添乗ツアー名●キルギス・絶景騎馬トレック&キャンプ 9日間
2024年6月27日(金)~7月5日(土)
文・写真●川崎洋一(大阪支店)
初夏、晴天に恵まれたキルギスの天山山脈で、馬旅好きのみなさんの野趣に富んだ乗馬ツアーに同行してまいりました。
1日目 馬旅好き、集結
この日、東京・大阪・札幌・福岡から乗馬の猛者?たち7名+添乗員がソウルに集結。そしてカザフスタンのアルマトイ空港へと落ち立ちました。
そこで小さなハプニング。アルマトイ空港の荷物受け取りレーンの番号が、モニターで、C1ーC2と表示されており、C1かC2かまだわからないのだろうか?と思っていたら、C1-2と言うレーンが実在していてびっくり!! 無事荷物も出て来てホテルへ直行。
到着が深夜だったため、みなさん早々に部屋へと向かわれました。

ソウルでメンバーが揃いました!

「C1-C2」っていうのもありなんですね。初めて見ました
2日目 カザフスタンから天山の国キルギス入国
本日はカザフスタンからキルギスに入国。青々とした草原に、色とりどりの草たちがアクセントを添えてくれる中、国境に到着。幸いのどかな国境で待ち時間ゼロで無事通過。今回も日頃の行いのよい方がいるに違いない。ありがたい気持ちとともに、投宿の直前に、まずは、明日からのトレッキングに備えてスーパーに直行。必要備品?のビールを購入できて皆様笑顔。

天山山脈を眺めながら天山北路を東進しています

赤、青、黄、三色の草花そろい踏み

草原が草花できれいに色づいてました

騎馬トレックの後の楽しみにビールを調達
3日目 いよいよ騎馬トレックスタート!
朝起きたゲストハウスは庭がかわいらしく気候もばっちりな上、なんと桜の木にチェリーがいっぱいなってるではありませんか!私の起きて来る前からみなさんは宿の許可もしっかりとったうえで、さんらんぼ狩りに夢中。収穫したものはみなさんで美味しくいただきました。

ゲストハウスの庭のチェリーを拝借(許可を得ていただいてます)

みんなでおいしくいただきました

ここのゲストハウスの朝食はほとんど自家製ですって!
さあ、今日からいよいよ乗馬開始。出発前に注意事項の説明を受けた後、いざ出発。山あり!谷あり!林あり!の山道を一列で進みます。

乗馬出発地点で注意事項を聞く

いよいよスタートです

平原あり





ふりかえれば雪山

渡渉もあり
空は快晴、暑いくらい。ピクニックランチの後も第一キャンプ地目指して進みました。

やったー、ランチだ

昼ごはんでーす

腹ごしらえをして、再び出発

足元は白いお花がいっぱい
あいにく第一キャンプ地の川が増水して営地として使えないと判明。急遽先の営地まで足を伸ばすことに。


さすがに、初日からの長い乗馬に皆さん疲れは隠せませんでしたが、頑張ってたどりついた新第一キャンプ地は、イシククル湖を見下ろせる絶好の地。テントの設営は、お客さまも積極的に参加。コツを掴んでくると楽しくなってきます。イシククル湖に沈む夕日も見られて得した気分で就寝。標高約2700m
夜も晴天。夜中に起きた人は満天の星を眺めてられました。

初日からちょっと強行軍でした。あー疲れた

スタッフのみなさんは到着後も馬の世話、テント設営、夕ご飯の準備と休む間なし、ありがとうございます

テントの中で安心の夕食。椅子もあってらくちん

夕ご飯を待ってる間に、イシククル湖に沈む夕日を鑑賞
4日目 馬にも慣れて、ペースもアップ
キャンプの朝はのんびり。太陽が昇って気温が上がってから本格的に始動。コックさんが手際よく朝食を準備してくれる間、周辺を散策したり、テント撤収の手伝いをしたり。

朝ですよー。気持ちいい天気でした
今日も快晴。今日は3つの尾根を越える日程。今回は今年最初の同コース。この地方を知り尽くした馬方を擁しているから安心なものの、4月来の、大雨や強風で倒木があり、一部去年とは違ったルートを探りながら進む事も。よく調教された馬との息も合って来て人馬一体となって難所に挑みました。

2日目乗馬スタート

広がりのある丘もあれば

木々の間をゆく道もあり

今度は森に突入

令和のキャラバン隊?

川と林のある気持ちのいい場所でお昼ごはんでした

ありがたいことに、気持ちのいい天気が続いています

あといくつ、峠を越えるんだ~?

本日最後の登りか?

また川を渡ります

天山からの雪どけ水

本日の宿泊地に到着!

テント設営も手際よくできるようになってきました

がんばった自分にごほうび!
キャンプ2泊目は標高約2600m。近くの小川の水はヒンヤリして熱くほてった顔をすすぐにもってこいでした。
今夜は21時頃から雨になりましたが、夜中はまた晴れて星が見れたそうです。
5日目 ついに天山の雪山にご対面
朝のテント撤収も手慣れて来て、楽しみながらお手伝い。でも、最後の、きれいにケースに収まるように畳むのが難しい。

朝食までの散歩で出会ったお花たち

朝の恒例行事、秘技・テント返し
今日は、最終キャンプを目指します。

3日目スタート!

もう、林道にも慣れました

急に視界が開けてきました

とおもったら、また森の中へ

そして再び尾根にでました

遠くに雪山が見えてきたぞ

気持ちのいい草原を登っていきます

最終宿泊地点到着!天山をバックにガッツポーズ
この日は、午前中2時間弱でキャンプ地に到着。
早々にテントを設営し、ランチを食べると、氷河を抱く天山に向けて乗馬です。

早々にテントも設営して、ゆっくり昼食タイム

さあ、氷河の近くまで行ってみましょう

ちょっと道の雰囲気も変わってきました

U字谷でしょうか
白濁した雪解け水が流れる川を馬で渡渉しながら上を目指します。

冷たそうな川を渡っていきます

玄奘さんもこんな感じで天山を越えてきたのでしょうか
岩場に来ると馬を降りて、有志は更に歩いて山塊に近づきます。目の前に迫る天山を愛で、カメラに収めたりしながら時を忘れて、「そろそろ降りますよ~」と馬方さんに呼びに来られる始末。いやあ、素晴らしい景色でした。









玄奘三蔵がお供の人と山を下りてきたかと思いました
キャンプ地の標高は約3000m。この日夕食時には曇ってましたが、徐々に雲は流れてゆき、ちょっとしたキャンプファイヤーで盛り上がって最後の夜は更けてゆきました。
そして、夜中には、また天の川を含むたっぷりの星たちを拝む事ができました。晴れ女晴れ男の皆さんに感謝です。
6日目 乗馬最終日、疲れはシャワーとビールで・・・
今日は乗馬最終日。テント撤収も様になってきました。偉そうに書いてますが最近のテントはとても軽量で、設営・撤収も簡単なのでした。
昨日は曇りがちな天山山脈でしたが、今朝は雲一つない快晴の中その勇姿を見せてくれました。

晴天、朝のキャンプ場

キャンプ場すぐ横にある池に写る逆さ天山

朝日に映える天山の雪山
今日は約1300mを馬で降ります。下がるにつれて気温も上がり、ランチタイムには一枚服を脱いで体温調節。

最終日、イシククル湖めざしてひたすら降ります

まだまだ下ります

ずいぶん下って、服が暑くなってきました

これが最後のピクニックランチ!

町まで降りてきたら注目の的に

おー、イシククル湖まで降りてきましたー

全員無事完走!イシククル湖湖畔でみんなで記念撮影
イシククル湖まで馬で降りた後は、4日間で信頼関係もできた馬方さんたちと別れを惜しみつつ、宿泊予定のユルタキャンプへ。
キャンプはホットシャワー完備。4日間の汗を落とした後の冷えたビール(コーラも)は最高のご褒美でした。
7日目 キルギスの伝統料理と歴史にひたる
テント生活での汚れを落としてリフレッシュした私たちは、首都ビシュケクを目指します。途中イシククル湖を展望。「湖というより海の感覚ね」対岸にはうっすらと天山の雪山が望めました。
その後、トクマクまで移動し、民家で家庭料理。キルギスで人が集まればもてなされる料理「ビシュバルマク」とご主人や奥様じきじきによそっていただき、おいしくいただきました。そしてちょっと季節的には早めのスイカもごちそうになり大満足。
食後、子供たちと石投げ、縄跳び、釘打ちといったそこらへんにあるものが道具になる素朴な遊びで小さな交流タイム!
そして、いよいよ?世界遺産ブラナの塔へ。「しょぼいなあ」の一言で車内で一同の爆笑をかっさらいつつも、1時間以上かけて、小さな博物館とトルコ系民族の文化「石人」や中世の都の痕跡であるブラナの塔見学でキルギスの歴史を少し体感。
そして、いよいよ首都ビシュケクへ。皆さんから要望のあったデパートとスーパーマーケットで土産ものの買い物をしてホテルにチェックインしました。
8日目 お土産を買わなくっちゃ!
今日はキルギス最終日。午前中に中央アジアらしいバザールの雰囲気が残るオシュバザール散策。キルギスの人たちの腹を満たす食材や日用品などを眺めたり、お土産に買ったりしながら広い敷地内をゆっくり堪能しました。

今、地チェリーが旬のようです

バザールの肉コーナーで毎年出会うおじさんと記念撮影
人気はやはり、ドライフルーツ、ナン(中央アジアのパン)。ハチミツやチーズもあります。素敵な包装容器のお茶も注目を集めてました。その後、時間があったので、一村一品プロダクトのお店へ。日本のJICAが商品企画に関わっているため品質やデザインがよくいつも人気です。
たっぷり買い込んだお土産をスーツケースに詰め込んで、旅の出発点アルマトイへ。いっしょに夕食を頂いた後、空港で思いでをたくさんくれたガイドさん、ドライバーさんと別れて帰国の途へとつきました。


関連ツアー
天山山脈の懐・イシククル湖南岸を馬で旅する