添乗報告記●ほしのいえ草原乗馬 おためしキャラバン8日間(2018年7月)

添乗ツアー名 ●ほしのいえ草原乗馬 おためしキャラバン8日間
2018年7月14日(土)~7月21日(土) 
文・写真 ● 川上哲朗(東京本社)


直営キャンプ「ほしのいえ」をベースとした乗馬に加え、1泊2日のキャラバンでテント泊&ロングライディングを体験してもらおうと企画した初級~中級者向けの新ツアー。思惑通り、昨年“ハマってしまった”モンゴル2回目のお客様のご参加が多い印象でした。


大雨で洪水状態!大雨で洪水状態!

今回は天候が不安定で夜半に雷雨(大粒のひょうが降ったことも!)となる事が多く、とある朝には「集合時間になっても馬が集まらない」というモンゴルらしいトラブルに見舞われたりもしましたが、キャラバン当日まで無理ないペースで乗馬の練習を重ねます。はじめは常歩(なみあし)でゆっくり歩くだけだったメンバーも、安定して速歩(はやあし)や駈歩(かけあし)ができるようになった頃、いよいよショートキャラバンへ出発です!

これまでは「ほしのいえ」近郊の山や井戸をぐるっと回るコースばかりでしたが、宿泊を伴って縦走するキャラバンでは、ひたすら一方向に距離を稼ぎます。午前は駈歩と常歩を交互に10kmほど走り、草原ど真ん中でのピクニックランチを楽しみました。日除けのない炎天下の草原でも、タープの下の日陰には乾燥した心地よい風が吹き込みます。


車の陰でお昼寝中車の陰でお昼寝中

1時間半ほどの昼寝のあとキャラバン再開。乗馬リーダー・ザヤーの先導のもと、緩やかな上り坂では、馬が全力疾走する襲歩(しゅうほ・ギャロップ)まで味わうことができました。このスピード感を一度経験すると病み付きになりますよ。

キャラバン初日の乗馬距離は24~25km位だったでしょうか。宿泊地のテント場に到着したら、皆さんおのずと「プシュッ」をはじめます。モンゴルのビールの味はかなりイイ線を行っており、心地よい疲れを感じながら夕暮れの草原で飲む味は、控えめに言っても最高! です。

余談ながら、以前、椎名誠さんがモンゴル(だったかな?)のビールを“馬のションベン味”だと言っていましたが、馬のオシッコってこんなに美味しいものなのでしょうか。本当ならテントの周りに足枷を付けた生ビールサーバーがゴロゴロ転がっているようなものですが、モンゴルの大草原はこの世の天国だったのでしょうか。ともあれ、飲むならせめてよく冷やしてから試してみたいものですね。


生ビールサーバー達生ビールサーバー達

閑話休題。夏は日照時間が長いモンゴルですが、ビールとウォッカが効いてきた頃には徐々に暗くなり始めます。一番星、二番星と数えているうちに、気がつけば満点の星空! 「ほしのいえ」などのツーリストキャンプより更に光害が少ないテント生活では、晴れていればまさに眼前に迫るような星々をお楽しみいただけます。そう。晴れてさえいれば。。

結局この日も夜から大雨が降り、翌日午前中まで悪天が続きました。残念ながら2日目のキャラバンは諦め、伴走車のバスで「ほしのいえ」へ戻ることになりましたが、ポジティブに考えると、途中リタイアが容易だという点も「おためしキャラバン」の利点と言えなくもないでしょう。


こんな星空が見たかった! (イメージ)こんな星空が見たかった! (イメージ)

今年モンゴルに“ハマってしまった”方や、モンゴル乗馬のステップアップを目指されている方は、ぜひ来年は「おためしキャラバン」へご参加ください。ツーリストキャンプをベースにしたツアーより、達成感がダントツに高いですよ!


※「ほしのいえ」で乗馬を練習してみたい方や、乗馬がはじめての方は「ほしのいえ草原乗馬学校5日間」。思いっきり草原を駆けたい方は「大草原縦走 騎馬トレックキャラバン8日間」などがお勧めです。