【ツアー関連情報】桃源郷フンザとナンガパルバット北面展望トレッキング9日間

2019年よりパキスタンツアーを再開します。記念すべき第一弾は「桃源郷フンザとナンガパルバット北面展望トレッキング9日間」

パキスタンらしい急峻な雪山や岩山に囲まれたフンザは、「旅人憧れの地」、「風の谷」、「最後の桃源郷」など様々な形容がつけられています。そんな美しいフンザに連泊し、旅の後半はフェアリーメドウ国立公園からヒマラヤ最西端の巨峰ナンガパルバット北面のベースキャンプ(BC)をめざすトレッキングを楽しみます。


桃源郷フンザ

フンザ川北側のカリマバード(2,400m)がフンザの中心地。北はウルタルやフンザピーク、レディフィンガーが聳え、対岸には西からラカポシ、ディラン、スパンティーク、ダスタギルが聳え、滞在しながらカラコルム山脈のパノラマを楽しむことができます。




また、杏やリンゴ林、ジャガイモや麦畑など農業も盛んで、「長寿の里」とも言われる素朴な山里の暮らしぶりにも癒されることでしょう。


*フンザ周辺訪問予定地
カリマバード(バザール、バルティット城砦、ドゥイカルの丘)、ナガル村&ホッパー氷河展望地、上フンザハイキング(グルミット~パスー)


フェアリーメドウ国立公園

KKH からも「ドン!」と見えるヒマラヤ最西端の巨峰ナンガパルバット(8,126m)。その北面の好展望地がフェアリーメドウ(3,300m)です。その名の通り妖精たちが集まりそうな放牧地で、ライコット氷河とその先に8,000m峰を望める別天地。ライコット橋からジープに乗り換えタトゥ村へ移動後、約3時間のトレッキングで訪れます。


ヒマラヤ最西端ナンガパルバット北面を望むフェアリーメドウ
ヒマラヤ最西端ナンガパルバット北面を望むフェアリーメドウ

連泊するロッジはフェアリーメドウ・コテージもしくはライコット・サライ・リゾート。ベッド2つのシンプルなコテージで、水車発電のため電気が不安定だったり、基本的にトイレは別棟で決められた時間に沸かしたお湯を使って清拭するなど、多少の不便はありますが、それ以上にロケーションの素晴らしさがあります。

<1日目> ライコット橋  タトゥ村(2,700m) フェアリーメドウ(3,300m)

ローカルジープで山腹道の凸凹道を約1時間半。タトゥ村からは徒歩で片道約4km。ライコット谷左岸を3時間かけて900mほど登ります。


<2日目> フェアリーメドウ ナンガパルバット北面展望ポイント *往復

フェアリーメドウを出て間もなくでライコット氷河が現れます。3,600m辺りのバヤルキャンプまで森の中を緩やかに登り、約3,800mの森林限界展望ポイントでは、いっそう展望が楽しめます。全体的に谷沿いのトレイルで、アップダウンや急斜面はほとんどありません。往復所要7~8時間。コンディションがよければベースキャンプまで目指します。


*タトゥ村からフェアリーメドウ、バヤルキャンプまで馬を手配することも可能です(1日約30~35ドル)。


ガンダーラ最大の都市遺跡 タキシラ

ガンダーラは現在のアフガニスタンからパキスタンにかけて存在していた古代国家で、タキシラは紀元前4世紀のアレキサンダー大王遠征時には都市国家が形成されていたといわれ、紀元4世紀の遊牧国家エフタルの侵略を受けるまで、約1,000年の歴史を持ち、世界遺産にも登録されています。

当ツアーでは、数々の名高いガンダーラ美術出土品を展示する博物館と、仏教遺跡ジュリアン、都市遺跡シルカップを訪れます。


*位置:首都イスラマバードから北西約40km、走行約1時間。


カラコルムハイウェイ(The Karakoram Highway:KKH)

中国新疆ウイグル自治区最西部からパキスタン北部(ギルギット・バルティスタン州)へと、カラコルム山脈を横断する道路で、最高地点は国境クンジュラブ峠(4,730m)。新疆カシュガルからパキスタンのアボタバードまで約1,300kmにおよびます。

クンジュラブ峠~チラス間は概ね綺麗に舗装されていますが、チラスからベシャムにかけてはあちこちで工事があり、ダート道を揺られたり、1~2時間工事作業を待つようなこともあります。尚、上フンザでの地すべり(2010年)によって一部KKH がダム湖(アッタバード湖)に水没してしまいましたが、中国とパキスタン共同修復工事により2015年に開通しています。

カラコルム山脈の展望や、ところどころに見られるシルクロード旧道、そして名物のデコレーショントラック(デコトラ)や南部ではデコバスが走る姿も楽しみのひとつです。


パキスタンの食事

インド料理に似たカレーや串焼き肉などスパイスを使った肉料理(羊、牛、鶏)やチャパティ、その他、中華風の焼きそば定番です。フンザでは「ダウド」というすいとんのような郷土料理もあります。味付けは偏りますので、食べやすい副食を少し持参されるとよいでしょう。

尚、ツーリストも飲酒やお酒の持ち込みは禁止されています。「酔うのはパキスタン北部の素晴らしい景色」といたしましょう。


*****


イスラマバードなど平野部は7月~9月上旬は雨季になりますが、パキスタン北部ギルギット・バルティスタン州は、1年を通じて月間平均降水量が30mm以下と雨が少ない地域です。しかしギルギットへの国内線欠航のリスク軽減とKKH車移動に備えて、出発日は全体の天候が安定するGWとSWと10月にしました。

いずれもご旅行にはよい時期です。特に晩秋は黄葉のポプラ&紅葉のアンズが美しくよりフォトジェニックになります! (アンズの開花時期・3月中旬出発は後日発表予定です)

パキスタンは人々も親日的でフレンドリー、観光資源に恵まれた素晴らしい国です。今後治安改善が進むにつれて観光整備も進んでいくことでしょう。