光が見えてきた

各自治体が苦労して準備し慎重に始めたワクチン接種も、政府が主導するモデルナのワクチンを使った大規模接種が併行して始まり、先行した自治体の予約をキャンセルしてまで大規模接種に切り替える人が出た。さぞかし各自治体は政府のやり方に腹立たしさを覚えているに違いないと思っていたら、接種数がうなぎ上りに増えてきて何時の間にかそんな批判も消えてしまった。

また、医療従事者から始め、重症化しやすい高齢者へ拡げ、その後は基礎疾患を持った人へと順番に接種を進める計画を各自治体は立てていたが、そんな原則は全く気にかける様子もなく、大規模接種は一挙に18~64歳へと対象を拡大してしまった。これまた、各自治体は出し抜かれたような状況だが、とにかく接種率さえ上がれば何でもありという雰囲気だ。

旅行会社という立場からすれば、一日でも早く集団免疫を獲得し、国内・海外・訪日の旅行が再開されることを切望しているから歓迎ではあるが、そのチグハグさには首を傾げてしまう。それでも、海外渡航の条件にワクチン接種が条件になるなら日本も早期に対応してほしいと思う。

もちろん、ワクチンを接種するか否かは本人が決めることだ。接種したくても接種できない人もいる。接種の有無が差別につながることは避けなくてはならないが、ワクチンパスポートを使って国内の経済活動も広げられないものかと私は思う。イベント関係者もホテルも観光産業も、もはや限界である。集団免疫が形成されるまでじっと待っていろと言われてもできそうにない。

一方、急に大学や職場などで接種が出来るようになった若い人たちが戸惑いを見せている。とても不思議な感じがする。何故か。子孫への影響を考えるからだろうか。どうもそんなに明確な理由があるわけではないようだ。「どうしていいかよくわからない」、「副反応が心配」、「親が打てというから打つことにした」そんな感じだ。中には、「情報がない」などと堂々と自分の勉強不足を口にして憚らない者もいる。

普段から、新聞も読まないしニュースも見ないで、SNSで情報を仕入れているだけでは自分で判断できるような力はつかない。情報は溢れているが、それを取捨選択する力がないに過ぎない。私が若かった時には判断力があったかといわれれば、やはりなかったとは思うが、自分で決めようと努力してきた。その結果、失敗しても自分の力が足りなかったということで諦めるしかなかった。人生は、その繰り返しだと思う。

6/20に一回目の接種を受ける。二回目は、おそらくその三週間後だろう。何とか7月中に終わる。今年中には、ファイザーが経口投与型の抗ウイルス剤を出すかもしれないという報道もあった。治療薬とワクチン、そしてIPS細胞を使ったキラーT細胞による治療等々。とにかく、まだまだ変異株の脅威は続くしオリンピック・パラリンピックによる感染拡大も心配だが、少しずつ光が見えてきたと感じている。

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