きつい仕打ち

最近、飲み屋さんへ行くと「注文はタッチパネルでお願いします」。といわれることが多くなった。以前は、チェーン店で個室のように座席が区切られている大型店にはこういう機器があったが、最近は、小さな焼き鳥屋などにもあるから驚いてしまう。

月曜日に行った焼き鳥屋は、15席ほどあるホールに店員さんが2人。目の前にいて声を出せば注文ができそうだし、その店員さんも暇そうに立っているだけだったのに、その前で、タッチパネルと格闘しなくてはならかった。

挙句の果てに本数を間違えて注文してしまい、出てきた鳥皮3本に「あれ、2本のはずだけど・・・」。すると、少々先輩に見える店員さんが若い店員さんと交代し「確かに3本注文を頂きましたが・・・」とタッチパネルの画面を私たちに見せた。「間違ったのはそちらでしょ」とは声に出して言わないものの、店員さんがムッとした表情をしたので、もうそれ以上言うことは止めにした。何も、こんなことでクレームしたいわけじゃない。ただ平穏に飲みたかっただけだ。

しかし、このタッチパネルは、どの店舗のものもよく似ていて、随分判りやすくなっており私でも簡単に操作できる。先日いった10人ほどしか入れない飲み屋などは、お兄さん一人のワンオペで、一人で作って一人で出して勘定もしていた。この場合は、タッチパネルの有用性が手に取るように理解できた。

また、先月行ったホルモン焼きの店には、二階席と別棟があって、以前は、呼び出しベルがテーブルの上に置いてあったそうだが、最近、タッチパネルを揃えたのだろう。以前から、その店を贔屓にしている同行者が、「これで随分効率があがっている。注文もしやすい、これは素晴らしい」と絶賛。ワンオペの是非はともかく、タッチパネルはうまく使えば効率も上がるし、注文の聞き間違えもない。スピード、効率ともに上がる。但し、客の間違えには別の対応が必要かも。

しかし、どうして小さな飲み屋さんでも、このような投資が増えたのだろうか。想像するに、一つは、コロナ禍で雇用を維持できずアルバイトなどを切ってしまったことだろう。仕事が戻ってきたのにアルバイトは戻って来ず、人手不足で困っている。二つには、投資できる余裕ができた、ということだろう。兎に角、飲み屋さんの店内改装がやたらと目立つ。その金は、何処から来たのやら。

驚きついでだが、先ほどの焼き鳥屋さんの勘定が、以前より20%ほど高くなっていた。70分ほどで注文数も少なかったから1人3,000円を超える程度と思ったら、4,000円を超えた。確かに、タッチパネルを操作しながら少し高いなと感じた。物の値段も人件費も上がっているのだろうが、「次回は、ないなあ」と思ってしまった。まだまだ、コロナ禍真っただ中の私たちには、きつい仕打ちである。

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