添乗報告記●ウズベキスタンの食と手しごとにふれる7日間(2023年12月)

2023年12月29日(金)~2024年1月4日(木) 
文・写真 ● 川崎洋一(大阪支店)

年末年始、ウズベキスタンツアーの添乗に行ってまいりました。
旅のテーマは食と手しごと。

★今回出会った手しごとの一部をご紹介します。

(1)靴下=冬の部屋履きにちょうどいい、さくっと履けるウールの靴下

靴下を編む(ヒヴァ) 靴下を編む(ヒヴァ)
ヒヴァの靴下 ヒヴァの靴下


(2)絨毯=たて糸と横糸、細かい糸と糸の間をくぐらせて・・・、完成図は頭の中に入っているという。

絨毯を織る(ヒヴァ) 絨毯を織る(ヒヴァ)
工房で見た絨毯(ヒヴァ) 工房で見た絨毯(ヒヴァ)


(3)スザニ=生地の上と下で針を器用に操って、さくさくと美しいラインが出来上がっていきます

スザニを縫う(サマルカンド) スザニを縫う(サマルカンド)
スザニのかばん ザクロ模様のスザニのかばん


ほかにもタイル工房もブルー基調のかわいいデザインが並んでいました。

レギスタン広場にあるタイル工房(サマルカンド)

レギスタン広場にあるタイル工房(サマルカンド)


陶器のお土産も人気でした。私は綿花をモチーフにしたコーヒーカップが気に入りました。
ウズベキスタンのあちこちで見かけたデザインのテーカップセット

ウズベキスタンのあちこちで見かけたデザインのテーカップセット

★今回出会った食の一部(メインメニュー)を紹介いたします。
ここでは、メインメニューだけですが、毎回、前菜があり、スープがあり、ちょこっとデザートもあり、おなかいっぱいです。
どれも口に合うので、ついつい、あれもこれもと、いつも食べない量を食べてしまい、おなかが緩んでしまうこともありました。注意、注意です。

シュヴィットオシュ(緑の麺) シュヴィットオシュ(緑の麺)
トゥフンバラク(卵餃子) トゥフンバラク(卵餃子)
砂漠のサムサ 砂漠のサムサ


ディムラマ(肉と野菜の料理) ディムラマ(肉と野菜の料理)
カザンケバブ(肉と野菜の料理) カザンケバブ(肉と野菜の料理)
シャシリク(肉の串焼き) シャシリク(肉の串焼き)


プロフ(人参と肉の炊き込みごはん) プロフ(人参と肉の炊き込みごはん)
ラグメン(スープの麺料理) ラグメン(スープの麺料理)
ビシュバルマク(馬肉と麺料理) ビシュバルマク(馬肉と麺料理)


サマルカンドの民家でいただいた料理(前菜) サマルカンドの民家でいただいた料理(前菜)
サマルカンドの民家でいただいた料理(スープ) サマルカンドの民家でいただいた料理(スープ)
サマルカンドの民家でいただいた料理 ピチャク(緑入りパン) サマルカンドの民家でいただいた料理 ピチャク(緑入りパン)


さらに、この旅で再発見・新発見したウズベキスタンを紹介いたします。

◆ウズベキスタン入国、円安を痛感!!やはりお金は米ドル!
 ソウルから旅立ったアシアナ航空の飛行機は現地時間夜9時前にタシケント空港に到着。外は1℃。寒いことは織り込み済みで、参加者のみなさんも寒さ対策はしっかりしていただいてるので大丈夫とは思いつつ、風と雪は勘弁して~と祈りつつ、飛行機から降り立ちました。

 入国は出入国書類もなくなり、スムーズに終了。荷物が出てくるまでの時間を使って両替に並びました。ウズベキスタンの通貨は「スム」。この日の両替レートは、
 1米ドル⇒12320スム
 1円⇒70スム
 同日、関西空港での円⇒米ドルの両替レートは1米ドル⇒146.72円でしたから、1万円を両替しようと思っていた場合、
 ①タシケント空港で「円⇒スム」にすると
 10,000円x70なので、700,000スム
 ②日本で「円⇒米ドル」に両替しておいて、それをタシケント空港で「米ドル⇒スム」にすると
 10,000円÷146.72⇒約68米ドルで、68米ドルx12,320⇒837,760スム
 1万円で137,760スムの差が出ます。
 直で「円⇒スム」に替えるより、20%くらいお得でした。

タシケント空港の両替コーナー

タシケント空港の両替コーナー

◆ウズベキスタン航空!すてき!
 ウズベキスタン初日は、国内線で移動。
 その時、機内でおなじみの安全ベルトや非常口の案内が素敵でした。動画になっていてモニターで見るのですが、飛行機をらくだのキャラバン隊が往来する中世ハン国に置き換えて、酸素マスクや荷物の置き場、喫煙不可の案内や不時着時の姿勢などを、当時の衣装をまとった登場人物が、ユーモラスに演じていました。これは日本の航空会社にも「さむらいバージョン」で作ってもらいたい!と思った次第。(過去すでにあったのかもしれませんが)

◆宇宙基地ヒヴァ
 世界遺産イチャン・カラは、中世ヒヴァ・ハン国時代の街並みが旧市街として残っていてとても絵になります。さらにありがたいのは、初めての人も1時間もぶらぶらすれば、おおよその道がわかるほどの町のサイズ。半日ガイドさんに案内してもらえば、残り半分は自分たちで迷いながらも旧市街を楽しめます。
 お勧めは夕刻と夜。今回は夕日のビューポイントが年末年始の時間割だったのか早々に閉まってしまい、夕日のタイミングで行けなかったのですが日没後のライトアップされた街は、さながら月面宇宙基地のようでした。

ヒヴァの夜の散策にて

ヒヴァの夜の散策にて

◆アムダリア川の対岸は?
 翌日は、ヒヴァからブハラへの移動。その道中、社会の教科書でみたことのある名前の川が目の前にありました。アムダリア川です。確か、消えゆく湖アラル海にそそいでるはず。(今は水量が減ってもう湖までたどり着ていないかもしれませんが)その時は「アムダリアだ~」と思いながら眺めていましたが、夜、部屋で地図を眺めていたら、川を眺めていたあたりの対岸は、トルクメニスタン領でした。その独裁体制から「中央アジアの北朝鮮」とも呼ばれていた、謎のベールに包まれた国はすぐ目の前にあったのでした。

トルクメニスタンとの国境となるアムダリア川

トルクメニスタンとの国境となるアムダリア川

◆ブハラでのお気に入り
続いて訪れたブハラも見所がたくさん。夜も美しいカラーン・ミナレットに、お土産探しがたのしい屋根付きバザール空間タキ、日干し煉瓦だけなのに、美しいフォルムとデザインのイスマイール・サマニ廟、領主の居城アルク城など。その中に埋もれながらも私が今回一番美しく映ったのがボラハウズ・モスク。正面に立つ20本のクルミの柱。そのかぼそさと長さがダリの描く象のようで、今回一番のお気に入りになりました。

ブハラのボラハウズ・モスク

ブハラのボラハウズ・モスク

◆サマルカンド・ブルー
ウズベキスタンに入国して、5日目。ずいぶんいろんなモスク、メドレセ、廟を見せてもらいましたが、サマルカンドの青はやはりすばらしいものでした。3つの神学校が居並ぶレギスタン広場は圧巻ですが、シャーヒズィンダ廟の霊廟の中の外壁や内部の装飾はあっけにとられるほど。
色の美しさ、濃淡、モザイク柄、透かし彫りのような装飾、凹凸、そして複雑な幾何学模様。サマルカンドには当時最先端の天文台があったとのこと。この精緻な美しさは天文学にも通じるのでしょうか?廟内で見上げるドームはプラネタリュームのようでもありました。

モザイクタイル(シャーヒズィンダ廟)
モザイクタイル
透かし彫り風(シャーヒズィンダ廟)
透かし彫り風
凹凸のある外壁(シャーヒズィンダ廟)
凹凸のある外壁


複雑な幾何学模様のドーム内側(シャーヒズィンダ廟)

複雑な幾何学模様のドーム内側(シャーヒズィンダ廟)

◆旅の終わりはタシケント。バザールとスーパーでお土産購入完了。
ツアー最終日はタシケントの観光。タシケントは、今回訪れたナヴォイ劇場、工芸博物館、地下鉄見学、日本人墓地のほかにも、歴史博物館なども魅力的ですが、やはり外せないのがバザールでの、お土産探し。
個包装で配りやすいお菓子やドライフルーツ、スパイスなどみなさんそれぞれに買い物を楽しまれてました。ナンの窯から直売のコーナーがあり、入るとナンの焼ける香しい香りが一面に漂っており、朝食を食べていてもつまみたくなります。焼きたての味は格別。大きいので持ち運びや会社の土産として小分けで配るには不向きですが、思わず買ってしまう一品です。
最後はスーパーに行きました。チョコレート、紅茶、はちみつ、缶詰、調味料などが人気でした。

チョルスーバザールのナン工房

チョルスーバザールのナン工房

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