添乗報告記●キルギス・チョンケミン渓谷 ~騎馬トレック&キャンプ実践編~

ツアー名 ● キルギスの長閑な農村・チョンケミン谷を馬で往く9日間
2023年06月16日(金)~06月24日(土)
文・写真 ● 平山未来(東京本社)

心和む、のどかな山村の景色がひろがるチョンケミン渓谷。ここはまるでおとぎの国?はたまた天国ですか?!と思うほどに美しい、、、

青い空と湖、緑の草原が広がる「山上の小さな湖」と、キルギスの誇り・世界第2位の透明度を誇る「イシククル湖」を目指して、美しい天山山脈を仰ぎ見ながら、峠を越えて、谷を渡り、2泊3日の騎馬トレックで旅するツアー。

「湖畔のキャンプ地で朝目覚めたらこの絶景!」


2019年に出張&下見の後、コロナ禍に突入してしまい、3年ほど眠らせていた、個人的にとっておきのプログラムに念願かなってようやく同行することが出来ました!!

とっておきの場所!チョンケミン渓谷

キルギスの北東部に位置するチョンケミン渓谷は、首都ビシュケクから約150キロほどの距離にあるのどかな農村地帯。夏には色とりどりの花が咲き誇り、その中を馬と歩くフラワーハイキングや乗馬などでのんびり過ごすことができる場所として知られています。

「6-7月はお花畑に癒されながらの乗馬が楽しめます」


花に覆い尽くされた大草原となだらかな丘、、、
そして、その向こうに連なるのは雪を抱いた天山山脈の雄大な山々

まさに “心躍る” ような風景が広がっています。

せっかくチョンケミンへ来たからには、一泊だけではモッタイナイ。
ぜひとも連泊をしたくなってしまう。

そんな、とっても素敵な場所なのですっ。

Chon-Kemin Valley



居心地の良いゲストハウスに連泊できるのがうれしい

今回の騎馬トレック・コースの拠点となるチョンケミンは、今でも普通に村人たちの移動に馬が使われていて、そこらじゅうに犬や家畜たちを見かける農村。いくつか小さなゲストハウスが、ありますが、今回宿泊したのは「ケミンゲストハウス」。


2019年の下見に訪れた際にはこじんまりとしていましたがコロナ禍で改装を施したようです。

展望が開けたテラスやのんびり過ごしたくなるデッキスペースが増築されて、より一層素敵なゲストハウスにリニューアルされていました!

「デッキで飲む、乗馬後のビールor炭酸がたまらない!」



お部屋はこじんまりとしていますが、トイレ、ホットシャワー、洗面所は各部屋にあるのでとっても便利。
キルギスらしい装飾、ナチュラルでシンプルな、かわいらしいゲストハウスです◎





お食事は、サラダでたっぷりと野菜がいただけるのが日本人にはとっても嬉しい。
スープも出てくることが多く、鶏肉や牛肉料理、マスなどの魚料理も食べることができます。





キルギスで食べることができる中央アジア料理は、日本人には食べやすく、総じて美味しいので、毎食「おなかいっぱい」「しあわせいっぱい」になれます~

「ロバや犬、のびのび暮らす動物たちがかわいすぎ!とっても癒されます。。」


DAY2 ロッジに到着後、まずは足慣らしからスタート

カザフスタンのアルマトイに宿泊した翌日は国境を越えて陸路でキルギスへ入国。
その日の夕方にはチョンケミンに到着することができます。

夏のキルギスは21時近くまで日が長く、日中は暑すぎて乗馬には不向き。
少し日が傾いて涼しくなってから、ロッジ周辺での軽い足慣らしに出かけます。

まずはロッジで着替えを済ませ、ヘルメットやチャップスを各自フィッテイング。
日本語ガイドのヌルベクさんのレッスンを受けて、それぞれの馬たちとご対面。

まずは止まる、曲がる、歩かせるなどの基本的な操作を練習しながら出発です。


初日は足慣らしでのんびりお散歩」


DAY3 チョンケミン渓谷での1DAY TRIP

翌日は、まずはゲストハウス周辺の丘からパノラマ台までの乗馬。
山を登ったり下ったりする良い練習になりました。

基本的には、チョンケミン滞在中とキャンプトレックでは同じ馬に乗ります。
この先も一緒に旅をする馬たちとまずはここで仲良くなりましょう◎

「午前中はパノラマが広がるポイントまで上り下りの練習!」


「展望ポイントのパノラマが素晴らしい!」


「午後はのんびり村さんぽ」



午前中は9時スタートで3時間ほど。ロッジに戻って13時からランチ。
うれしい(?)お昼寝タイムもあって、後半戦は16時から再び午後の部スタート。

午後は1時間半ほどの軽い乗馬で、大雨の後だったので、ホコリも立たず、快適なコンディション。
ロッジに戻ってくる頃には、馬の扱いにもだいぶ慣れて自信をつけた様子の皆様。

翌日からのキャンプツアーに向けて、心と体をキルギスに慣らしてから山に行ける。
そんなゆとりと準備の時間があるのがこのツアーの素敵ポイントです◎


翌日からの山旅に向けて荷物を分けましょう!

騎馬トレッキング中の荷物は、翌日朝までに、以下の3つに分けます。
途中、雨が降る可能性があるので、防水対策が必要です。

1.自分で背負うもの(水、雨具、カメラ、おやつ、防寒着など)
   20-30リットルのザックでザックカバーがあると安心。

2.馬(サドルバッグ)に詰めるもの(着替え、防寒具など)
   各自小さなビニール袋や巾着袋などで小分けにしてポリ袋で包みます。
   水遊び用の防水バッグも便利。1人につき30リットル程度。
   馬がかわいそうなのであまり重いものは入れないでください。

3.車に預けるもの=スーツケースなど(騎馬トレッキングに不要なもの)
   車は先回りしてゴール地点まで回送します。必ず鍵を掛けて下さい。


パッキングのイメージ

事前に必要な持ち物はしっかりと書面でもご案内していますので、パッキングが不慣れな方もどうぞご安心ください。


乗馬の服装は??

ヘルメット

現地の旅行会社が乗馬用のものを用意します。ヘルメットをかぶる前提で帽子やバンダナなどをご準備下さい。ご持参いただいても構いません。

チャップス(すね当て)

現地にもありますが、紐が切れていたり、破れていたり、サイズが大きかったりと、あまり質が良く ありません。また数も足りないことがありますので、ご自身のものがある方は必ずお持ちください。登山用のスパッツでも、ないよりずっとマシです。

手袋

軍手でよいので手袋もご用意下さい。防寒だけでなく、枝や葉を払うのにも必要です。

靴・ブーツ

防水の利いたスニーカーや、ハイキングシューズなどがお勧めです。靴底の厚いトレッキングシューズは不向き。また乗馬用のブーツは靴底が鐙に引っかからないようツルツルなので、雨が降った後に滑りやすい傾斜を馬を下りて歩くような場合は、非常に滑るのであまりお勧めしません。日本野鳥の会の長靴がイチオシです。

服装

汚れても良い動きやすい服装で、夕立が降る可能性が高いので、上下セパレートの雨具をお忘れなく。日中は汗ばむほど暑くなることもありますが、朝夕は10-5℃程度まで気温が下がるので防寒具も忘れずにお持ち下さい。

「ご参加の皆様の実際の服装はこんな感じでした!」


DAY4-6 騎馬トレック&キャンプの実際



移動距離・時間
毎日15-17kmの距離を午前2-3時間、午後2-3時間の合計5時間程度、馬に乗ります。午前、午後各1回程度の休憩を取ります。途中にトイレはありません。通常、夕方4時前後にはキャンプサイトについてテントの設営、食事の準備を同行スタッフが行います。

乗馬のペース
基本的にずーっと常歩(なみあし)でのんびり進みます。沢沿いを登り、山を越え、谷を下るアップダウンのあるコースです。若干速歩(はやあし)気味になることはあっても、駈歩(かけあし)にはなりません。スタッフが馬で先導し、他の馬がそのあとを追いかけるので、振り落とされなければ、自然に目的地までたどり着くことが出来ます。

リスクについて
木の枝などに引っかかる、バランスを崩して馬から落ちる、馬が転んで巻きこまれる、などです。道中、森の中を抜けるときはかなり横木が飛び出てきますので、必ず手袋は付けてください。また海外旅行保険へのご加入もお願いしています。


サポートスタッフ
馬方スタッフ、ガイド、荷馬、そして皆さんが乗る馬が隊列を組みます。テントや食料などのキャンプ用品も含めて、各馬30kg~40kgくらいのサドルバッグをつけて歩きます。また乗るのは5歳~10歳の成熟した落ち着いた馬なので、暴走の危険はほとんどありません。

「キャンプ地で使う2の荷物はサドルバックに詰めて荷馬たちが運んでくれます」


乗馬レベルについて

初心者、初級者でも参加可能ですが、あまり運動神経のよくない方、普段あまり運動していない方、バランス感覚が悪い方、ご高齢の方は、ご相談ください。多少でも乗馬経験のある方の方が楽しめる余裕があると思いますので事前に日本で外乗が出来るクラブで試し乗りをおすすめしています。


アップダウンのあるコースで、急坂を登ったり下ったりすることもあるので、バランスを崩して落馬する恐れがあります。ご自身で指示(操作)が必要です。


キャンプと食事


宿泊テントについて
テントは2名用テントを一人または二人で1張り使用します。テントはスタッフがキャンプ地到着後にセットします。寝袋、マット、インナーシーツもご用意しています。


「2-3名用のテントを1-2名で使います」



トイレ・ダイニングについて
キャンプサイトでは、それぞれ、トイレテント、ダイニングテントも設営し、折り畳み式のテーブルや椅子もご用意していますので想像以上に快適です。トイレは、立ったまま着替えることができるくらいの縦長のテントで、穴を掘ってあります。使用後は土をかぶせて埋めてください。


「絶景を楽しみながらの朝食」


食事について
とても好評です!専属のコックが同行して作ってくれますが、火力や材料が限られるためパンやチーズ、ドライフルーツ、缶詰などを使用したシンプルなものとなります。お湯は沸かしてもらえるのでインスタント食品を食べることも可能です。食事については日本人の口に非常に合います。

「キャンプ中の食事イメージ」



乗馬としては決して難易度の高いものではありませんし、テント泊も不便をほとんど感じない快適ともいえるレベルのサービスです。


DAY4-6 ツアー写真館

一日目は八ヶ岳のような瑞々しい沢沿いを登り、双子池のような山上の湖の湖畔でテント泊。遥か彼方に雪を抱いた天山山脈が望める素晴らしいキャンプサイト。

二泊目は天山山脈を遠望しながらイシククル湖を見下ろす沢沿いでのキャンプ。最終日は、尾根から見下ろす、青く輝くイシククル湖が徐々に近づいてきて、荒涼としたキャニオンのような風景が広がってくるとゴールはもうすぐそこ。

※クリックすると拡大表示されたスライドショーになります

日本ではなかなか体験できない、大自然の中でのキャンプ

森と湖と山の中に馬たちが佇む、癒しの風景

空いっぱいに広がる満天の星空・・・



そんな素晴らしい風景の中を、かわいくて癒されるキルギスの馬たちと、逞しくて優しい馬方さんと一緒に旅をする楽しさを、ぜひ一度体験してみてください!


ソンクル湖 ホーストレッキング動画


添乗したツアーはコチラ

山上の小さな湖と雄大なイシククル湖を巡る旅

キルギスの長閑な農村・チョンケミン谷を馬で往く9日間

出発日設定2024/06/14(金)~2024/08/16(金)
ご旅行代金488,000円~509,000円
出発地東京
ca-kz-17 ca-kz-17

ツアー

コメント一覧

最高でした!

akihiko otsuka2023.07.06 11:08 am

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