胡坐をかいたら終わり

年が明けてからだろうか。どこの銀行も500ドルパックしか扱わず、ドルのバラ売りをしなくなった。たとえば、100ドル札で7,000ドル欲しいと申し出ても、500ドルパックしかないと言われてしまう。弊社では海外への現地手配代金を支払うためにドル現金を必要とすることもある。そんな時は、たいていは100ドル札になる。いやはや、まるで時代が逆戻りしたような感じだが、日本の銀行は、今、利益の出ない業務はどんどん省いている。お客様がどんなに不便でもお構いなしである。ただただ呆れてしまう。

呆れついでに、事例をもう二つ。一つ目は、社員の住民税を納めるのに、一部の地方公共団体への納付に手数料660円が毎月かかるようになったことだ。2022年4月から順次そうなってきていて、一部の地方公共団体指定の納付書が使えなくなったので、自行の代わりにできるところに依頼するので手数料がかかるというのだ。そのうえ、銀行によって納付書が使える地方公共団体が異なるというからややこしい。

したがってA行はダメでもB行なら可能な地方公共団体もあれば、その逆もある。だから手数料を節約するためには、いくつかの銀行に分けてそれぞれ納付しに行かなくてはならない。ところが最近は、窓口で1~1.5時間半待ちはざらである。そんな暇はないから、結局、手数料を払うしかなくなる。こんなことは、どう考えても納得がいかない。

二つ目は、昨日、弊社の総務担当が、中小企業退職金共済の新規加入者の手続きをしに銀行へ行ったら、予約が必要というので予約したら4/17になったというのである。4月中に手続きすれば間に合うからいいのだが、弊社総務担当は、最近の銀行はおかしい。やっぱり殿様商売だ、と怒りまくりだ。

弊社もお客様商売だが、独占的地位などないから、自社の都合を優先させ、お客様の都合を無視し始めたら何時かは必ずしっぺ返しを食らうだろう。胡坐をかいたら終わりである。しかし、お客様の都合を無視しているわけではないが、社員の働き方が大きく変わった今、お客様に今までのやり方を変えて頂くことも出てくる。もはや、昼夜関係なく声を掛けられれば仕事をした昔とは違う。緊急時以外は、勤務時間内で仕事するのが基本である。

弊社も昨年から営業時間(電話を開けている時間)を11時~17時にした。以前は、10時~18時だったがこれでは、社内のミーティングはどうしても時間外になってしまう。お客様の電話を受ける時間が短くなって恐縮だが、今はメールでの問い合わせが主になっているから大きな不便にはならないだろうと判断した。

こんなお願いを、今後も度々することになりそうだが、行き過ぎたら是非ご指摘いただきたい。

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