大津、坂本、叡山へ

GWは大津に行くことにした。実は、旅行産業経営塾の山田學初代塾長(鬼籍)の郷里、滋賀県長浜市の虎姫を4月11日から1泊2日で訪ね、塾長の墓参りをしてきた。その折に近江八幡にも立ち寄ったのだが、琵琶湖の南に霞む大津と比叡山がとても気になり、滋賀県を再訪することにした。

新幹線と宿、レンタカーはネットで手配したものの、どこをどう回るかはガイドブックを見てから考えようと先延ばしにしてきた。ゆっくりガイドブックを見る暇もなかったが、29日の夕方に少し時間が空いたので、ChatGPTに“相談”してみた。

1日目は夕方に東京を発つので、大津までの移動のみ。翌日は、白鬚神社、比叡山、坂本、日吉大社へ行きたいと頼んでみると、「大津の歴史をたどる素晴らしい選択です。以下のような回り方をすると効率的です。8:00 大津でレンタカーを借りる ⇒ 9:00 白鬚神社到着・参拝 ⇒ 10:00 出発、比叡山へ ⇒ 11:30 延暦寺到着・参拝 ⇒ 13:30 昼食(比叡山か坂本あたり) ⇒ 14:30 日吉大社へ ⇒ 15:00 日吉大社参拝 ⇒ 16:00 大津方面へ戻る」と、答えが返ってきた。各所の駐車場についても尋ねると、わかりやすく教えてくれた。

2日目は、瀬田の唐橋、石山寺、三井寺、建部大社、さらには彦根城にも足を延ばしたいと伝えると、同様に日程を組んでくれた。大津と彦根の間は高速道路を使えば片道1時間。GWだから混むので早めの行動を!とまでアドバイスしてくれた。そこで、朝早く大津のホテルを車で出発し、彦根城の駐車場が空く時間に合わせて訪れ、昼前には大津に戻ることにした。

3日目は、朝早い時間に京都へ移動する。とはいえ、大津から京都駅までは電車でたったの10分。そんなに近いのかと正直驚いたが、おかげで京都国立博物館に行くことを思いついた。今、同博物館では「特別展 日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡」が開催されている。以前この稿でも書いたが、私は東京国立博物館(トーハク)の通年パスが付いた友の会の会員なので、京都国立博物館にも無料で入館できる。その後、帰りの新幹線まで時間が空くため、またもやChatGPTに尋ねたところ、三十三間堂や清水寺を薦めてくれた。ただ、そこまでChatGPTに“従う”のも癪なので、参考程度にとどめることにした。

今回は、GWで新幹線やホテルが混むと予測し、先に手配だけ済ませてから中の日程をChatGPTに相談した。しかし、これを逆にして、先に日程を組み、その後にChatGPTに新幹線・ホテル・レンタカーの手配を頼めるなら、本当に自分の代わりに諸事を代行してくれる“エージェント”になる。本当にそんなことができるのか、まだ半信半疑ではあるが、そうした世界がすぐそこまで来ていると実感している。

今は、司馬遼太郎の『街道をゆく』は湖西から始まったが第1巻や16巻の『叡山の諸道』を読み返している。叡山を思うと、つい最澄と空海の比較をしたくなるが、それはさておき、ゆっくり歩いて来ようと思う。

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