オーバーシュート

「都市封鎖もありうる」いよいよ始まるのかと身構える思いだ。少々コロナ騒動に疲れてきたが、残念かな、コロナとの戦いはこれからが本番だろう。それにしても、欧米と日本の現在の差に驚く。私は、日本は実によくやっていると思う。経済活動を続けながら感染者も抑え込む、というバランスが保たれている国はほとんどないが、日本はそれが今まではできてきた。もちろん、この先は分からない。

日本は、意図的に検査をせず感染者の数を少なく抑えてきた。“何故検査をしないのだ!”と半ばヒステリックな批判を加藤厚労大臣も浴びてきた。中には、こんな誤魔化しをするのは、オリンピックができなくなると困るからだろう、などという批判もあった。

しかし、必要な人だけしか検査しないという方針を頑なに貫き医療崩壊阻止の1点に絞って対応がなされてきた。並行してクラスターを徹底的に追いかけて新たなクラスターに繋がらないようにもしてきた。こんな面倒な作業を粛々とやることが日本人にはできる。感染の拡大するスピードを落としてピークの山を低くするというあの図を、私も何回も見た。その間に医療体制を整え、治療薬ができるのを待つ。この作戦にはつくづく感心した。成功したら国民栄誉賞ものだ。

2009年の新型インフルエンザの教訓が生きているそうだが、専門家、医療関係者をはじめとした多くの方々の献身的な努力の賜物だ。本当に頭が下がる。しかし、次第に感染経路が追えない感染者が増えてきてオーバーシュートが何時起きてもおかしくない、と専門家会議の尾身副座長が記者会見し、それが冒頭の小池都知事の言葉に繋がった。なんとかあと少し持ちこたえてほしいものである。

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