【バードウォッチングツアー添乗報告記】
10/20発 渡り鳥の楽園・秋の飛島 4日間

ツアー名:渡り鳥の楽園・秋の飛島 4日間

2019年10月20日(日)~10月23日(水)
文●ツアーガイド:簗川 堅治(やながわ けんじ)


 秋の飛島バードウォッチング 1日目

晴れてこの時期にしては暖かい日です。まずは校庭に出ているヤマヒバリを狙いました。途中、ノビタキ、アトリなどが道端から飛び出します。

校庭に着いてしばらくすると出てきました。ヤマヒバリ、珍鳥です。しきりに採餌していて、黄色い眉斑が目立ちます。

ヤマヒバリヤマヒバリ

近くにはビンズイ、マヒワなども降りています。ジョウビタキは縄張り争いなのか、2羽が追いかけています。その後、鼻戸崎ではベニヒワをチラ見できました。

昨日は物凄くたくさんいたヒガラは少なくなったものの、道端でちょくちょく会います。「3の畑」ではムジセッカを見ることができました。

ムジセッカムジセッカ

そして、最後はベニヒワの群れがいる「2の畑」です。到着早々、藪の中でしたがベニヒワを発見。遠くの木にも止まっています。遠くのは♂のようです。ベニヒワは数羽が入れ替わりながら、採餌していました。

隣の草地ではオオムシクイ?でしょうか。こちらも採餌に余念がありませんでした。

 秋の飛島バードウォッチング 2日目

「2の畑」からスタートです。早速、ベニヒワの群れが目の前で採餌しています。昨日の群れがまだ残っていたようです。♂もいるようですが、草むらの中でなかなかよく見えません。ジョウビタキは増えたようで、あちこちで見かけます。場所によっては、かなりの数がいます。「3の畑」の珍鳥ムジセッカもまだ健在。北上しながら各ポイントを回りましたが、特に目立った鳥もおらず、西海岸の荒崎へ向かいました。しかし、ここでも不発。

今度は四谷ダムです。ここでは収穫がありました。イスカの声が聞こえ、マツの実を食べる群れを見ることができました。四谷ダムはイスカに出会う確率が高い所です。

ルリビタキとメジロルリビタキとメジロ

「山グランド」に向かう途中でムギマキ情報があったので、次はムギマキ狙いにすることに。ポイントで待っていると、ヌルデの実にジョウビタキ、ルリビタキ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ…次々にやってきます。にぎやかです。しかし、なかなかムギマキは現れません。

待つことしばし。ようやくムギマキ登場! 時折、ホバリングしながらヌルデの実をついばんでいます。

最後は校庭です。早速、目の前にいたのはキクイタダキです。普段は見上げるキクイタダキも、飛島では目の前、しかも地面で見られます。この時も地面でしきりに採餌し、手が届くほどです。ヤマヒバリも健在。今日もしりきに採餌していました。

 秋の飛島バードウォッチング 3日目

朝から風が強い日で食前に「山グランド」へ向かいました。到着早々、フェンスに泊まるアオバトを発見。どうも様子がおかしいと思ったら、ハヤブサにでも狙われたのでしょう、尾羽は1枚しかなく、体毛も所々抜け落ちているようで、動きも緩慢、元気が今一つありません。

マルバシャリンバイの実を食べようとしていましたが、うまくいきませんでした。そうこうしているいうち、急に飛び立って力強くはばたき消えていきました。その後、付近でアオバトの尾羽を拾いました。やはり襲われたようです、でも、元気に飛んで行ったので、おそらく大丈夫でしょう。

アオバト♀アオバト♀

朝食をとり、再出発です。風が強く、やはり定期船は欠航です。そんな中、南からスタート。お約束のハヤブサから観察です。つがいでの歓迎を受け、飛んでいる姿と止まっている姿をじっくり見ることができました。

「2の畑」では、おそらくオオムシクイと思われる個体を間近でじっくり、ベニヒワの群れも健在で、昨日よりはいい場所で採餌していたので、思う存分観察撮影できました。

「3の畑」のムジセッカを確認し、四谷ダムへ向かいます。今日もイスカの声がしますが、あと一歩のところで見られず。水場へ移動し、水浴びにやってくるヒガラやウグイスを観察しました。

キクイタダキキクイタダキ

帰り際、先ほど見られなかったイスカの場所で、再びイスカの声。今度は比較的よく観察できました。赤い♂の他、黄色い♂、そして♀の姿もありました。

続いて「山グランド」です。今日もヌルデの実にはたくさんの鳥がきていました。しかし、この日はムギマキの姿はありませんでした。それでも青いルリビタキやウグイスなどじっくりと見ることができました。

 秋の飛島バードウォッチング 4日目

最終日です。朝食前に校庭へ。ミヤマガラスが3羽、お出迎えです。昨日、ウグイスやジョウビタキだらけだった校庭ですが、驚いたことにほとんどいません。一晩で抜けてしまったようです。渡りを実感できる、これが離島の醍醐味です。ずっといたヤマヒバリの姿もありません。ムジセッカはいてくれました。

朝食後は畑を回りましたが、ここでも鳥はずいぶんと少なくなっていました。毎日、道端でみかけたマヒワやアトリもほんの少しいるだけです。カキの木にマミチャジナイやヒレンジャクの姿を見ました。この2種は増えた感じです。「3の畑」ではキレンジャクも見ることができました。

キレンジャクキレンジャク

その後は「山グランド」を回り、最後は校庭でムジセッカなどを見てすべての日程を終えました。初日と最終日は少なめでしたが、中2日間は個体数も増え、まずまずの成果でした。


【今回確認できた鳥達】


コハクチョウ?、マガモ、オナガガモ、コガモ、カラスバト、キジバト、アオバト、オオミズナギドリ?、ウミウ、アオサギ、アマツバメ、イソシギ、ウミネコ、オオセグロカモメ、トビ、ツミ?、ハイタカ、ノスリ、アカゲラ、ハヤブサ、モズ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、ムジセッカ、オオムシクイ?、メジロ、キレンジャク、ヒレンジャク、ムクドリ、クロツグミ、マミチャジナイ、シロハラ、ツグミ、コマドリ、ルリビタキ、ジョウビタキ、ノビタキ、イソヒヨドリ、ムギマキ、ヤマヒバリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、ビンズイ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、ベニヒワ、ベニマシコ、イスカ、ウソ、シメ、イカル、ホオジロ、ホオアカ、コホオアカ、シラダカ、ミヤマホオジロ、アオジ、クロジ、オオジュリン


簗川さん同行ツアーはこちら!

5名催行添乗員

出発日設定2019/11/23(土)
ご旅行代金54,000円
出発地古川駅

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出発日設定2019/12/19(木)
ご旅行代金128,000円
出発地釧路空港 *解散は女満別空港

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【バードウォッチング】

冬の九州 越冬する鳥たち 3日間

5名催行添乗員

出発日設定2020/01/17(金)
ご旅行代金128,000円
出発地福岡空港

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