〜 ラサ郊外・風の民家訪問 〜 [LHASA・TIBET]

以前の日記にも書いたが、ラサは近代化の真っ只中にある。 近代化・中国化し尽くしたのではないか、ともよく言われる。 神秘的で素朴なイメージのチベットを思い浮かべる人も多いが、ラサ中心部にいただけではその期待は裏切られることになる。 そこで、「ラサを越えて」(Beyond Lhasa)という標語(?)の下、風のラサ・ツアーでは、民家訪問も盛り込んでいる。

「ラサの近代化が加速している」、「チベットらしさがなくなってきた」とよく言われる。 果たしてそれらの噂は本当であろうか? これはある意味正しいが、実は全体像を指していない。 しかし、ラサなどの都市中心部にいるかぎり、そう思うのも仕方がないのかもしれない。

そもそも、チベットの近代化とはいってもそれは「点と線」だけの話だ。 つまり、主要都市と主要道路沿いのみの近代化。 一昔前のある帝国がある国を侵略したときのパターンに非常に類似している、と思うのは僕だけであろうか。

まぁそれらはともかく、風のツアーでは、ラサのみ滞在されるみなさんにも、チベットの田園風景を味わってもらおうと、民家訪問も組み込まれている。 

麦畑の遠方に小さくポタラ

(麦畑の遠方に小さくポタラ)

ラサから東へ車を走らせ20分。 そう、たったの20分。 それでこれだけの田園風景が広がる。 民家のホストは風の現地手配会社TNYのドライバー・プチュンさん。 彼はとっても丁寧で優しい人である。 チベット人の美徳の一つであるとされるセムチュン(謙虚さ)を体現したような人だ。 彼と彼の奥さんがチベットの田舎料理で我々を歓待してくれる。 前菜は、チベット干し肉や、焦がし麦。 そしてメインディッシュは、パクトゥクと呼ばれる「チベット版山梨ほうとう」である。 写真で味覚は発信できないのが残念であるが、これがひじょ〜〜に旨い。 小麦ダンゴ、ヤク肉、大根の千切りなどを入れてじっくり煮込んだものである。 僕は母の実家が山梨のド田舎にあり、「ほうとう」はチビのころから親しんでいる。 毎夏田舎に帰って食べていたので、とても懐かしい味がするのである。 「お盆の味」といってもいい。 一瞬、「日本に帰った」と錯覚する。

右下から時計回りに、パクトゥク、きゅうりの辛子漬物、チベット酒チャン、そしてバター茶

(右下から時計回りに、パクトゥク、きゅうりの辛子漬物、チベット酒チャン、そしてバター茶)

パクトゥク、チベット干し肉や焦がし麦などは、ラサのレストランでも食べれる、またスーパーマーケットで買える、と言われる人もいるかもしれない。 だが、チベットの田舎で出されるパクトゥクや干し肉はいたって味が違う。 いい表現は見つからないが、一言でいうと「むき出し」で土の味がする。 

先日、この、車で20分のプチュンさんの家にいったところ、ちょうど祭をやっていた。 チョーコルと呼ばれる収穫を祈る祭でお経やタンカを持って、自分達の村の麦畑をコルラ(巡回)する祭りだ。 ラサでは見えにくくなっている、チベットの原風景はラサを越えて広がっている。 ”Beyond Lhasa” 個人でチベットに来られるみなさんも、グループで来られるみなさんも、都会の便利さから一歩外にでてみよう。 そこにはガイドブックには書かれていない、チベット世界が広がってる。

村の女性たちがぺチャ(お経)を担いで歩く

(村の女性たちがぺチャ(お経)を担いで歩く)

Daisuke Murakami
7月5日 
天気 曇りときどき晴れ
気温 15〜26度 (先日は記録的な最高気温でした。 29度!)
服装 シャツ+長ズボンが一般的。 チベタンから見て非常にかっこ悪いが、半ズボンも可。 紫外線がかなり強いので、日焼け対策は必須。 熱射病対策に、帽子もかぶられるとよいでしょう。 異常乾燥注意報も発令しておきます。 あと雨具は必ず持ってきてください。

〜 おまけ 〜

yasuo

(プチュンさんの家ではチベット民族衣装を着て写真撮影もできます。 上のモデルは泰男。)

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