【なにわ日記】ビルマの耳飾り

「ビルマの竪琴」のモデルになったという人が著者 「ビルマの竪琴」のモデルになったという人が著者

昭和42年講談社児童文学新人賞を受賞したという「ビルマの耳飾り(武者一雄著)」という本を読みました。インパール作戦に参加する兵隊とその直前に滞在した村の幼い女の子との約束が鍵となるお話しで、仏教国ならではの物語です。当戦線に参加した僧侶が戦後、表した児童文学で、当人は「ビルマの竪琴」のモデルになった人物といわれています。児童文学というには結構難しい語彙が出てきますし、物語の舞台としては戦争下で行われた非人道的行為など単純には扱えない点はあるところですが、戦争のリアリティが薄れていく中、かつ核戦争の脅威が目の前にちらついたタイミングでこの本と出合ったのは何かの縁かもしれません。