第348話 ナン・ソク ~内モンゴル~ チベット医・アムチ小川の「ヒマラヤの宝探し」
8月4日、内モンゴルからエムチ(モンゴル伝統医)が訪れた。日本人のアムチ(チベット伝統医)に会ってみたいというので、日本の大学に留学している義理の息子が、通訳兼ドライバーとして、森のくすり塾まで連れてきてくれたのである […]
8月4日、内モンゴルからエムチ(モンゴル伝統医)が訪れた。日本人のアムチ(チベット伝統医)に会ってみたいというので、日本の大学に留学している義理の息子が、通訳兼ドライバーとして、森のくすり塾まで連れてきてくれたのである […]
薬研(やげん)とは車輪のような鉄で薬草を細かくする道具である。年配の方ならば映画「赤ひげ」の新米医師役の加山雄三を思い浮かべ、若い世代は「千と千尋の神隠し」に登場する釜炊きジジイの一場面を連想するだろうか。もしくは近所 […]
テレビ大阪「さらばの、この本誰が書いとんねん(外部リンク)」から出演依頼があり、ちょっと迷って了解の返事を送った。実質、初のテレビ出演である(注1)。番組の趣旨は、衰退している書店業界を盛り上げようというもの。ありがちな […]
上堀の濁った流れに入って/魚を捕まえる少年/ユーモラスな鮒は/白い腹をみせてひっくりかえる/魚の化石が出てきた洞窟の入口で/武将たちの子孫は/まだ髭もじゃの若い顔をしている 詩集「上田町づくし」田中清光1977年(注1) […]
「2025年7月5日に大災害が起こる」という噂が海外にまで波及したために訪日客が減少しているとの報道にちょっと驚いてしまった。知人の娘はその日だけ都内から実家の上田市に帰省する(しかも推しアイドルグッズを疎開させるために […]
チベット医学を目指す直前の25~28歳のころ、僕は山伏に強いあこがれを抱いていた。薬草、キノコ、山菜の知識に秀でた山伏になるべく、休日には北信五岳(注1)などの山々を駆け巡った。山伏は民衆を救うために山に入って修行をし、 […]
僕の巻頭言が掲載された別冊太陽「平屋特集」が届いて(前話)、日本に平屋ブームが到来していることを知った。本冊子によると2011年の東日本大震災、原発事故を契機として、物を所有しないシンプルライフが提唱されはじめ、平屋へと […]
4月初旬、平凡社から『別冊太陽 ~平屋特集~』への原稿依頼、しかも巻頭エッセーという大役が舞い込んで、ちょっと驚いた。しかもお題は「庭の愉しみ」というのでかなり戸惑った。なにしろ庭園を積極的に愛でた記憶はなく、森のくすり […]
日本人女性と交際していたチベット人は、気がつくと「そうね」「……だわ」など、彼女を真似て日本語が女性化していた。彼にしてみれば、言語に女性言葉があるなどとは夢にも思わなかったようだ。さらに、彼は僕に椅子をすすめながら笑 […]
長野県内のいくつかの小学校では、5月になると全校をあげてヨモギ摘みが行われる。平成28年、その中の一つの小学校で取材をさせてもらい、まずは保護者への配布文書を見せていただいた。タイトルに「ヨモギ採りのお願い」とある。 野 […]
隣の竹やぶに生える15mほどの大木の伐採を頼まれた。「ウルシかもしれないから気をつけて」といわれたので、注意して観察すると、なるほど羽状複葉(注1)の形態と樹皮の様相から推察するとウルシである。安易に伐採すればかぶれてし […]
ダラムサラにて 「チベット医学(注1)をもっと積極的に日本に広めないのですか」という質問を受けるたびにちょっと困ってしまう。そもそも「広める」という能動的行為がきわめてチベット的ではないような気がしていたのだが、なるほど […]