです!】
(ラサでの)服装 昼間はセーター、ダウン、厚手のコートなど。 夜はダウン、厚手のコートなど。
昼間でも曇れば非常に寒いので要注意です。
晴れの日は日差しがとてもきつくなるので、日焼け対策は必須。空気は非常に乾燥しています。
この季節、雨は降ることは少ないですが、雨具は念のため持ってきたほうがいいでしょう。


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