
正直どうなんでしょ?って思ったので、飛び込みました。「現地を知らずに語れない!」
昨年2025年から、風のモンゴルで利用するツーリストキャンプに新たな選択肢が加わりました。ウランバートルから西へ約60km、野生動物の宝庫・ホスタイ国立公園にもほど近い場所にあるモンゴルノマディックです。
これまで利用してきた直営キャンプ・ほしのいえや直営キャンプ・リバーサイドキャンプ、アルブルドキャンプは草原のど真ん中にあり、小規模で落ち着いた雰囲気。それに対してモンゴルノマディックは、遊牧文化を実演するノマディックショーが毎日開催されるなど、賑やかで開かれた印象です。
利用することが決まった時、正直に言うと最初は少し戸惑っていました。
「宿泊環境はどうなんだろう?」
「乗馬はちゃんと楽しめる?」
「馬の状態は?」
写真や資料だけでは分からないことばかり。「これは自分で確かめないと、お客さまには勧められない」——そう思い、昨夏、子どもたちと一緒に(しっかり自腹で)3泊してきました。
そして感じたこと。
今までの他のキャンプと雰囲気は違うけれど、自分たちの文化に誇りを持って、未来につないでいこうとしているのは一緒でした。
こんな方にはぴったりのキャンプです
モンゴルノマディックは、今まで風が扱ってきた他のキャンプに親しまれている方にはちょっと賑やかすぎるかな、と思います。でも逆に、こんな方にはおすすめです。
・せっかく海外に行くなら、その土地の伝統文化も見てみたい
・日本で乗馬経験はあるけれど、「半野生」の馬はちょっと不安
・民族衣装やフェルト製品など、現地のお買い物も楽しみたい
・旅先で、色々な国の旅行者と交流するのが好き
・シャワーの湯温や湯量は、なるべく安定していてほしい
・充電環境がない、なんて考えられない
モンゴルに行ってみたいけど、いきなり日本とは違いすぎる環境に飛び込めるかしら?という方には心強い場所だと感じました。
放牧はされているけれど「飼育」に近い馬たち
少しだけマニアックな話を。
風のモンゴル乗馬ツアーでは、遊牧民から借りた「半野生」の馬を使うことがほとんどです。人との距離感や接し方も含めて、「馬は馬らしくあるべき」という文化を体で感じていただきたいからです。(半野生云々のはなしはモンゴルの馬旅 ~あなたにピッタリのツアーはこれだ!~もご覧ください)
一方で、モンゴルノマディックの馬たちは少し違います。放牧はされているものの、冬の間も含めて日常的にスタッフと接しています。日本の乗馬クラブの馬よりはラフですが「半野生」というほどでもない調教具合だと感じました。日本の乗馬クラブでの乗り方に馴染んでいる方が、はじめてモンゴルで馬に乗るなら…むしろ入りやすい環境かもしれません。
さらに、乗馬コースも魅力的。草原だけでなく、丘陵や白樺林など、変化のある景色を楽しめるのもポイントです。
変わっていく文化と、変わらないもの
時代の流れとともに、遊牧民の暮らしも少しずつ変わっています。みんなスマホは持っているし、ゲルにはテレビも冷蔵庫もあります。家畜を追うのにバイクを使う場面も増えてきました。
モンゴルノマディックは、そうした変化の中で「どうやって自分たちの文化を未来へ繋いでいくか」という想いが感じられる場所でした。遊牧文化の実演をするノマディックショーや、キャンプ主催のミニ・ナーダム(モンゴルのお祭り)で伝統的な知恵や技術を残していきたい。ただお客さまを乗せる馬たちは、伝統的なやり方ではなく育てた方が安全かもしれない。彼らも彼らで、草原の中で日々葛藤しながら、模索しています。
草原での暮らしの形は変わっていくかもしれない。でも、草原で生き抜いていく強さや“カッコよさ”は変わらずに受け継がれている。そう実感した滞在でした。わたしもまた、モンゴルを思いっきり楽しんでいただき、かつ草原の“カッコよさ”に出会う旅を、これからも模索していきます。
「モンゴルノマディック」のキャンプ情報はこちら
弾丸なのにしっかり草原滞在
草原の今と昔を馬旅で
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