モンゴル夏の祭典「ナーダム」

世界文化遺産・ナーダム

ナーダムは「遊び」や「祭」を意味するモンゴル語。最も大きな「国のナーダム」は7月11日の革命記念日から約3日間にわたって、相撲・弓競技・競馬の3種目の競技が行われます。2010年にはユネスコの世界文化遺産にも登録され、ますます注目を浴びるモンゴルの最大の祭典となっています。この「国のナーダム」以外にも主に6月~8月にかけて随時地方でもナーダムが開催されています。オボーを祀る神事や寺院などの仏事としてのナーダム、お祝いとしてのナーダムなど開催の意図は様々ですが、国のナーダムより規模が小さい分、各競技を間近で観戦できる魅力があります。

国のナーダムの会場は、数か所に分かれていて、スタートはスフバートル広場。騎馬軍がモンゴル国政府のシンボルである幟「トグ」9本を持って、スタジアムまで行進します。これが格好よいのです。
開会式が終わると各競技が開始されます。相撲はウランバートルのスタジアム内で、弓競技はスタジアムの脇で行われ、競馬はウランバートル郊外の草原が舞台となります。
また、スタジアムの周りには多くの屋台が出され、お祭り気分が高まってます。ぜひ「ナーダムホーショール」をご賞味あれ。ただし、人が集まる所は治安が悪い、という事を忘れなく。

地方ナーダムは間近での観戦が魅力

地方ナーダムは間近での観戦が魅力

モンゴル相撲・ブフ バリルダーン

ナーダムの競技は昔は男性のみでしたが弓競技と競馬については女性も参加しています。ただし相撲は男性のみ。年齢別に行われます。モンゴルの相撲にも日本と同じく階級があります。
ルールは日本とは異なり、地面に手を着いても負けとはなりません。また土俵はありません。あくまで相手の肩や背中や膝などを地面に着けて倒した方が勝ち。同時に何組もの取り組みが行われるため、正直、ルールや力士を知らない日本人にとっては雰囲気だけ見るのが精一杯で、長時間見ると間延びした感じを受けるかもしれません。国のナーダムで優勝を繰り返すと横綱となり、英雄として称えられます。

観戦している方もぐっと力が入ってしまう

観戦している方もぐっと力が入ってしまう

競馬・モリン オラルダーン

馬を熟知しているモンゴル人が馬の最大能力を引き出すために長い時間をかけて準備して迎えるこのレースは、馬への負担を最小限にするために体重の軽い子どもが騎手となります。馬の年齢別に行われ、ウランバートルから30km位離れた、郊外の草原で行われます。20~30kmを子ども達が裸馬に跨り疾走する姿は、草原の民である彼らのたくましさや力強さを肌で感じることができます。
観戦するならゴール地点が見学ポイントとなります。子どもたちが過酷なレースを終えて戻ってくるのを見守るわけですが、時にゴール直後に馬が絶命してしまうことも。レースの過酷さを伺い知ることができます。優勝して称えられるのは実は馬と調教師。何度も優勝や入賞をした調教師は、国宝級の扱いとなります。
もちろん騎手である子どもも、スタジアムで表彰され豪華な賞品が渡されます。

落馬事故も多いため最近はヘルメットとプロテクター着用が義務付けれれています

落馬事故も多いため最近はヘルメットとプロテクター着用が義務付けれれています

弓競技

男性と女性では弓を射る距離が違いますが、地面に並んで置いてある的を狙い、当たった的の点数により勝敗が決まります。強い張りのある弓は、一般人ではなかなか引くことが出来ないほど。団体戦と個人戦があり、親指の使い方がポイントとなるこの競技は、矢を放つ瞬間の射手の緊張感がこちらに伝わってきます。必ず民族衣装のデールと帽子を被っており、華やかさもあります。

女性射手が多く参加し、名手も多いです

女性射手が多く参加し、名手も多いです

ナーダムにはご注意ください

お祭り雰囲気で大いに盛り上がる国のナーダムですが、モンゴル中から凄腕のスリや泥棒たちが集まる場所でもあります。財布や携帯電話など貴重品はほんの少し油断をするだけでいつの間にか手元からなくなってしまうなんてことは当たり前。ナーダム見学のツアー等に参加される方はくれぐれもご注意下さい。

また、競技との距離が近く臨場感たっぷりの地方ナーダムは競技開始時刻やタイミングが決まっていません。ナーダムホーショールを食べながらのんびりしていたら、競馬が終わっていた!とか相撲が始まっていた!などやってしまいがち。地方ナーダム見学の場合は周囲や場の雰囲気を楽しみつつ、忍耐力をもって、しっかりと周囲のモンゴル人たちの動向を気にしておかないとチャンスを見逃してしまいます。

モンゴル人の強さや逞しさを間近に感じられるナーダムをぜひ、お楽しみいただけたらと思います。

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