開講記

[実用・健康]都会の台所、通勤電車で漁師町へ -東京湾随一の魚河岸・築地市場を知る-(2013)

 

活気溢れる築地市場


都会の台所、通勤電車で漁師町へ -東京湾随一の魚河岸・築地市場を知る-
世界中の高品質な魚介が一堂に集まる東京都中央卸売市場築地市場。東京湾に面した国内最大の消費地市場の仕組みを、内部で働く方々に教わります。ついでに市場内で上質な正月用食材などを割安で買える仲卸店をご案内、場内での買い方のコツなどをご紹介します。


[開講日]2013年11月30日(土)
[講 師]眞鍋じゅんこ
 
報告者●平山 未来

「築地市場」といえば、きっと知らない人はほとんどいないであろう、日本はおろか、世界の中でも最大といわれる東京一有名な卸売市場。おそらく、首都圏近県に暮らす人々なら、一度ならずとも何度か足を運んでいる方も多いことでしょう。

お昼時の場外の有名店は長蛇の列・・・
お昼時の場外の有名店は長蛇の列・・・

しかしながら、築地市場に行ったことはあるものの…

「場外の有名店に長時間並んで食事して帰る程度で終わってしまった」方や、

「市場内部に入ってもお店が多すぎて、どこに行けばいいかもわからず早々に切り上げてしまった」

という方々も、きっと少なくないのでは?

そんな、築地市場ビギナーの方にぜひとも御参加いただきたいのが今回の「築地市場を知る」講座。



雑誌”散歩の達人”でもおなじみの眞鍋じゅんこさん御用達の、ツウなお店を教えていただき、良い買い物もできて、効率的に廻ることができ、お店の方々から興味深い話も聞けるという、一度で数回分も楽しめる、大変‘タメ’になる講座なのです!


当日のルートやお勧めのお店などの詳しい内容については、参加していただいた方だけの特典となりますが、本講座のポイントや印象に残ったシーンを写真を交えてカンタンにご紹介したいと思います。


場内外を見学し、そこで働く方々による仕事や仕組みがわかる!




まずは、昭和の匂いのする事務所棟の建物の中へ。「え、事務所なんてあるの?」と思われる方がほとんどでしょう。場内市場というと、魚貝類がずらーっと並ぶところを想像してしまいますが、実はこうした事務所棟もあることにビックリ。併設されている床屋さんがなんともレトロ!




築地といえばマグロをイメージされる方も多いのでは?どう見ても、刀にしか見えないマグロ用の包丁。巨大なマグロを切るには、このくらいの長さの包丁を使って、3人がかりで切るそうですよ。う~ん、勇ましい!




人一人しか通れないような小道をぬっての場内散策。くれぐれも邪魔にならないように、ターレー(場内で使われる動力付きの荷物運搬車)にひかれないように気をつけつつ・・・。場外では、今もこのような昔ながらのお仕事自転車が活躍しているんですね。


市場内で働く人たちやプロ料理人が薦める仲買店で買い物が出来る!





いくつかお店を巡りつつ、インドマグロなどの冷凍ものを扱うお店では、マグロの味の違いや、正しい解凍の仕方を解説していただきました。普段めったに見かけない頬肉はナント100g100円っ(安!) 




良い出汁が期待できそうな鰹節のお店(場外)からはなんともいえない良い香りが漂ってきて、昼が近づくにつれ、おなかがグーグー…。眞鍋さんがさまざまな質問をお店の方々に投げかけてくださったり、お勧めの料理方法も教えてくださるので、料理勉強中の身としても、大変勉強になりました!




眞鍋さんいわく、下手なトレッキングシューズよりも快適!と絶賛する長靴は、私も購買意欲をそそられた一人。今回は男性の参加者が多かったので、思いのほかこういったアイテムに関心がある方が多かったのも印象的でしたね。みなさん、ちょこちょこ買い物をしているうちに、見学終盤には買い物バックがパンパンに・・・。(笑)


仲買人御用達の穴場的定食屋での昼食を並ばずに食べられる!




講座中のランチは自由食になりますが、眞鍋さんオススメのお店に全員参戦。仲買さんが行き交う小道を行くと、見るからに隠れ家的なお店が現れました。

お勧めのメニューをオーダーし、数分待つと、おいしそうなちらしが目の前に登場。「・・・美味しい!!」このボリュームで900円は実にお得!ネタが新鮮で、口の中ですぐにとろけてしまいました。。。

きっと、これを機に、今回参加された方々は、3000円以上のお金を出して人気店に並ぶことはなくなるでしょう。

もちろん、全員あっという間に完食です。最後、「ごちそうさまでした」の言葉の隅には、お店の板前さんのほか、今までお会いしてきたマグロ屋さんや仲買さんの姿が浮かんだのはいうまでもありません。


〆は「築地市場と東京湾漁師」のスライドトークで東京湾の歴史も学べる!





昼食後は、眞鍋さんがこれまでの取材で得た資料と、築地市場や東京湾の漁師さんたちの暮らしぶりなどの写真を見せていただきながら、築地市場の歴史についてお話しいただきました。

その昔、輸送手段が列車だった時代には、貨物の引込み線が築地場内には引かれていたそうです。敷地内に長い距離が取れず、このようにカーブさせたため、その名残りでこのような形をしているのだとか。・・・なるほど~。

そして、数年後には別の場所に移るといわれている築地市場の「移転」にまつわる今後のお話なども興味深く聞かせていただきました。ぜひ移転してしまう前に、現在の、味のある市場の姿をたくさんの方々に見ていただきたいものです。

これからもっともっと築地市場へ通おう!と、私自身も心に強く誓いました。


個人的には、温かみのあるレトロなホーローランプが一番印象的でした


こうやって、私たちが普段口にしている魚介類がどのようにして食卓まで届いているのか実際に見て学び、そして卸市場に関わっている人たちの話を聞くなかで、海という天然の恵みによって育まれた「魚」を食することの有難さを改めて感じた一日となりました。

みなさんも、築地に魚を食べ(仕入れ)にいきましょう!!