いつか映画を吹き替えなしで

ハリウッド映画を吹き替えなしで観てみたい。随分前だが、ペルーのリマで『アバター』を見た折はスペイン語だったから殆ど分からなかったが、コンピューターグラフィックスでつくられた美しい画面に満足し、あらすじだけは、なんとなく解ったような気がした。今からスペイン語に挑戦しようとは思わないが、英語はなんとかならないものかと思う。しかし、私にはネイティブの発音がなかなか聞き取れない。慣れだというが果たしてそうだろうか。

私はI want to eat out.を、“アイ ウォント トゥ イートゥ アウトゥ”と読んでしまう。そう中学でも高校でも習ったからだ。ところがネイティブが発音すると、“アイワナイーダウ”と聞こえる。まるで一つの単語のように聞こえる。want toがwannaになるくらいは分かるが、eatのtがdの発音になりoutの母音とくっついてダになる。最後のtも舌を口の中の上前方に着けたまま終わるからほとんど聞こえない。

Where did you get this.は、“ウェジュゲディス”。Whereはホウェアーではなくウェと発音される。My dad will think that he used them himself.は、“マイダドゥシンザディ ユーズデミセルフ”という具合になる。That heはheのhが脱落してthatの最後のtがdの発音になってザディになる。

こんなことは、この年になるまで習ったこともないし誰も教えてくれなかった。今までCD付の音読学習の本なども結構買ったが、探し方が悪かったのか、こうしたことを体系的に解説した本を目にしたことがない。だから、慣れてきて多少は聞きとれたとしても、結局は、英文を見て何が話されたか確認して済ませ、一向に上達はしなかった。そんなことは“理屈をこねて頭で学ぶんじゃなく耳で学べ”と怒られそうだが、私は、どうしても仕組みを知ることから入ってしまう。

今は、英会話も小学校の授業でも取り入れられているから英語を聞き取る力も付くのかもしれないが、教える側の先生が、私のような発音で教えているなら、やはりネイティブの英語は聞き取れるようにはならないだろう。

コロナ禍になって、YouTubeをよく見るようになった。“映画を吹き替えなしで観たい”という願いも、YouTubeが叶えてくれるかもしれない。努力しても成功するかは保証されないが成長は保証される。そう信じてみよう。

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