私たちの目の前に広がる海、東京湾。
江戸時代に始まった埋立ては、この100年で拍車がかかり、湾岸の約9割の海岸線が埋め立てられました。これらの場所を古地図と現代地図を見比べながら、地理・地質・産業・文化・漁業に食文化と、その土地に秘められた盛りだくさんの素顔を探って歩きます。
時には舟で海からながめ、時には漁師さんと漁業体験をして、漁業文化を実感します。かつて海辺にあった神社仏閣の祭礼に、往年の面影を探ります。もちろん海辺の土地ならではの、おいしいものを食べることも。
世界的なスポーツ大会も終わり、これからも東京湾岸は大きく変わってゆくでしょう。それを静かに観察してゆきたいと思います。
今回のテーマは…「新年早々東海七福神めぐりで東海道品川宿と東京湾旧海岸線をたどる」
江戸江幕府が制定した五街道のひとつ東海道。江戸から第一の宿場町である品川宿は大いに賑わいました。品川宿を皮切りに旧東海道を南下しながらの七福神巡り。街道の東側にかつての海岸線をチラチラと望み、新旧の地図を眺めて埋め立てが進む前の江戸湾を想像しながら歩きます。そもそもこの界隈は江戸時代以前から「品川溱」があり栄えた土地で、当時の有力者が競って建てた神社仏閣も見ものです。昼食は各自負担(おすすめの店をご紹介します)。
漁師町や海辺の行楽地であった名残、そして江戸時代の東海道品川宿をたどりつつ、昭和7年に制定された由緒ある神社仏閣が連なる東海七福神をお参りします。
※昼食は講師おすすめのお店をご紹介します(各自払い)。
※当日の天候、その他の状況により順路などは変わる場合があります。
※各種入場料や追加の交通費等、各自のお茶代など別途料金がかかる場合がございます。予めご了承ください。
※当講座では、講師の解説が良く聞こえるようイヤホンガイドを使用いたします(使用料は講座代金に含まれます)。イヤホンガイドとは、話し手が所持する送信機を通じて、複数の受信機へ音声を届けるツールです。
街・村・人をとことん訪ね歩く
眞鍋じゅんこ & 鴇田康則 (まなべじゅんこ・ときたやすのり)
フリーライター&カメラマンの夫婦として「人の生活を記録する」ことをテーマに、長年をかけ国内外を旅して回る。農村漁村で、都会の片隅で、人はどんな暮らしをしているのか? 日々歩きながら探求を続ける。
◯眞鍋じゅんこ 1959年東京生まれ。ベトナムに通っていた頃、そこに古き良き日本があった。そして日本中の村や離島を訪ねて、カメラマンの夫・鴇田康則と記録し続けてきた。面白いことや人を見つけると、じっとしていられない。東京・千葉・神奈川にまたがる東京湾をくまなく取材し、たくさんの面白いことや場所、人を見つけた。著書に『ニッポンの村へゆこう』(筑摩書房)、『産む快感』(自然食通信)、『うまい江戸前漁師町』『中古民家主義 』(交通新聞社)、『アジアで麺』『ベトナムわんさか共和国』(トラベルジャーナル・共著)などがある。また、月刊誌『散歩の達人』(交通新聞社)にて『1964→2020東京オリンピックを歩く』を連載。ブログ『眞鍋じゅんこのまっすぐには歩けない』
◯鴇田康則 1954年東京生まれ。広告や雑誌、レコードジャケットなどの撮影と共に、アフガニスタンなど中央アジアや北米、タイ、ベトナム、などの人々の生活風景を写真に収めて歩く。現在、日本の村や東京の町歩きの他、東京湾の漁師や村の暮らしを記録。「中古民家主義」(交通新聞社)など眞鍋との共著の写真を担当。各種散歩系の雑誌の取材では、下町から山村まで様々なところを歩きカメラで撮影。著書『中古民家主義 』(交通新聞社)』、『うまい江戸前漁師町』(交通新聞社)、『ニッポンの村へゆこう』(筑摩書房)。また、月刊誌『散歩の達人』(交通新聞社)にて『1964→2020東京オリンピックを歩く』を連載。