久しぶりの“勉強”

つむじかぜ304号より


東京駅の正面、丸ビルの向かって左の三菱ビル10Fに、 慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)があります。そこの、「夕学プレミアムagora『菊澤研宗教授による【ドラッカー再発見】』という講座に知人の紹介で参加してみました。全6回、果たして通いきれるか分かりませんが、久しぶりの“勉強”ですから、なんだかとても新鮮な気分です。

慶應MCCの講座に参加するのも初めてなら、こうした旅行業界外の講座に参加した経験もありませんが、どんな人が来るのか、まずはそのことに興味津々でした。案の定、参加者の7割近くは、私のような50歳過ぎの男性で、企業の人事系の方や、シンクタンク、そして、私のような中小企業の経営者などでした。

この日は、「ドラッカー、その人生と歩み」と題しての授業でした。私が知らなかっただけでしょうが、ドラッカーは、研究者の間では評価が低く、研究している学者は少ないそうです。どこか情緒的で、べき論で語るので科学ではないと言われてしまうのだそうです。しかし、私たち中小企業の経営者にとっては、その方が訴えかけるものがあって腑に落ちるところがあります。私にとっては、よかったかなと思います。

「企業活動の目的は、利益を稼ぐことではない。顧客を創造することである」。とドラッカーは言います。今の私には、よく判りません。たった、6回の講義では、不十分この上ないでしょうが、日々のことをじっくり考えるいい機会になればと思います。

直接は関係ありませんが、授業を受けていて、ふと、最近の円高で企業がどんどん海外に工場を移しているというニュースが浮かんできました。もちろん、企業のグローバル化は避けられないのかもしれませんが、いままで、頑なに国内生産にこだわり地域社会への貢献を果たしてきた会社も、ついに海外に出て行くしか生き延びる道がないと判断したと聞くと、本当に、悲しい思いになります。「利益残って人いない」。ということにならなければいいのですが。

来週の課題は、「全体主義」についてだそうです。事前に提出する課題レポートもあります。暫く、難解な本と格闘してみます。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

シェアする