首都ダッカから北西へ車を走らせること約100km、2時間半ほどの場所にあるタンガイル県・ノルショッダ村を訪れました。
鳥がさえずる美しい農村には、村人と共にベンガルの伝統を守る活動をしている研究機関「UBINIG」があります。ここの代表を務める方は、私が〈バングラのお父さん〉と慕っているのですが、今回はタイミングが合わずにお会いできず、電話でのご挨拶のみ果たせました。
このUBINIGは「Seed Bank(種の銀行)」を象徴とした伝統的な無農薬農業を実践していたり、ジャガード式の手織機で織った優美なタンガイルサリーを復興させるなど、村と一体となった取組みが国内外から注目されています。
UBINIGの担当者の話では、「コロナ後も変わらず村人と膝をつき合わせた関係を継続している」との事で一安心。
実際に村を散策すると、やっぱり村人が生き生きとしてる!
目的を共有している村人たちが、「自分の力を注ぐのはこれだ!」と言わんばかりに働いている姿を拝見すると、なんだかこちらも元気が湧いてきました。
研究機関UBINIGにはゲストハウスが備わっていて、ツーリストが宿泊しながら村滞在ができるのが大きな魅力です。出される食事は、もちろん村の無農薬有機栽培で作ったお米や野菜を素材に、村のお母さんが土のかまどで料理してくれたもの。ゲストハウスの建物も代表が美術に通じている影響か、センスの光る空間づくりや装飾が施されていて、流石の一言。
また、夕食前後には村人による伝統的な歌などを披露してくれる交歓会が催されるので、交流も楽しめます。
あ〜、本当はバングラのお父さんが居たら一泊したかったな。そう思いながら村を後にしました。
🇧🇩 風のバングラデシュツアーは、再開準備中です!
(※2024夏予定)