今年も当たり年? ラダックのお正月「ロサール」

ラマゾギの儀式と村の人々(バスゴ村)

ラマゾギの儀式と村の人々(バスゴ村)


昨年も書きましたが改めて、

ラダックを含めたチベット文化圏(チベット、ブータン、ラダックなど)のお正月を「ロサール(ロサル、ロサ)」と呼びます。

本来(というか当然のことながら)チベット暦(ラダック暦)の1月1日からが新しい年なのですが、ラダックではチベット暦の11月1日(通常は西暦の12月から1月ごろ)に「ロサール」を祝います。かつてラダックのある王様が他国との戦争の前に正月を迎えてしまおうと2か月も前倒して「ロサール」を行ったからと言われています。

昨年はこのラダックの「ロサール」がちょうど2024年12月31日にあたり、ロサールと西暦の年越が重なったので「当たり年」と表現しました。ロサールは陰暦で計算されるので、今年は西暦の12月20日がロサールにあたり「外れ年」と思っていると、ラダックのスタンジンから思いがけない提案が…。

実はレーから西に40kmほど離れたバスゴでは、ロサール明けの3日目から9日目にかけて「ラマゾギ」という悪魔払いの儀式があるそうで、12/28にレーに着くのなら、ちょうどその日が9日目だからお祭の最終日が見学できますよ、というのです。
日本で一番ラダックに詳しい(というかほぼ唯一の)ガイドブック『ラダック旅游大全』(外部リンクに飛びます)で調べてみると、見開き2ページで特集記事があり、確かに「ロサール明け9日目まで儀式が行われてる」と書いてあります。このバスゴは、風の旅行社のラダックツアーで毎度のように訪れてホームステイも楽しんでいる、日本語ガイド・スタンジンの自宅のあるニンム(ニェモ)村からわずか数㎞しか離れていません。

『ラダック旅游大全』によれば、9日目には、ラマゾギという役割を担った村人が、悪霊を憑りつかせたダオという人形を川に投げ込み、自らも全裸になって川に飛び込んで身を清める儀式が執り行われ、その後、競馬会が催されるそうです。ちいさな村のお祭なので、毎回必ず同じように開催されるのかは分かりませんが、年末年始のお休みに合わせてラダックを訪れるツアーにちょうどいいアクセントを加えてくれそうです。ちょうどスタンジンの「親戚」がバスゴ村にいて、確認したところ「ビンゴ」でした。ということで誕生したのが今回のツアーです。
(写真、動画はその「親戚」の提供。ラダックではあらゆるところにスタンジンの「親戚」が登場します。さすが名家の御曹司。)

これまで通りニンム村のホームステイや凍ったザンスカール川の氷の上を歩く「チャダル」も楽しみ、ラダック観光の王道であるゴンパ(僧院)巡りも外しません。2025年から26年の年越しはラダックはいかがでしょうか?


関連ツアー

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ラダックのお正月ロサールと氷の回廊チャダル体験 8日間

出発日設定2025/12/27(土)
ご旅行代金408,000円
出発地東京
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ツアー