真価を問う

大阪から博多に向かう新幹線に乗車。車両には20人も乗っているだろうか。昨日、3月18日、朝7時半東京発の新幹線で名古屋まで来たが、やはり20人ほどしか乗っておらず、減便を告知する車内ニュースにも納得。おそらく日本人しかいないであろう車内に、英語のアナウンスが空しく響く。

今、旅行会社は、新型コロナウィルス感染症の嵐の真っただ中にいる。感染国となった日本人の入国拒否や入国後2週間の自主隔離、非感染の証明がなければ入国拒否などを打ち出す国が続出し、弊社でも現在はツアーをできる国がわずかしか残っていない。来週にも、GWのツアー実施の可否を決めなければならないが、旅行会社としてはぎりぎりまで粘りたい。しかし、お客様には余裕をもって可否をお伝えしないとご迷惑がかかってしまう。

今週に入ると、欧州、米国の感染が一挙に拡大し外出禁止令まで出始め、まるで2か月前の中国のような状態になってきた。日本も、イタリアなどからの入国を拒否すると本日発表した。もし、政府が非常事態宣言を出せば、人の動きが国内も含め止まってしまい、私たち旅行会社の仕事もゼロになる。もはや国家、否、世界存亡の危機ともいえる。やはり、特効薬ができるのを待つしかないのだろうか。いくつか試されているが、これで安心という薬はまだ見受けられない。

ならば、「これはカゼと同じ。カゼの感染者を数えないように、新型コロナウイルスの感染者も数えません。具合が悪くなったら自宅で待機し、症状が悪化したら病院へ行ってください。治療すればほとんどの人は助かります。」とでも権威ある人が言ってくれたら良いのだろうか。しかし、ボリス・ジョンソン英首相が国民の集団免疫の作成を目指すと打ち出したところ、大反対が巻き起こり4日間でこの方針を撤回した。60%の感染で集団免疫ができるなら、致死率から算出して27万人が死亡することになるそうだ。

やはり、「感染を抑えて医療崩壊を阻止し、重症者を救う手立てを講じて死なせないようにする。」これしか国家が取れる方針はないと思う。やはり、カゼと同じと簡単に片づけるわけにはいかないようだ。G7、G20は、こういうときこそ協調して世界の危機を回避する方法を模索し実行すべきである。少なくとも、責任のなすり合いをして国家間が争っている場合ではなかろう。いわずもがなだが、世界のリーダーたちは、今こそ、その真価が問われている。

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