もっと魅力を知ってほしい!あの場所この場所
高山植物の宝庫リンシへのトレッキング

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世界遺産に代表されるいわゆる観光名所は、その国や地域のほんの一部でしかありません。広く知られる観光名所が良くないというわけではありませんが、それにもまして魅力に溢れる「光をあてたい」場所や物事がたくさんあるということです。そんな「あの場所、この場所」をご紹介します。初めてでも、2度目、3度目の国でも、訪れればきっと確かな光を感じることができるでしょう。

ラオスネパールキルギストルコチベット文化圏モロッコ


文●鈴木 雅子(東京本社)

ツォフ湖手前のビューポイントからチョモラリ峰(左)とジチュダケ峰(左)を望む
ツォフ湖手前のビューポイントからチョモラリ峰(左)とジチュダケ峰(左)を望む

今回ご紹介するトレッキングはブータンで一番人気のあるトレッキングルートのチョモラリ・ルートから、さらに足を延ばしてリンシという村を経由し、首都ティンプーへ下るというもの。チベット語で「女神の神聖な山」を意味する聖山チョモラリのベースキャンプを訪れた後、4,890mのニェレ・ラ峠、4,950mのイェリラ峠を越える、全長約150km、計11日のトレッキングです。
高山植物を楽しむなら、お勧めのシーズンは雨季の6~7月。ブータンヒマラヤは東西に長いヒマラヤ山脈の南東部に位置しており、ヒマラヤの中でも特に雨量が多い場所です。そのため、雨季には高山植物の宝庫となります。ベースキャンプから先に進むとトレッカーは極端に少なくなり、人々からの盗掘を避けられるため、珍しい高山植物にたくさん出会うことができます。幻の花とも言われるブルーポピーはもちろん、イエローポピー、アツモリソウ、セイタカダイオウなど。高山植物がお好きな人にとっては、天国のような場所かもしれません。ただし、雨季ですからヒマラヤに雲がかかることが多いのも事実。でも、比較的天候の安定する早朝なら、運がよければブータンヒマラヤを望めるかもしれません。実際、私が訪れた6月上旬は幸運にもチョモラリの神聖な姿をはっきり望むことができました。


ブータンの国花・ブルーポピー
ブータンの国花・ブルーポピー
ジミランツォの手前の湖
ジミランツォ手前の湖

また、現在ブータンへの観光客は急増していますが、まだまだトレッキングをする人は少ないため、非常に静かなトレッキングを楽しむことができるのも魅力の1つです。ネパールのトレッキングルートなどと比べると山の中に村があまりないので、トレッカーだけでなく地元の人にも出会う機会がなかなかなく、数日間全く人に出会わないことも。深くて大きな谷に緑の草原や森が広がり、聖なる湖が点在するダイナミックな景観。自分達だけでその雄大な自然を独り占めできるのは、最高の贅沢ではないでしょうか?



日本発着の日数目安:16日間
ベストシーズン:6〜7月
(高山植物を見にいく場合)

(リンシへは受注型企画旅行にて16日間程度)

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風通信」47号(2013年4月発行)より転載


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