第三波

第三波がやってきた。日に日に増えていく感染者数に、4月初めのようには驚かなくなったとはいえ、勢いは一段と増しているようだ。一喜一憂しても仕方がないが、海外旅行の扉も、国内の感染が収まっていることが前提であり心配である。

昨日の大阪府の発表では、今回は、居酒屋や一般の飲食店での感染がみられ、第二波のような若者比の高さは見られず、全世代に広がっているという。こうなると限定的な対策が利かない。思い切って広範にわたって検査を実施するか、人の接触を遮断するしか方法がない。

私は、感染が収まっている間に検査態勢を整えて、だれでも、いつでも、何度でも検査を受けられるようにすべきだと訴えてきた。何故なら、市中の無症状の感染者がまだ少ないうちに発見し隔離すれば、冬の感染拡大を防げると考えたからだ。

しかし、専門家の方々の判断は、クラスターの早期発見と抑え込み、行動様式の変容に重点が置かれたまま変わらなかった。今日のニュースで報じられたように、検査ができる医療機関は全国で2万件を超えてかなり増えたようだが、医療としての検査ではなく感染拡大を防ぐための無症状者への検査態勢拡充という考え方は日本では取られていない。中国、韓国などとは大違いである。検査はその時だけのもので全員検査しても無意味だ、というのが専門家の考え方のようだ。10月の感染者減少の時期がチャンスだったのに残念だ。

国会で、生産性の低い中小企業の業種転換を促進すべきだという話が出ていた。これを主張しているデービッド・アトキンソン氏は、『新・観光立国論』で私たちの業界では有名だが、このコロナ禍にあってこういう主張が出てくると、旅行会社はもう当面はだめだから別の仕事をしなさい、と言われているように思う。

同氏の主張をまとめた『新・生産性立国論』に目を通すと、確かにその通りだと思う点も多い。しかし、どうもこういう機能重視の考え方は私の肌になじまない。日本の職人も何もかも一緒くたにされて、生産性が低いものは意味がない。高品質と言っているが、そんな高品質に意味はない。妄想だ。とやっぱりいわれているとしか思えない。『反 新・生産性立国論』を書きたいくらいだ。

弊社のスタッフも徐々にではあるが国内旅行を作り始めている。やればやるほど悩んでしまうことも多いが、いい機会である。実は、国内はやりだすと奥が深い。しっかり勉強していい商品を作りたい。

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