イランたてものめぐり2 バードギールとズールハーネ

バードギール(風採り塔)とズールハーネ

涼しい風を取り込む塔バードギール(イラン ヤズドにて) 涼しい風を取り込む塔バードギール(イラン ヤズドにて)

ヤズドの街中で見かけた奇怪な塔。ドームの頭部の周囲を囲むように5本も建っています。ミナレットではありません。これは採風塔。家屋を冷却するのに役立っているとのこと。この下にある貯水施設や地下水路(カナート)が冷たい水と冷気を家屋の地下に運ぶとともに、こもった熱を外に逃がす通風孔として、家屋の冷却機能を果たしてきそうです。

またヤズドのこのドームは「ズールハーネ」という「伝統的肉体鍛錬道場」として今も使われていて、見学ができます。屈強なイラン男性たちが音楽に合わせてトレーニングするのです。中央の男性のタンバリンのような楽器のリズムや歌に合わせて、見学時間の1時間みっちり体を鍛えていらしゃいました。見学者が入れ替わってましたから、まだトレーニングは続いていたのでしょう。




尚、バードギールは、「カナートが下から冷やすと同時に熱気を上に逃がすための塔」とガイドブックなどに書かれていますが、私が泊まったホテルのバードギールの下に立ったとき上から涼しい空気が降りてきたように感じました。そんな風に感じるのは空気が読めない私だけでしょうか?