日曜日の中野

先週の日曜日、期限を迫られた仕事があり会社に出た。コンビニでコーヒーを買い、amazon musicで曲を選びJBLの小型スピーカーに流す。平日とは違い静かな時間が流れる。仕事をし出すと音楽は耳に入らない。いつの間にか、曲が終わりスピーカーも自動的にオフになる。

3時間ほど仕事をしてから昼食に街へ出た。中野の街は、日曜日は平日とはまるで違っていた。若い女子の2人連れが一番目立つ。ラフな格好をした中高年男女もかなりいる。外国人も多い。まるで横浜中華街のような賑わいだ。

彼らの多くは、手にスマホを持ちお目当ての飲食店を探している。SNSで話題になっている店を探しているのだろう。中高年はぶらぶら歩いてよさそうな店を物色している人が多い。この日も、幾つかの店に長蛇の行列ができていた。最近できたフレンチラーメンの店には40人近い人が並んでいたからビックリ。私が、普段行くラーメン屋さんも20人ほどが並んでいたから入るのを諦めてしまった。

JR中央線中野駅の北口改札を出ると、正面にサンモールアーケード商店街の入り口が見える。早稲田通りまで300mほど続くが、中ほどで中野ブロードウェイ商店街に繋がっている。ブロードウェイの2、3階には「まんだらけ」がかなりのフロアー面積を占め大変な人気だ。「まんだらけ」の店の合間にフィギアを並べた小さな店が林立している。「おたくの聖地」といわれて久しいが、コロナ後は外国人が一層目立つようになった。最近は、高級ブランド時計を扱う専門店が増えてきた。以前から数件あったが、よくもこんなに高級ブランド時計を販売する店が次々とできるものだと感心してしまう。

話を戻すが、中野駅を背にブロードウェイと並行して右側に飲み屋街が通っている。その飲み屋街の早稲田通り近くに、前述したフレンチ風のラーメンなど新しい≪おしゃれな≫飲食店ができて、そこに長い行列ができているという訳だ。ところが、空席が目立つ店も多い。随分な差である。嘗て行列ができていたカレー屋さんにはこの日、行列はなかった。

時代が急激に変化し、その変化についていけないなら置いて行かれる。それは、今に始まったことではない。しかし、長い目で見れば「いつ来ても美味しいね」といってもらえる店が残るはずだ。飛び切り美味しい店は、逆に続かない。街中華には毎週行ってもいいが、飛び切り美味しい店は何故か飽きてしまう。私は、中野で働いて32年がたった。幾つか通いなれた飲食店がある。新しい店に翻弄されないで、美味しい味を維持してほしいと切に願う。

シェアする

コメントを残す

※メールアドレスが公開されることはありません。