東京では各駅ごとに商店街が広がっています。その賑わいはどのような歴史をたどって形成されたのでしょう。江戸・明治・現代、さらには縄文時代からの地図を照らし合わせながら、商店街を歩きます。門前町や街道筋の宿場町、私鉄沿線開発の駅前商店街など、意外な生い立ちが浮き彫りになってきます。商店街を中心に街の歴史や見どころも探検。もちろん買い物もたっぷり。商店はそれぞれが専門家、各店でその知恵を学びます。
全5回一括お申込みも可能。合わせて33,000円(6,600円×5回)のところを、30,000円に割引きいたします。
テレビニュースにしばしば登場するSLのある新橋駅。その駅前に70年前からそびえるニュー新橋ビル探検など、サラリーマンの聖地的存在であり鉄道発祥の地としての新橋を歩きます。ニュー新橋ビルは各階ごとにそれぞれの商店街が構成され、飲食店街や物販店など、古くからの店も山盛り。今回は1階の商店会長にお話を伺います。
集合場所:JR新橋駅
昭和40年代の都電廃止後、唯一残された都電荒川線。専用軌道が多く、地元の強く存続を望む声から三ノ輪〜早稲田間の12.2kmが現役で住民の生活に密着しています。沿線には古くからの商店街も多く、味わい深い街並みです。今回は王子から三ノ輪まで乗り降りしながら、下町風情たっぷりの商店街を巡りつつ、荒川線の歴史も学びます。
集合場所:JR京浜東北線・東京メトロ南北線王子駅
墨田区京島に古くからにぎわう商店街。名前の通り下町の日常生活が垣間見られ、美味しい食材や懐かしの店構えも楽しみです。周辺は戦災に遭わなかったため、戦前からの長屋や路地も残っています。隅田川の東側に広がる京島・向島の歴史を辿りながら、買い物を楽しみます。
集合場所:京成電鉄京成曳舟駅
日本有数の大観光地である浅草は飛鳥時代からの歴史を誇る浅草寺を中心に栄えてきました。正月には参拝客で埋め尽くされる浅草寺門前を暮れのうちに歩いてみましょう。日本最古のディープな地下商店街や昭和の色濃い商店街など、古くから栄えた門前町ならではの魅力もたくさん発見します。
集合場所:東京メトロ銀座線・東武鉄道・都営地下鉄浅草駅
江戸幕府による江戸のまちづくりでは神田は職人、日本橋は商業という町人地でした。その氏神様が神田明神で、今も地元の深い信仰に支えられています。オフィス街の大手町や秋葉原など会社ぐるみの参拝も多く、「IT情報安全守り」や「名刺入れケース付き仕事のお守り」といったお守りのほか、アニメ関連やご神馬のあかりちゃんなど、独自の親しみやすさもあります。今回はそんな氏子区域である江戸時代からの町人地神田も歩きます。
集合場所:JR・東京メトロ丸の内線御茶ノ水駅
※当日の天候、その他の状況により順路などは変わる場合があります。その場合代替案として各種入場料や追加の交通費等、別途料金がかかる場合がございます。予めご了承ください。
※当講座では、講師の解説が良く聞こえるようイヤホンガイドを使用いたします(使用料は講座代金に含まれます)。イヤホンガイドとは、話し手が所持する送信機を通じて、複数の受信機へ音声を届けるツールです。
街・村・人をとことん訪ね歩く
眞鍋じゅんこ & 鴇田康則 (まなべじゅんこ・ときたやすのり)
フリーライター&カメラマンの夫婦として「人の生活を記録する」ことをテーマに、長年をかけ国内外を旅して回る。農村漁村で、都会の片隅で、人はどんな暮らしをしているのか? 日々歩きながら探求を続ける。
◯眞鍋じゅんこ 1959年東京生まれ。ベトナムに通っていた頃、そこに古き良き日本があった。そして日本中の村や離島を訪ねて、カメラマンの夫・鴇田康則と記録し続けてきた。面白いことや人を見つけると、じっとしていられない。東京・千葉・神奈川にまたがる東京湾をくまなく取材し、たくさんの面白いことや場所、人を見つけた。著書に『ニッポンの村へゆこう』(筑摩書房)、『産む快感』(自然食通信)、『うまい江戸前漁師町』『中古民家主義 』(交通新聞社)、『アジアで麺』『ベトナムわんさか共和国』(トラベルジャーナル・共著)などがある。また、月刊誌『散歩の達人』(交通新聞社)にて『1964→2020東京オリンピックを歩く』を連載。ブログ『眞鍋じゅんこのまっすぐには歩けない』
◯鴇田康則 1954年東京生まれ。広告や雑誌、レコードジャケットなどの撮影と共に、アフガニスタンなど中央アジアや北米、タイ、ベトナム、などの人々の生活風景を写真に収めて歩く。現在、日本の村や東京の町歩きの他、東京湾の漁師や村の暮らしを記録。「中古民家主義」(交通新聞社)など眞鍋との共著の写真を担当。各種散歩系の雑誌の取材では、下町から山村まで様々なところを歩きカメラで撮影。著書『中古民家主義 』(交通新聞社)』、『うまい江戸前漁師町』(交通新聞社)、『ニッポンの村へゆこう』(筑摩書房)。また、月刊誌『散歩の達人』(交通新聞社)にて『1964→2020東京オリンピックを歩く』を連載。