壮大なるネットワーク アジアハイウェイ

アジアハイウェイとは

アジアとヨーロッパを結び、地域・国際間の経済・文化の交流によって、アジア全体の平和を促進させることをその目的に構想された幹線道路網。現在のシルクロードとも呼ばれています。

日本東京を起点に朝鮮半島、北京、中国南部を通り、東南アジア、インドなど南アジア、イランを経てトルコ・イスタンブールにいたるアジアハイウェイ・ルート1(AH1)をはじめ、上海から西安、新疆ウイグル自治区を通り、ウズベキスタンなど中央アジアやグルジアなどのコーカサスを経て、トルコ・イスタンブールまでつながるルート5(AH5)など8主要路線に地域路線など32ヶ国にまたがるネットワークを構成しています。



ハイウェイの軌跡

第二次大戦後、パンアメリカン・ハイウェイのような国際道路網をアジアに、という機運が盛り上がり、1959年、国連アジア極東経済委員(ECAFE)総会で最初のアジアハイウェイ計画が採択されました。発足当時の加盟国は、アフガニスタン、バングラデシュ、カンボジア、インド、インドネシア、イラン、ラオス、マレーシア、ミャンマー(正式加盟は1989年)、ネパール、パキスタン、シンガポール、スリランカ、タイ、旧南ベトナムの15カ国でした。

その後、70年代の国際紛争や内戦の時期を経て、80年代後半、冷戦の終結後、中国、ミャンマー、モンゴル、ベトナムが参加。90年代には、中央アジア及びコーカサス、トルコ、ロシア、韓国、北朝鮮、00年代に入り、グルジア、ブータン、日本も加盟し、ほぼ全アジアを網羅する32の加盟国、総延長 142,000kmにおよぶネットワークとなりました。(参考:国土交通省ホームページ

アジアハイウェイ路線網図