【バードウォッチングツアー添乗報告記】
2/10 多彩な冬鳥を観察 水元公園

講座名:多彩な冬鳥を観察 水元公園

2018年2月10日(土)
文●ツアーガイド:峯尾 雄太(みねお ゆうた)


 冬の水元公園

水元公園の講座は今回で3回目。金町駅に集合し、バスで水元公園の一番奥へ。かわせみの里から観察開始です。東京でも有数の野鳥の飛来地とあって、バードウォッチャーの数も年々増えているようです。


見頃のロウバイ見頃のロウバイ

シジュウカラやメジロ、コゲラという比較的見つけやすい野鳥から観察します。カラ類やムクドリなどが警戒していたので上空を見上げると、オオタカが飛翔していました。

カワセミが一瞬だけ登場し、さらに川沿いに進むとカイツブリやダイサギの姿もありました。


カワセミ(♀)カワセミ(♀)

ハスが密生する水面にアメリカコガモのオスがいます。脇の縦の斑がハスの茎に紛れて意外と保護色になっています。

コガモやヒドリガモのディスプレイも見られて、春が少しずつ近づいていることを実感します。とは言っても、まだまだ風は冷たく寒いですから、なおのこと春が待ち遠しいです。




オオカワラヒワの群れやシメなどを観察しながら進むと、コロニーに近づいてきたのか、カワウの声がにぎやかになってきました。「エ゛ッエ゛ッエッ…ッ」と声が響きます。カワウもダイサギも見事な婚姻色になっている個体が目立ちます。


カワウのコロニーカワウのコロニー

またしてもオオタカの声がします。止まっている木は残念ながら陰のようでしたが、オナガの姿が見えました。オオタカに警戒しているようです。

奥の木の根付近にはタヌキの親子が姿を現しました。


タヌキの親子タヌキの親子

アオジやシロハラと数少ない冬鳥を観察しながら雑木林を抜けて、ヨシ原のポイントに到着しました。今年はクイナ類が2種いるそうです。お昼を食べながら待ってみましたが、残念ながら登場することはありませんでした。


ハシブトガラス白化ハシブトガラス白化

気持ちを切り替えて、ニシオジロビタキが見られるポイントへ。他のバードウォッチャーはいませんでしたが、以前、観察した際の環境と似ている疎林あたりを覗くと、いました!




下くちばしの肉色や「ジジッ」という声、地上から数メートル付近を行ったり来たりと「らしい」動きです。ピッっと聞きなれない声も出していました。

最近、ニシオジロビタキは関東でも毎年観察されています。どこからやって来るのか不明ですが、珍しくはなくなってきたのでしょうか。


ニシオジロビタキニシオジロビタキ

川にはカンムリカイツブリやユリカモメ、コブハクチョウの姿もありました。その他にヨシガモやゴイサギ、オカヨシガモ、ジョウビタキなどを観察し、この日は終了となりました。


ユリカモメユリカモメ

今冬は代表的な冬鳥のあるアトリ類やツグミ類が少なく、野鳥がいない時間帯もあって苦戦しましたが、数は少なめなもののバリエーションがある楽しい観察となりました。


※写真はご参加の方からもご提供いただきました


【今回確認できた鳥達】


コブハクチョウ・ヨシガモ・オカヨシガモ・ヒドリガモ・マガモ・カルガモ・ハシビロガモ・コガモ・アメリカコガモ・ホシハジロ・キンクロハジロ・カイツブリ・カンムリカイツブリ・キジバト・カワウ・ゴイサギ・アオサギ・ダイサギ・コサギ・オオバン・タシギ・イソシギ・ユリカモメ・オオタカ・ノスリ・カワセミ・コゲラ・モズ・オナガ・ハシボソガラス・ハシブトガラス・シジュウカラ・ヒヨドリ・ウグイス・エナガ・メジロ・ムクドリ・シロハラ・ツグミ・ジョウビタキ・ニシオジロビタキ・スズメ・ハクセキレイ・セグロセキレイ・カワラヒワ・シメ・アオジ・オオジュリン・ドバト



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【バードウォッチング】

冬の蓼科 冬のアトリ類に会う 2日間

出発日設定2020/03/14(土)
ご旅行代金38,000円
出発地岡谷駅 *解散は茅野駅
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ツアー







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