【風の女子旅】旅の楽しみは食にあり!
‘ハンバン(韓方)とおいしい韓国’ ツアー <食事編>

●添乗ツアー名:ハンバン(韓方)とおいしい韓国4日間

2015年11月14日(土)~11月17日(火)
文・写真 ● 平山未来(東京本社)

【風の女子旅】第五弾は韓国!秋の新企画、記念すべき初の実施ツアーとして、11/14発「ハンバン(韓方)とおいしい韓国」ツアーに同行してきました。4日間という短い日程でしたが、ハンバン(韓方)の四像体質診断、おいしい韓国料理、韓国伝統の建築様式で作られた「韓屋」に宿泊、韓国の一般家庭で韓国料理作り体験、韓紙作り、韓方茶作りと、モリモリ盛り沢山の旅になりました!



みなさんが韓国料理と聞いて、まず思い浮かべるのは、キムチや焼き肉、そして「辛い料理」でしょうか。今回の企画、「おいしい韓国」とツアータイトルがついていますが、今回参加された方も、多くの方が肉か辛い料理のイメージで、韓国料理への期待値は正直そこまであまり高くはなかったようです。

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(市場にある食材に興味津々のみなさん)



しかし、旅の最後に感想を伺ったところ、「どの料理もハズレがなくておいしかった!」「こんなに韓国料理がカラダに合うとは思わなかった」「普段よりお通じも良くて、カラダが軽くなりました♪」「食べ物を目的に旅行に行くと、最後は胃が疲れてきちゃうんだけど、今回は全く疲れませんね」などなど。

全員が口を揃えて「韓国料理はおいしい!」とおっしゃり、身(胃袋)も心も満たされた4日間となりました。

なぜ、このように多くの日本人にとって、韓国料理がカラダにやさしいと感じるのか?!
今回は、ツアー中に食べた食事の写真とともに、韓国料理が‘健康食’とも言われる所以をお伝えいたします。






1.なにしろ野菜をたっぷり食べられる

韓国は野菜の旬や特性に合わせて、調理方法を変えて味わう文化が根付いています。韓国人は世界の中で1~2位を争うほど、たくさん野菜を食べることでも知られています。

【各国の1人1日当たり野菜消費量】
アメリカ 336.99g
カナダ 328.77g
フランス 389.04g
ドイツ 246.58g
スペイン 391.78g
オーストラリア 254.80g
韓国 578.08g
日本 284.93g

資料:FAOSTAT「Food Balance Sheets」(2003)
(参考)国連食糧農業機関(FAO)の農業統計データのホームページ



日本人が1日に食べる野菜の量の平均は、約290g。それに対して、韓国人の平均は、なんと約580g!つまり日本の2倍の量の野菜を食べている国なのです。

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(初日の夕食メニュー、カルビと一緒に出てきた野菜たち。もちろんこれは一部の皿。)



韓国では、焼き肉を注文すると、必ず山のような野菜が添えられます。サンチュ、えごまの葉、玉ねぎなどはもちろん、キムチ(白菜、大根など)、ナムルなど数種類が必ず出されます。

食べ方は、サンチュのうえに焼肉を乗せて、好みでにんにくやとうがらし、味噌などをのせて、くるりと巻いてほうばります。そして、合間合間にキムチやナムルを食べるのが韓国式です。


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(韓国式の焼肉は、肉に対して2倍~3倍の量の野菜を食べるのです)


唐辛子をたくさん使っているので、新陳代謝のアップにもつながり、お肉の何倍もの野菜を食べるため、ヘルシーなだけでなく、食物繊維もたっぷり摂れるので、胃腸に優しいのも魅力です。


2.前菜の発酵食品のおかげで消化がスムーズ

ツアーといっても、団体用の観光レストランは基本的に使いませんので、朝昼晩、地元の人が愛用しているような食堂へ足を運びます。どの時間帯に、どのお店にいっても必ず出されるのが「キムチ」。ひたすらキムチ、キムチ、キムチ。

キムチは、乳酸菌やビタミンを豊富に含む発酵食品の代表的なメニューです。キムチと一言でいっても、「水キムチ」や「葉っぱ付きのチョンガクキムチ」「カクテキ」など、韓国ではキムチだけで187種もあるというから驚きです。

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(前菜には必ず数種類のキムチが食卓にのぼります)


「発酵食品」とは、食品を発酵させることで、酵素や菌などの働きによって、消化の下準備ができている状態のことを意味します。さらにキムチは非加熱の食べ物なので、ビタミンCや消化を促す「酵素」をたくさん摂取することできます。

この、発酵食品のキムチを前菜に食べたり、焼肉や石焼ビビンバなど重たい食事の合間に挟むことで、消化に時間がかかる肉料理を食べても、胃や腸内での消化&吸収を行いやすくしてくれる、なんとも頼もしい食べものなのです。

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(還暦を過ぎても、お肌がつややかな宗宅のご主人。これもすべては乳酸菌のおかげ?!)



韓国人は男性も女性も肌がきれいなのは、キムチの恩恵によるものと考えられています。お肌がきれいということはつまり、腸内にたくさん乳酸菌がいるからキレイなのでしょうね!


3.「薬食同源」「韓方」にもとずいたバランスのよい料理

韓国料理のベースになっているといわれているのが「薬食同源(良い食べ物は、良い薬となり、良いからだを作る)」。食べ物は薬であり、体調に合った食事をバランスよくとることで、健康が保たれるという考え方です。朝鮮王朝時代から大切にされてきた考え方で、家族の健康を願うお母さん(オモニ)たちの間に今でも広く根づいているそうです。

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(五味五色で陰陽バランスがとれた薬食同源の献立)



日本にある薬膳料理のような、特別なときだけ口にするものでなく、普段から日常の食事で健康と体力を維持しようというように考えられているのが大きな特徴。その基本は栄養バランスに置かれ、ほとんどの料理が植物性と動物性の食材、すなわち陰と陽を調和させ、同時に五味五色の食材で栄養バランスをはかります。

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(調味料やキムチはすべて自家製。野菜たっぷりで、五味のバランスが絶妙だった韓屋の朝ごはん)



韓国料理の五味のバランスのよさは食べてみれば一目瞭然。口の中で、新鮮かつ素晴らしいハーモニーが広がりますよ♪




4.おかずはどれも食べ放題?!

韓国料理は、とにかくおかずがたくさん出てきます。一度にテーブルに載せられないお皿があとからあとからひっきりなしで出てくることも!さらに驚いたのが、食堂以外の一般家庭にお邪魔したときにも、テーブルいっぱいのおかずが出されたこと、、、。


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(常にテーブルの上は、メインの数倍あるおかずのお皿で埋め尽くされています。)



しかも、食堂などでは、これらのおかずは基本的におかわり自由!!日本では、ごはんがおかわり自由のお店はたくさんありますが、おかずが食べ放題の食堂はほとんどありませんよね。とにもかくにも、韓国ではバイキングという表現を使わず、当たり前のように、気に入った野菜料理がたっぷり食べられるのがうれしいポイントです。

そして残すくらい出すのが韓国流のおもてなし。食べ物を残すことは、「もうお腹がいっぱいです。あなたのご家庭は、こんなにたくさん食べ物を出せるほど豊かなのですね」という敬意の表れ、とも言われています。

頑張ってお皿の中身を食べきろうものなら、ニコッと笑顔で店員さんが「おかわり」を持ってきてくれちゃいますので、どうぞ無理なさらずに・・・!



5.食後は体がポカポカに

日本の冬よりも寒い韓国には、体を温めるための様々な料理が数多くあります。にんにく、唐辛子、ニラなど、体を温めるのに良い食材を使う料理が多いことは言わずもがなですが、見た目は赤いだけで、あまり辛くなく、優しい味の料理なども実はたくさんあります。

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(朝ごはんにいただいた優しい味のソンロンタン/牛骨をじっくり煮込んだスープ)


そして、なによりも韓国人は世界で一番のごはん好きといわれるくらい、「三食ごはんが基本」で、日本人よりもたくさんごはんを食べます。韓国統計庁による2006年におけるお米の1人当たり年間消費量のデータで比較すると韓国 は約79キロ、日本は約61キロで、その差は数値にもあらわれています。

お米の食べ方は、基本的に日本と同じく炊く「ごはん」がポピュラーで、不動の主食です。白米よりも雑穀米が多いのが特徴。また、誕生日や記念日などは必ずお餅を食べる習慣があり、「トク」などのお餅も一年中食べます。

朝ごはんの定番は「ご飯+スープ+おかず」の組み合わせが多く、日本と違うのは「スープがメイン」というところ。韓国では「スープがないと食事をした気にならない」といわれるほど、汁物が重要なのだとか。そのため、驚くほどたくさんのスープのバリエーションがあります。

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(内臓からぽっかぽか、朝から元気になる‘豆もやしクッパ’)



今回のツアーの朝ごはんは、2日目「豆もやしクッパ」、4日目「ソンロンタン」(牛骨をじっくり煮込んだスープ)でした。日本ではクッパといえばカルビクッパが有名ですが、韓国料理ではスープにご飯をくぐらせていただくレシピを全般的にをクッパと言うそうです。ごはんをスープにひたすことでよりいっそう胃にやさしく、内臓からぽかぽかになる朝ごはんです。

普段の朝食はパンとコーヒーで簡単に済ませる方も多いと思いますが、パンとコーヒーは冷やす性質の食べ物なので、もともと冷え体質の方には、断然クッパなどのカラダを温めるたべものがおすすめです。参加された方々からも、「朝からこうゆうごはんを食べたら元気になるでしょうね~。」「朝ごはんに雑炊もいいですね。これを機に食習慣を考え直そうかな…」とおっしゃっていました。

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(一般家庭にお邪魔して、簡単でやさしい味の家庭料理も教えていただきました)


韓国では「パッモゴッソ?/ごはん食べた?」が挨拶代わりに使われるほど、食べることを大切に考える国です。旅の最初よりも、最後に空港でお別れするときのほうが参加者のみなさんが良い顔をしていたのはきっと気のせいではないはず・・・(ですよね?)


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今回の旅のコンセプトは、カラダの内側から元気にする旅(日本では一般的な、お薬やお医者さまに頼って、不調な症状を緩和してもらう、ではなく、自発的に根本から見直して、元気なカラダに自らしていくというところがポイントです!)。

日本と近しい韓国の食文化を通して、今回の旅がいままでの食生活を多少なりとも考えあらためるきっかけや良い刺激になったとしたら、とてもうれしく思います。


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(好評だった家庭料理作り体験。日本でもカラダにやさしい韓国料理を味わいましょう♪)


また後日、よりいっそう美しくなった参加者のみなさんに再会できることを心から楽しみにしています!