チベット歌謡曲の魅力 (およびラサ防寒情報)[LHASA・TIBET]

お待たせしました。今日は待望の(?)、チベットの歌謡事情です!

とはいっても、僕はあまりにも「芸能オンチ」。 おそらくは悲劇的なほど。 (例えば、僕は鬼束ちひろの存在を初めて知ったのが、つい数週間前。 それ以来YOUTUBEで聴きまくり、惚れてしまった。。) ということはさておき、

僕の無知を補ってくれるべく、今回は助っ人ライターを雇いました! ラサ在住3年を超える日本人テンシュルさんによる寄稿です。 彼女のチベット歌謡曲に対する情熱は並々ならぬものがあり、僕も教えられるところがとっても大きいです。 では、どうぞ!

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さて、今回、歌謡事情に疎い大輔さんに代わって、チベット暦3年の私がチベット歌謡事情についてご案内することとなりました。まあ、そういう私も「おたく」とはほど遠く、おいおい、俺にまかせろ!という方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ補足していただきたく存じます。よろしくお願いします。

皆さまご存知の通り、チベットは、ウ・ツァン(中央チベット)、ンガリ(西チベット)、アムド(チベット東北部)、カム(チベット東部)と4つの地域に大別されるわけですが、各々外国語かと思われるほど話し言葉が違い、そういう事情のためか、ここチベットでは、ご当地ソング、ご当地歌手が幅を利かせているのであります。

もちろん若者、お年寄りと好みの音楽は違い、お年寄りは一様に伝統的な音楽を好む傾向にあるようです。今回は歌謡事情ですので、若者の聞いている音楽を取り上げることといたしましょう。

ウ・ツァンはいわゆる現代的なポップス(?)が多く、アムドはマンドリン(小さいギター)を駆使した民謡調の曲、カムはいわゆる歌謡曲が主流です。ンガリは全く知りません。ごめんなさい。

しかし、その中でも、全国的に聴かれている歌というのがあります。一つは、インドからのチベットソング。何だか気候のせいなのか、ゆる〜いリズムと他にないの?というくらいこれでもかのラブソング!の嵐。でも、これがまたいいのだなぁ。

そして、もう一つはというと、カム地方のヤートゥン(亜東)ファミリー!日本の北島ファミリーにも引けを取らぬ、いや、それ以上の実力と人気を誇っているのであります。例えからもおわかりのことと思いますが、これぞチベット版『ザ・演歌』!

サブちゃんと並び評されるヤートゥンはもちろんのこと、その中でも、今やチベットで知らぬ人はいないというのが「クンガ」(「皆大好き」という意味)です。

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(チベットで絶大な人気を誇るクンガ)

一昔前のチンピラのような容姿、朗々と歌い上げる歌声はもちろん、その内容がスバラシイ!母への賛歌(父はあまりない*注)に始まり、時にはラマへの熱い思い、菩提心、などなど多くは仏教と切っても切れない内容。もう聴いているだけで、徳が積める!手っ取り早く徳を積もうといつも目論んでいるチベット人にはもってこいのアイテムなのです。 (*注 カム地方では一家に一人嫁を取るという習慣が未だに残っていて、父が誰かわからないため、母への愛情が絶大なのだという節もありますが、真相は謎です。)

そして、MTVにはチベットが満載。クンガファンにはもちろん、私たち外国人にとっては、チベット事情を知るのにもってこいです。ついでにチベット語の勉強にもなります。(ただし、カム方言)

さて、このクンガの一番のお薦めはというと、「イレギョ」という曲です。 数々の有名なラマへの思いを詩的に讃えるこの歌は、涙なしには聴けない曲です。 
そして、ヤートゥンファミリーを知るには、ヤートゥン、クンガ、カンシュ、ツェワンの草原4人組が歌う「セムギロペップ」がお薦めです。もう演歌好きにはたまらないはず。

さて、一体今どういう曲が流行っているのかを知るには、バルコルをブラブラするのが一番。そこかしこから同じ曲が流れているので一耳瞭然です。

歌謡曲全般を知るには、バスに乗るのが一番。それも長距離バスがベスト。チベット内を移動するにはどこへ行くにもバス、バス、バス。それも日本のウン十倍と言う国土のため、長時間移動は必至。音楽は正に必須アイテム!ただし、選択権はもちろん運転手にあるため、運転手の趣味に付き合わなければなりません。それにあまり選択肢がないのか、今のお気に入りをヘビロする傾向にあるのか、1度かけると延々とそのCDをかけ続けるのにはちょっと辟易しますが、新しい発見もあり、これまた楽しいものであります。

皆さま、ぜひぜひチベットにいらした際は、お耳を傾けてみてください。そして、是非お気に入りの歌手を見つけて帰ってくださいね。ひとまずチベットになんてなかなか来れないという方は、You Tubeで視聴してみてください。

そして、「ヤートゥンファミリー&北島ファミリーの夢の共演!」を是非実現したい!スポンサーになりたい!という方がいらっしゃいましたら、是非大輔さんまでご一報を!

テンシェル

* ラサ防寒注意報!! * 

ラサはこの一週間ほどで急激に寒くなってきました。最低気温はマイナス7度前後です。 昼間は大丈夫ですが、朝晩が冷え込みます。

これからラサに来られる方は十分な準備がいるでしょう。 そこで、個人的なオススメは・・
「携帯用湯たんぽ」は絶対に役立ちます。 熱湯はホテルでもらえたり、部屋に設置の湯沸かし器で沸かすことができます。 ズボンの下には「おやじ臭い」とは思わず、「パッチ」(ももひき)をはいてください。 必ずです。 老若男女問わずです。 チベット人でさえはいています。 寒さは下半身からやってくるものです。 僕はユニクロのパッチを愛用しています。 現地でも売っていますが、分厚くて肌にちくちくするものなので、日本から持ってきたほうがよいでしょう。 あと、「毛糸の帽子」なども活躍する機会が多いと思います。 「カイロ」もお好みで持ってくるのもいいでしょう。 余ったら、現地の人にあげましょう。

Daisuke Murakami

12月18日
(ラサの)天気 快晴
(ラサの)気温 −7〜11度 (気温差注意!) 
(ラサでの)服装 厚手のジャンパーやコート、長ズボン。 日焼け対策は必須。 空気は非常に乾燥しています。 念のために、雨具は持ってきたほうがよいでしょう。

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