
死の大地と称された地の果てタクラマカン砂漠
西域シルクロードをよりミステリアスなものにする、タクラマカン砂漠。東西1,000㎞、南北400㎞とも言われる巨大な無の空間。唐代の詩人に「 西のかた 陽関を出づれば故人無からん 」と歌われた死の世界。
今は、そのタクラマカン砂漠を縦断する道「砂漠公路」が6本も作られているそうです。
最初にできたのが、1995年に開通した輪台からニヤを南北に約570㎞を結ぶ輪民公路。でも、私が今、注目しているのは、アラール(阿拉爾)という町とホータン(和田)を結ぶ阿和公路(約430㎞、2007年開通)。
かつての、亀茲(きじ)国(クチャ)と于闐(うてん)国(ホータン)を結ぶ砂漠道で、タクラマカン砂漠を南から北にながれるホータン河に沿って走っています。「砂漠の中に河?」ですが、この川は昔からあり、それにそって古い道もあったようです。天山南路と西域南道を南北に結ぶ貴重な道がここにありました。(現在の砂漠公路はホータン河から少し離れているようで、公路からその姿を見ることはほとんどないようです、残念!)

夏は増水して濁っている白玉河ですが、10,11月は澄んでくるそうです
ホータン河の上流は2つに分かれていて、1つはカラカシュ河(墨玉河)、もう1つはユルンカシュ河(白玉河)。ホータンは玉石で有名な町。昔は河原で玉石探しなどやってみたものでした。もうお気づきかと思いますが、「カシュ」とは「玉」の意味。カシュガルは「玉が集まる所」のような意味だそうで、天山南路と西域南道の交わるシルクロードの交差点。玉がカシュガルの市場に持ち込まれてたくさん売り買いされていたことでしょう。

タクラマカン砂漠の北辺を流れるタリム河、かつてはロプノール湖に注いでいた
反対側のアラールあたりで、ホータン河はタリム河に合流します。砂漠の北の端をなぞるように、天山南路に沿うように流れる大河です。やはり道には水が必要です。シルクロードの魅力はそんな悠大な自然にもあるのでした。
催行人数まであと少しです!
タクラマカン砂漠の阿和公路をたどるコース
悠久のシルクロード大走破【第2弾】
タクラマカン砂漠の南北を走る交易路「天山南路」「西域南道」。2つのオイシイところを結びました。カシュガル、クチャ、ホータン、ミーラン、トルファン、そしてタクラマカン砂漠も横断ます。家庭料理や民族舞踊も楽しみください。
出発日設定2025/10/18(土)
ご旅行代金757,000円~798,000円
出発地東京、大阪