隊商(キャラバン)と民族の道

アジアハイウェイ AH5 ~中央アジア・コーカサス編~

ツアーコースの特徴

AH5〔アジアハイウェイ ルート5〕をたどる第1弾は、主として旧ソ連の中央アジアからコーカサス地方。歴史的には遊牧騎馬民族国家が勃興し、チンギスハーン、ティムールが活躍した舞台・シルクロードを走ります。道のりは、ウズベキスタンのタシケントからトルコのトラブゾンまで、アルメニア往復を含めると総計約3,500km(一部空路除く)。
チンギスハーン以後、帝国は分裂し、盛衰を繰り返し、ソ連時代を経て、今いくつもの国に分かれています。ソ連の統制や政情のため訪問が困難だった地域も、現在は比較的安定しているため、かつての大版図を一気に駆け抜けるコースを作成しました。前半は、キャラバン(隊商)が行き交ったシルクロードをたどり、後半は、宗教と文化が複雑の入組んだ民族のモザイク地帯を走りぬけます。

*バクー~トビリシ430kmは、アジアハイウェイを通らずに、観光に適したルートを走ります。



ハイウェイの軌跡

大自然とシルクロードの歴史と遺跡の宝庫


メルヴの遺跡
(トルクメニスタン マリィ郊外)

これらの国々の場所がすぐわかる方は、かなりのシルクロード通です。しかしかつては、アレクサンダー大王、チンギスハーン、チムールなどが足跡を残し、幾多の帝国が覇権を争うほどの豊かな土地でした。
中央アジアでは、サマルカンド、ブハラ、メルヴ、ニサと4つのシルクロード関連の世界遺産を観光します。そして、歴史と遺跡の旅に、カラクム砂漠、コーカサス山脈、カスピ海、黒海などの大自然がアクセントを加えてくれます。


アザディー広場にある地震
慰霊碑(トルクメニスタン
アシガバット)

知られざる独裁国家・トルクメニスタンを行く

知られざる国トルクメニスタンは、豊富な天然ガスを背景に、故ニヤゾフ大統領が独裁国家を作りました。国のあちらこちらで、彼の肖像画、銅像が見られ、首都のアッシュガバッドには、金メッキの回る銅像まであります。しかし圧政に苦しんでいるわけではなく、豊かな国のため、治安はよく、政治的にも安定しています。首都は、かつて地震で全壊したために、中央アジアでは最も近代的な建物が建っています。


バザールは今日も盛況
(トルクメニスタン アシガバットにて)

漢の武帝が求めた名馬・汗血馬の原産地は
トルクメニスタンという

長い歴史が生んだ民族と宗教のモザイク地帯

ウズベキスタン、トルクメニスタン、アゼルバイジャンはイスラム文化圏、グルジア、アルメニアはキリスト教文化圏。その文化の違いを、教会やモスクを観光するだけでなく、バザールや農村を訪問して、体感していきます。


ジュヴァリ大聖堂内十字架
(グルジア ムツヘタ)

アルメニアで出会った
子ども達(アルメニア)

諸王朝墓イェッディ・ギュムズベ(アゼルバイジャン
 シュマフ)

バザールの帽子売り
(トルクメニスタン)



テラヴィ郊外にて
(グルジア)

ゲガルド修道院
(アルメニア)

シェキのバザールにて
(アゼルバイジャン)

スルタン・サンジャール廟
(トルクメニスタン
 メルブ)

豊かなる地下資源

この地域は、石油・天然ガス等の天然資源が豊富にあり、世界で最も注目されている地域のひとつです。アゼルバイジャンの石油施設やグルジアのパイプラインなども、目にします。シルクロードからオイルロードへ。現在そして未来もキーワードのひとつです。
アゼルバイジャンのバクーは、石油・天然ガスの宝庫。地下には天然ガスがあり炎が吹き出ているマンマンディなどや100年以上前から続く油田地帯も見学します。

シェキ(アゼルバイジャン)の家並みと夏宮殿にて

ワインの道


テラヴィのワイナリー(グルジア)

グルジアは、ぶどうの発祥の地として知られています。ワイン文化は5,000年の歴史があると言われています。現在でも家庭でワインが作られているテラヴィで、ワイナリーを訪ねたり地元の人とワインも堪能します(本当に堪能する飲み方です)。

コーカサスに抱かれて


グダウリの十字架峠にて
(グルジア)

グルジアでは、グルジア軍用道路を北上してコーカサス山脈に迫ります。天気が良ければ、5,033mのカズベキ山も目にする事ができ、ここでは2泊してコーカサスの懐に抱かれます。

悩ましい国アルメニア


ズワルトノツ大聖堂跡
(アルメニア エレヴァン郊外)

美人の宝庫と言われるアルメニア。エキゾチックという言葉がぴったりくる悩ましさ。その歴史も悩ましく、アルメニアの教会の中でも、ホルビラップ修道院は、目の前がトルコとの国境。ノアの方舟の伝説を持つアララット山を、自らの故郷と考えるアルメニア人ですが、現在はトルコ領のため、その国境を越えることはできません。エチミアジン大聖堂の宝物館には、ノアの方舟の破片といった聖遺物が保管されています(礼拝などのため、見られないことがあります)。


秋は綿花の収穫期(ウズベキスタン

断崖に立つスメラ僧院
(トルコ トラブゾン)


<旅の視点>
今回は5ヶ所の国境を陸路で越えていきますが、周辺にはアルメニア~トルコのように、国境が閉鎖されているところもあります。また、アセルバイジャンやアルメニアは飛地を持ち、グルジアは、国内に立ち入ることができない自治共和国を持っています。北のロシアの地域は、一度は耳にしたことがあるチェチェン、北オセチア共和国が控えています。複雑な国の事情を抱えた地域の中で、力強く生き抜く人々の素顔に触れていきます。


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