添乗報告記●草原乗馬学校の楽しみ方

2009年8月8日〜8月15日  文●山田基広(東京本社)

風のモンゴルツアーはコースが豊富なのでじっさいどこのコースにしたら良いのか迷ってしまう……そんな方も多いことと思いますが、コースをお悩み中で、特に下記の項目に当てはまる方には「草原乗馬学校」がピッタリお勧めです。

1.乗馬初心者(初めて)だけどとにかく馬にたくさん乗りたい方。
2.とにかくのんびりしたい方。
3.キャラバン(テント泊)よりはゲル宿泊が良い方。

「草原乗馬学校」は名前は学校とつくものの非常にのんびりとした時間の流れの中でモンゴルの草原を満喫するツアーです。では、どんな感じで一日が流れていくのでしょうか??
まずは、草原乗馬学校の一日をご紹介しましょう。


<大まかな一日の流れ>

8:00頃 朝食
10:00頃 乗馬開始。約2時間半から3時間ほど乗馬をします。
14:00頃 ほしのいえにて昼食。昼食後はのんびり過ごします。 馬も人間もゆっくり休憩です。
16:00頃 午後の乗馬開始。3時間ほど乗馬をします。
20:00頃 ほしのいえにて夕食。夏であれば夕食後がちょうど夕日の時間になります。
22時過ぎから天気によっては満天の星空が!



とはいえ、時間はあってないようなもの。大まかな時間の流れに身を任せ、時計をはずして過ごすのがモンゴルにはピッタリです。モンゴル乗馬の魅力は、習うより慣れろ方式でいつも間にか自由に草原を動き回れるくらいまで上達してしまうこと。もちろん無茶は禁物ですけれど、なーんにもない広い草原を馬に乗って走る爽快感は言葉に出来ません。
と、乗馬の魅力はこのコースの最大の売りではありますが、もちろんそれだけではありません。乗馬学校を楽しむための、「ほしのいえ」を拠点にしたこのツアーの魅力を具体的にご紹介します。

何度も行こう! 遊牧民訪問

「ほしのいえ」のあるアルタンボラグ周辺には馬に乗ってちょっと足を伸ばせば遊牧民のゲルが点在しています。ツアー中何度か遊牧民のゲルにお邪魔して自家製の乳製品(チーズやお茶など)や時期によっては馬乳酒を飲ませてもらいましょう(おなかがゆるくならない程度にお召しあがりください)。遊牧民のゲルに訪問するとどこでもあったかく迎えてくれます。モンゴル人の懐の深さを感じられるとともにモンゴル人のたくましさも理解できます。


乳製品をご馳走になったり

家畜の世話を手伝ったり
見せてもらったり



時には遊牧民の引越し最中に近くを通ることも。そんなときはモンゴルの習慣として、必ず引越しの手伝いをします。これもまた素敵なモンゴル体験。遊牧民の心を知るチャンスです。



これは忙しそうだ!手伝いまーす

見よう見まねですが役に立つのです



手伝いの後は・・・

スーテツァイ(モンゴル風ミルクィー)
をいただきます!


ほしのいえの過ごしかた

「ほしのいえ」は遊牧民と全く同じ移動式ゲル。滞在中は我が家のようになってきます。
昼寝をするもよし。草原にいすを出して読書をするもよし。スケッチするもよし。スタッフたちとサッカーやバスケットボールに興じるもよし。と思い思いに過ごしていただけますが、何も無い草原だからこそ、ふだんあまりやらない素朴な遊びがとても面白かったりします。
凧を持ってくれば、ほら、電線の心配なんかなにもない大草原で、真っ青な空にぐんぐん上がる凧がなんともいえない爽快感。いったいどこまで上がっていくのか……?首が痛くなったら草原に寝転んでしまいましょう。
竹とんぼやフリスビーにシャボン玉などなど、ちょっとした小道具を持っていけば障害物も何も無い草原だからこその楽しさがあります。

もちろん、小道具が無くても馬頭琴に興味があればほしのいえに滞在している馬頭琴弾きのスタッフをつかまえて馬頭琴教室を開いてもらっても良いと思います。
雨の日はスタッフたちも時間があるので積極的に声をかけて習ってみて下さい。はじめはなかなか音が出ないのですが、だんだん弾けるようになって……うまくなったら馬頭琴がほしくなるかもしれません。



馬頭琴練習

幻想的な空の色



また、厨房で食事の手伝いも楽しいですよ。モンゴルの伝統料理を習ってみるのもいかがでしょう?そして夕食後には夕日が草原のかなたに沈んでいく姿を見ることもできます。様々な色に変化していく空の色がまたたまりません。

そうそう、モンゴル伝統服を着て記念撮影も出来るので草原での記念撮影もいい思い出になるはずです。

間近で見る! 遊牧民の馬術に感動しきり

オールガという道具で 馬を捕らえます

ツアー中は遊牧民が乗馬ガイドとして同行します。彼等は実家が遊牧民なわけでそれはもう大変乗馬に長けています。
オールガという馬具で放牧している馬を捕まえる様子は大迫力ですし、ツアー中要所要所で垣間見せてくれる馬術も見事なもの。
見るチャンスとしては遊牧民のゲルを訪問したときはもちろんなのですが、「ほしのいえ」で午前の乗馬時間が近くなると放牧している馬をあつめてツアー用の馬の確保をしますが、この時もオールガを使って馬を捕まえるので、是非このタイミングを逃さず見てみて下さい。
「なんであんな体勢で乗れるわけ??」と驚くこと間違いなしです。

天体ショー

これはもう言葉は要らないでしょう。
晴れた日のモンゴルの星空のしたでは星明りで人の影が出るほどなのです。
天の川が180度広がり、360度の大パノラマですから、夏と冬の星座が同時に見えることも。モンゴルは日が長いので、星空を見るためには少し夜更かしが必要ですが、雲の無い晴れた日にはぜひ天体ショーを楽しんでみて下さい。

草原での過ごし方を簡単に紹介しましたが、楽しみ方は人それぞれです。 なーんにもない草原も実は毎日なにかしらの変化があって飽きることはありません。のんびりなのに充実した毎日を「ほしのいえ」でお過ごし下さい。


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