アンナプルナ山群の絶景展望地 コプラ・リッジ・トレッキングの魅力

ネパールのトレッキング三大エリアといえば、エベレスト街道、アンナプルナ方面、ランタン谷。それぞれのルートで、展望や眺望、特徴や魅力が異なるため、何度行っても楽しめるのがネパールトレッキングの多彩な魅力。

近年はジープ道や山中のロッジが急速に整備され、日本発着1週間~9日程度の日数でも楽しめるコースが年々増えて来ています。

マイナールート好きにはたまらないコプラ・リッジ・トレッキング

新コース増設のために、KAZEスタッフはほぼ毎年現地に下見に行き、ネパール支店の社員スタッフたちとコース開拓をしています。自称マイナールート好きの私ヒラヤマが目を付けたのがコプラ・リッジという場所。

早朝、コプラの小屋の前から望むアンナプルナサウス


地図を見て、なんだか無性に惹かれる場所ってありますよね。コプラは、3660m(富士山9合目くらい)の標高にある稜線上の展望地で、目の前にアンナプルナ山群がドーンと見える好立地。つまり、こ~んな感じ↓です。見てるだけでワクワクしてきませんか?

KHOPRA RIDGE TREKKING MAP


ツアーはこちら! 知られざるアンナプルナ山群の絶景展望地!コプラ・リッジ・トレッキング9日間


実際行ってみて感じたのは、ロッジの数もまだ少なく、人がほとんど住んでいないエリアなので、光害も少なく、山岳写真星景写真を撮るには良い条件が揃っています。また、ルート上には、春にはシャクナゲが咲く苔むした美しい森があるので、山以外の華やかさもあるのが嬉しいポイント。

3月初旬からGWに掛けて見られるシャクナゲの花々


コプラはどこにある?

ネパール第二の都市ポカラからアクセスがしやすいアンナプルナ方面。ゴレパニやジョムソン街道に近いです。アンナプルナベースキャンプ(ABC)とは別の尾根にあります。比較的新しいルートなので、10年前の地図↓には載っておりません! (右上がABC、左中央がコプラ)



Google mapの位置情報はこちら


アンナプルナベースキャンプ(ABC)との違いは?

アンナプルナベースキャンプの方が断然山が近い!です。山の迫力、知名度、人気の高さ、ロッジの設備の快適度で言えばABCが断然おすすめです。人気に比例してハイカーの数も当然多いです。さらにABCではロッジが4軒ほどしかなく、慢性的にロッジ不足となっており、トレッキングシーズン中は他のグループと相部屋になることもあります。また、宿泊標高も4000m以上となりますので、高所経験を積んでからの挑戦をお勧めしています。

アンナプルナベースキャンプのロッジから見える景色。そそり立つ迫力があります



それに比べて、コプラは宿泊標高が3660mと、富士山より少し低いくらい。訪れる人もまだ少なく、静かなトレッキングが楽しめるというのが一番の魅力。また、空が開けているため、朝焼けや夕焼け、星の写真を撮りたい方にもおすすめの場所です。せっかく行ったのに山が見れなかった・・・というのは切ないので、今回はコプラ2泊で展望チャンスを増やしています。



コプラへのアクセス方法は?

ネパールの首都カトマンズからポカラまでは国内線で30分。定刻に飛んでくれるかは、運次第。空港でジープに分乗し、しばらくは舗装路を走りますが、途中から未舗装路(山道)を走っていきます。一昔前まではここを歩いて登らないとこれなかったんだなぁと思うと、この揺れすらも有難みに変わります。ちょっとしたアトラクションだと思って楽しみましょう!

空港から3時間ほど走って、ガンドルンのロッジで宿泊。きっとここではホットシャワーも浴びることができると思います。Wi-Fiもしっかり飛んでいます。移動の疲れをとった後、翌日からいよいよトレッキングスタート!

アンナプルナサウスを望むことができる美しいガンドルン村からトレッキングスタート


 DAY1 ガンドルン(1,940m)→ タダパニ(2,630m)

アンナプルナサウスと満天の星空


1日目は軽く足慣らしで4時間ほどの行程。700mほど標高をあげていきます。シャクナゲの大木の森や、村々の街道を歩いていく行程です。有名なゴレパニルートの表街道の一部でもあるので、すれ違うハイカーさんもちらほらいらっしゃいます。「ナマステ~♪」と挨拶しながら進んでいきましょう。

タダパニで泊まって翌日ゴレパニへ向かうルートは王道なので、そこそこロッジの軒数があります。明日からは裏ルートに入っていきますので、トレッキング中にシャワーを浴びることができるのはおそらくここが最後だと思います。

歩いてきた分だけ、アンナプルナサウスがグッと近づいてくれた気がして嬉しくなります。五色のタルチョとアンナプルナサウスがなんとも映えますね!

 DAY2 タダパニ → ドバト(3,420m)→ バヤリ(3,574m)

2日目も、シャクナゲの森を歩いていきますが、タダパニから先は裏のコースに入ります。入った途端に、ハイカーとはほとんどすれ違わなくなり、静か~になります。

タダパニから1000mくらい上がって、ドバトへ少し下り、この日はバヤリまで頑張って進みます。春は大輪のシャクナゲの花が森を一面華やかに彩り、道中の疲れを癒してくれることでしょう◎

シャクナゲの大木の隙間からアンナプルナサウスがドーン!



 DAY3 バヤリ → チスティバン (3,026 m) → コプラ(3,660m)

ロッジの数は数軒しかないバヤリで宿泊し、コプラまではそのまま上がれれば楽ちんなのですが、牧草地チスティバンまで一旦下がります(涙)。約500mほど下って、そこから600mの急登が待っています。最後の急登がなかなかキツイ!

でも鎖場などはありませんので、頑張って休み休み登っていきましょう。ビスターリビスターリ。

 DAY4  コプラ → カヤールレイク(4,600m) → コプラ

コプラではロッジの目の前がアンナプルナ山群とダウラギリの展望地なので、天気が良いタイミングで朝焼けや夕焼け、星空を撮ることができます。ダウラギリ、ダンプスピーク、トゥクチェピーク、ニルギリ、アンナプルナⅠ、アンナプルナサウスなどなど。

展望チャンスが多い方が良いほうが良い!と思い、コプラでは連泊してゆっくり過ごすこともできますし、高所に慣れていて、健脚な方はカヤールレイク4600mまで挑戦することもできます(歩行7-8時間)。体調次第でお選びください。

気持ちのい~い尾根道を雲上さんぽ

 DAY5 コプラ → パンドール


朝焼けを楽しんだ後、3660mのコプラから2000mのパンドール村まで6時間かけて下ります。標高差1500m以上となりますので、膝に不安がある方はダブルストック(レンタルあり)をお勧めします。

無事にパンドール村まで下山出来たら、車に乗り込み、ポカラのホテルへ向かいます。久しぶりのアルコールやシャワーが待ってます!


コプラは風の旅行社的 “大変さレベル” で言うとレベル3

大変さレベル2がランタンやゴレパニ、大変さレベル4がアンナプルナベースキャンプとしています。コプラはゴレパニ以上ABC以下というレベルになります。


ツアー名 エリア 歩行時間 最高宿泊標高 歩行日数 大変さレベル 推しコメント
ヒマラヤ展望のんびり湯ったりハイキング 6日間 アンナプルナ 約3時間 2,060m 3日間 「遠足」レベルでヒマラヤ大展望!
ゴレパニ表裏周遊トレッキング 9日間 アンナプルナ 約4時間 3,330m 4日間 ★★ 手軽に深山感が味わえる名コース
ランタン谷ゆったりONE WAYトレッキング 9日間 ランタン 約6時間 3,730m 5日間 ★★★ チベット仏教が息づく静かなルート
8,000m峰パノラマ展望ピケピーク登頂トレッキング 9日間 クーンブ(エベレスト) 約6時間 3,780m 4日間 ★★★ 4,000mのピークからエベレスト展望
コプラ・リッジ・トレッキング 9日間 アンナプルナ 約6時間 3,660m 5日間 ★★★☆ 船の舳先のような絶景ロッジに連泊!
大迫力の南壁へ!アンナプルナBCトレッキング 9日間 アンナプルナ 約6時間 4,130m 6日間 ★★★★ ヒマラヤの聖地へ。ジープで日数短縮。



「私でも参加できますか?」というお問い合わせをいただくのですが、実際にご一緒したことがないお客様ですと、なかなかお答えが難しいのが正直なところ・・・。日本でいえば、丹沢の大倉尾根や北アルプスの燕岳を歩ける体力がある方なら歩けるのではないかと思います。

高所登山が初めての方は、できれば日本の夏に富士山で一泊二日歩いて、高所に弱い体質ではないかを事前に試してこられるとより安心です。

他に何か聞きたいことがあれば風の旅行社スタッフまでお気軽にお問合せください!


知られざるアンナプルナ山群の絶景展望地!

コプラ・リッジ・トレッキング9日間

出発日設定2025/03/07(金)~2025/05/02(金)
ご旅行代金435,000円~498,000円
出発地東京、大阪



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