パタゴニア・バックパッカープラン徹底解剖インタビュー!前編
企画者&添乗員・小林に聞く~「自由旅行経験のある添乗員がバックパッカー気分で案内するようなツアーがあっても面白いかも!」

フィッツロイとロストレス湖に佇む企画者&添乗員・小林

 2003年3月に誕生した「パタゴニア・バックパッカープラン」、色々と形を変えながら過去8回(2024年6月現在)催行をしました。ツアータイトルからも想像できるように旅行会社で主催される一般的なパタゴニアツアーとはちょっと異なっています。この一風変わったパタゴニアツアーはどのようにして誕生し、どのような歴史を辿ってきたのか?また、どういう特徴があり、どこが一番のウリなのか?等々、企画・手配・添乗を全てこなす風の旅行社・小林勝久(東京本社)にインタビューを行い、「パタゴニア・バックパッカープラン」の秘密や魅力を徹底解剖したいと思います!

ーーこの「パタゴニア・バックパッカープラン」が誕生したきっかけはどのような事だったのでしょうか?

小林:このツアーのアイデアが生まれたきっかけは今から約二十数年前、私が風の旅行社入社前にパタゴニアを数ヶ月バックパッカー旅行していた時でした。その当時は現在のようにスマホも無く、インターネットがあまり普及していない時代で、事前に情報があまり得られないまま現地へ行きましたが、実際のパタゴニアは治安も良く、広い大地の移動もレギュラーバスが発達しており、安全に自由旅行を楽しめる場所でした。また、大自然のパタゴニアは遺跡や歴史的な建造物などとは違い、ガイドの詳しい解説が無くても、観光やトレッキングをしながら雄大な景色を見るだけでも十分楽しめるということを実感しました。そんなパタゴニアを旅しながら、ガイド無しでも「自由旅行経験のある添乗員がバックパッカー気分で案内するようなツアーがあっても面白いかも!」という思いが沸き上がり、風の旅行社入社後、このツアーを企画しました。

ーー第1回目のツアーが2003年3月でしたが当時はどのようなツアーだったのでしょうか?

小林:本当に行き当たりばったりのめちゃくちゃなツアーでした(笑)。第1回目はチリ・パタゴニアのパイネ国立公園を4泊5日で縦走する通称「Wサーキット」と呼ばれるルートをトレッキングする内容でしたが、宿や最低限の交通機関以外は一切事前手配無しという形でした。当然、ガイド無しでパイネ国立公園を縦走したのですが、運悪く記録的な大雨による洪水でトレッキングルートが一部水没していたり、ルートがぐちゃぐちゃになっていたりと、今思えばかなり危なっかしいツアーでした。そういう意味では当時ご参加いただいたお客様には申し訳なかったですが、添乗員とお客様全員で力を合わせて歩き通したことはとても良い思い出になりました。ある意味ではこのタイトル通りの「パタゴニア・バックパッカープラン」にふさわしいツアーでした。

ーーその後、第2回(2004年)と第3回(2005年)と続いていきましたが、どの様になっていったのでしょうか?

小林:第1回目の反省を活かして、少しづつ変えていきました。第2回目はパイネ国立公園の雨が降ったら分断されてしまう危険なルートを避けた縦走に変更し、第3回目はパイネ国立公園の縦走はやめてイチ押しのルートだけに絞り、さらにアルゼンチンのフィッツロイ・トレッキングの組み合わせへと変わっていきました。ただ、どちらのツアーもガイドは極力付けないバックパッカースタイルは継続していました。

ーーその後、数年ブランクが空き第4回(2012年)、さらにまた数年ブランクが空き第5回(2019年)、第6回(2020年)と続きましたが、この頃からツアーの形が以前と比べて変わってきたような感じがしますが?

小林:はい、添乗員の私を含めた殆どの参加者がバックパッカースタイルはやめてスーツケースになりました(笑)。特に2019年以降、殆どのホテルは4星クラスを利用するようになりましたし、現地のルールなども厳しくなり、徐々にガイドを同行する形になっていきました。時代の流れもあり、より安全で快適な旅に比重を置き始めてきたことも大きいと思います。

ーー第6回(2020年)のツアータイトルが「パタゴニア・バックパッカープランTHEファイナル」とこのツアーで終止符を打ったはずですが、2024年に再び復活させたのはなぜでしょうか?

小林:正直に言いますとその当時は本当にやめるつもりでした。私自身も当時は満足感も強く、いい方は悪いですが少し飽きていたのかもしれません。ただ、その後襲ってきたコロナ禍という未曾有の事態を経験し、再びパタゴニアへの旅の思いを考えるきっかけになりました。ただ、それ以上に大きかったのはお客様からの復活を望む声でした。2022年8月、あるお客様からこのツアーの再開を強く希望される声が届き、そのような方が少しでもいらっしゃるのであれば復活させてみようと思い、2024年2月に「帰ってきた!パタゴニア・バックパッカープラン」という形で再開しました。お陰様でコロナ禍後一番最初にお問い合わせいただいたお客様を含め、満員御礼でツアー催行を果たせました。さらに、このツアー始まって以来初となる4月末の紅葉時期に合わせた「紅葉のパタゴニア・バックパッカープラン」も満員御礼で催行が出来ました。ひとえにこのツアーの趣旨をご理解いただき、ご参加いただいた皆様のおかげです。この場を借りて改めて御礼申し上げます。

ーーとなると、今年(2024年)だけの復活ではなく、今後も続いていくのでしょうか?

小林:はい、しばらくは続けていく予定です。今後も皆様からのご要望がある限りは続けていきたいと思いますし、私自身も2024年2月と4月の2回添乗員として行きましたが、久しぶりに現地へ行き、ご参加のお客様と一緒に旅をしながら、このツアーの面白さや醍醐味を改めて再発見することが出来ました。また、色々と形や場所を変えてチャレンジしてみたいことも出てきたので、また違ったパタゴニア・バックパッカープランを発表していきたいと思っています。

インタビュー後編へ続く

企画・同行予定添乗員

東京本社

小林 勝久 (こばやし かつひさ)

手配部所属。海外手配&南米・東欧企画担当。
学生時代に訪れたアルゼンチンで南米の魅力に開眼。特にパタゴニアの美しい大自然に感動を覚える。卒業後は中南米専門の旅行会社に就職し、公私共に中南米一色になる。
2年後会社を退職し、1年間かけてチリ、アルゼンチン、ボリビア、ペルーなど南米を放浪。よりパワーアップした経験と知識を基に風の旅行社へ入社、以後、南米の企画と風の海外ツアーの手配を担う。最近は東欧の魅力に開眼し、風の旅行社の新規企画として、東欧ツアーを手掛けている。担当地域の中でも得意としているのがパタゴニア。公私共にパタゴニアの渡航歴は12回、そのうちパタゴニア添乗は8回。また、入社前は約2ヵ月半に渡りパタゴニアを放浪経験があり、パタゴニア企画の「パタゴニアバックパッカープラン」では自身が案内人として添乗している。

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