ラオス マホート(象使いさん)と仲良くなろう!

文・写真●竹嶋 友(東京本社)

家族同然!

~マホート(象使いさん)とは?~

象使いさんをラオス語で「マホート」と呼びます。ラオスで象に乗る際に必ずお世話になる、頼れる人々です。マホートと象の関係を少し説明しましょう。

この世に乗用の象として生を受けた子象は、数歳になるとマホートから毎日のように仏教のお経を聞かされます。仏教国ならではの風習ですね。お経を聞くと象も仏の教えが分かると信じられているそうです。マホートは、その後数年かけて文字通り家族のように日々を過ごしながら象を調教し、「座れ」「進め」「止まれ」「右に寄れ」などの指示言葉を理解させ、人間が乗っても安全なまでに教え込んでいきます。調教の初期は、人間の言うことを聞かずに象が暴走し、時にマホートが死に至ることもあるそうです。まさに命がけで象と向き合う職業です。

そんな、長い時間をかけて家族のような信頼関係で結ばれた象とマホートは、必ず一緒に行動するので、我々が象に乗るときには、その象には必ずその象のパートナーのマホートが付きますので、とても安心感があります。


餌やりも象使いの大切な仕事。1日に約150~250㎏も食べます(ルアンプラバーン)

餌やりも象使いの大切な仕事。1日に約150~250㎏も食べます(ルアンプラバーン)

ラオスは象の国、ラオスの森で象乗りは貴重な体験になることでしょう(ルアンプラバーン)

ラオスは象の国、ラオスの森で象乗りは貴重な体験になることでしょう(ルアンプラバーン)

森を抜け山の頂に到着、あと少し下れば目的の村に到着です

森を抜け山の頂に到着、あと少し下れば目的の村に到着です

せっかく象に乗るなら、象はもちろんのこと、象を操るマホートとも仲良くなりたいですよね。言葉はほとんど通じなくても(英語も含めて)、笑顔と「わかり合いたい」という気持ちさえあれば、きっと象さんやマホートとも楽しく接することができ、お別れのときは涙が出るほど心を通わせることもできるかもしれません。

ラオスで象に乗るときには、チャレンジ精神と勇気とほんのちょっとのユーモアをもって、試してみて下さいね。