シルクロードとチベット世界(敦煌の莫高窟・ラサのポタラ宮)を一度に訪れます
中国の数ある世界遺産の中でも知名度の高さ&人気を誇る、2つの世界遺産。
敦煌の「莫高窟」は仏教美術の宝庫として、シルクロード世界を感じられる仏教遺跡です。4世紀中ごろから約1000年間、民族の興亡が繰り返され周辺各国からの様々な影響も受けながら、脈々と受け継がれ、岩壁に彫り続けらてきた石窟です。かつて古代チベット(吐蕃)や西夏、モンゴルなど他民族の支配下にもあり、その時代時代において彫られてきた仏像、壁画など、長い歴史の変遷から莫高窟を見るのも面白いかもしれません。
またチベット自治区ラサの「ポタラ宮」はチベット仏教の聖地、チベット世界の象徴ともいえる天空の大宮殿。「聖=宗教面」を表す紅宮、「俗=政治面」を表す白宮のコントラストが美しく、存在を際立たせています。ポタラとは「観音菩薩の住まう地」として、チベット人にとって宮殿そのものが信仰の対象になっています。晩秋~冬のオフシーズンは、農閑期にあたりポタラ宮を目指す多くの巡礼者で賑わいます。
蘭州郊外では「炳霊寺」も訪れます
チベット語で「十万の仏」という意味を持つ「炳霊(へいれい)寺」。高さ27mもある摩崖仏は唐代に造られたといわれています。シルクロードを行き交う往時の人々の、道中の無事を祈願しているかのような、黄河河畔の絶壁に彫られた仏教石窟群です。
青蔵鉄道で聖なる都ラサへ!
世界でも最も高い地点を走る高原鉄道。中国国土のちょうど真ん中辺りに位置する甘粛省の蘭州から乗車し、チベット自治区の区都・ラサ間を約23時間で結びます。車中では何処までも続く大草原や白い雪を被る高峰、碧く輝く湖などダイナミックな景観を満喫。チベット人日本語ガイドも鉄道に乗車し、車内生活と高度順応をサポートします。