シルクロードだより 第48便 西安碑林博物館


しばらくの間、工事中のため見学できなかった、西安の碑林博物館が工事を終え、再開しました。
歴史の授業で聞いたことしかなかった「大秦景教流行中国碑」という有名な石碑が展示されていますが、その写真が送られてきました。

当時、ローマから伝わったキリスト教の一派「ネストリウス派」が唐で流行してることを示す貴重な石碑です。長安(今の西安)の大秦寺というお寺(教会?)にあったようです。大秦=ローマ帝国のこと。大きな石碑の一面をほぼ漢字が埋め尽くしてるのですが、下の方に見慣れない文字がありました。

Z氏によると古代シリア文字とのこと。ネットで見ると、ヨハネ福音書の「私は門である、私を入るものは救われる」という教義的な内容のほか景教の伝道の歴史や伝道師の名前が列挙されているとか。781年建立といいますから、ネット界隈で、「空海が長安に滞在していたのは805年頃だからきっと見に行っただろう」というものを見かけたので地図で見てみました。

大秦寺の場所と、空海が滞在していた西明寺は、地図で見る限りは5~6㎞でしょうか。唐の都に集まる胡の文化にアンテナを張っていたであろう空海が行かないわけがない。偽物説もあるようですが、それにしては手が込んだ立派なものです。

今度西安に行ったらぜひ見てみたい、と思って調べていたら、模倣品が高野山と京都大学にあるとか。大阪支店から日帰りの距離にそんなものがあるなんて、これは近々拝見しに行かねば。

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