冬の知床へ出かけませんか

つむじかぜ152号より


10/11〜15まで、知床へ行ってきました。夏休みではありません。あくまで仕事です。もちろん、温泉にもゆっくりつかってきました。中でも、熊の湯温泉は最高です。知床自然村も源泉かけ流しにこだわったいいお湯でした。

今年は、知床では、どんぐりが沢山実を付けて、熊は、あまり里に出てこないそうです。残念!ついに、熊には会えませんでした。しかし、つい15年ほど前までは、知床でも、熊が人里に出てくることはあまり無く、鹿だって、殆ど見なかったそうです。山で暮らせるならそれに越したことはありません。

それにしても、知床って、近いんですね。羽田から女満別空港まで飛行機で2時間足らず、そこから、網走を経由して車でこれまた約2時間。朝、7:50のフライトで羽田を発ったら二、三箇所寄り道をしても、昼飯は、ウトロで知床の魚に舌鼓できちゃうんです。あんまり近すぎて、“知床”にいる実感が沸いてこないのです。25時間半も船に揺られていく小笠原とでは、雲泥の差です。果たして近いことがいいことか、少し、考えてしまいますね。

知床の観光客は、およそ年間約150万人。そのうち、宿泊客は60万人です。一昨年、世界自然遺産に登録されて20%ほど、増えたそうですが、今年は登録以前に戻ってしまったそうです。反動もあるのでしょうが、地元の方々は、頭を抱えていました。確かに、あれだけ大きなホテルがあれば、観光客の減少は、かなり痛手です。

一般的な観光コースは、知床峠、フレペの滝、知床五湖は必ずと言って良いほど訪れます。カムイワッカの滝は、現在は、送迎バスに乗り換えてしか行けません。そして、観光船に乗って海から急峻な崖に囲まれた知床半島を眺める。これが“the 知床観光”です。
 
あの雄大な、知床をもっと感じたい。そんな欲求不満が募ります。“冬の知床はやっぱり世界遺産そのものです。”元大阪支店長、現在、知床財団のスタッフに転身した寺山元は、力を込めてそう叫んでいました。

冬の知床は、本当によさそうです!

※つむじかぜ152号より転載

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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