【スタッフ充電中ブログ シーズン2】ガサガサのススメ

水がぬるくなり蚊もまだ出ないこの季節、我が家の定番レジャーが「ガサガサ」。手網で水辺をすくい、エビや小魚などの生き物を捕まえて観察するアクティビティです。

屋外かつ密集・密接がないガサガサは、コロナ禍での子供の遊びとしても最適。今シーズン、網を片手にウロウロして採集した生き物をいくつかご紹介します。

小川編

淡水に棲む生き物をガサガサ!

相模川水系の支流に、Googleマップをにらめっこして見つけた秘密のポイントがあります。川岸がコンクリートで埋められておらず、植物の陰に暮らすサワガニやヌマエビ、モツゴなどの生き物が手軽に採集できる一級スポットです。今回、この小川で確保した大物がこちら。

モクズガニ

ハサミに「藻屑」のような物がはえているのが特徴。

大きさは15cmくらいだったでしょうか。シャンハイガニの仲間のため食べたら美味しいそうですが、ちょっと可愛そうなのでリリース。もっと大きくなったら(食卓に)戻っておいで!

少し心配になったのが、今年は「ドンコ」をたくさん見かけたこと。もともとこの辺りにはいない国内外来種であるこの魚。口が大きく食欲旺盛なため、ひょっとしたら貴重な在来種をパクパク食べてしまっているのかもしれません。

田んぼ編

着替えを持ってきていないのに……。帰りの車もドロドロだ。

「オタマジャクシを飼いたい!」という声に応え、この日は水が引かれたばかりの田んぼへGO。水路で環境省の絶滅危惧Ⅱ類(VU)に分類されるマルタニシを確認し、畦道ではニホンアマガエルやトウキョウダルマガエルなども捕まえました。多種多様なカエルの中でも、個人的に最も美しいと思うのがこの種。

シュレーゲルアオガエル

土の中で鳴くため、なかなか姿を見つけづらいシュレーゲルアオガエル。

K-1グランプリ(可愛いカエルグランプリ)の日本部門で優勝間違いなし! 横文字のオシャレな名前ですが、れっきとした日本在来&固有種の貴重なカエルです。アマガエルとは顔の模様がない点で区別できます。

時期的にちょっと早かったようで、残念ながらメインターゲットのオタマジャクシは見つけられませんでしたが、何度も通って仲良くなった方の田んぼに入らせてもらい、泡のようなシュレーゲルアオガエルの卵塊を無事GET! 自宅の水槽で孵化させ、現在も100匹くらいがすくすくと成長を続けています。

タイドプール編

藪こぎをして海に出る、ちょっとした冒険気分も味わえます。

最近、近所に引っ越してきたKAZEスタッフ家族と共に、三浦半島のとある磯へ赴きました。車でも公共交通機関でもアクセスが悪いため訪れる人は少なく、その影響もあってか生き物の影が濃いのが特徴です。ハゼなどの小魚やカニ、ヤドカリなどタイドプールのスタメン陣に加え、今年も見られて嬉しかったのがあの「磯のアイドル」。

アオウミウシ

よーく見ると顔(下側)に黒い目のようなものが付いています。


「ウミウシ」と聞いて、多くの方が想像するのはこの種でしょう。本人に「なんでこんなに派手なの?」と聞いてみたくなるほど、鮮やかなカラーリングをしています。

その他、危険を感じると赤紫色の汁を出すアメフラシや、個人的にはじめて出会ったマダラウミウシなど、「ヌメヌメ系」の生き物も数多く確保することができました。

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このように一口に「ガサガサ」と言っても、網を入れる場所によって様々な獲物を狙えます。大がかりな道具は不要ですし、コロナ禍での新たな趣味として気軽に試してみてはいかがでしょうか?

Googleマップで秘密のポイントを開拓し、実際に「ガサガサ」して大漁だったときの嬉しさは格別ですよ!

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