旅のヒント●暮らすように旅したい ブータンでホームステイ&異文化体験(ブムタン)

ウゲンさん宅の母屋。二階建てで一階が倉庫と厨房、二階にリビングルームなどがあります。朝・夕食はリビングで<ブムタン>

ウゲンさん宅の母屋。二階建てで一階が倉庫と厨房、二階にリビングルームなどがあります。朝・夕食はリビングで<ブムタン>

ブムタンのホームステイ先の客棟。食事や異文化体験のときは、向かいの母屋に行く<ブムタン>

ブムタンのホームステイ先の客棟。食事や異文化体験のときは、向かいの母屋に行く<ブムタン>

ブータン旅行では、お寺や博物館を観光することも多いのですが、やはり「世界一幸福な国」を訪れて一番気になるのは「実際、ブータンの普通の人はどんな暮らしをしているのか?」「どんなことを考えているのか?」ではないでしょうか。そんな人々の暮らしを垣間見て、直接お話を伺うには、家庭訪問やホームステイが最適です。そこで、風の旅行社では、パロ、ポブジ谷、ブムタンなど各地で家庭訪問やホームステイをアレンジしています。

今回は、古刹名刹や聖人たちの故地がある「ブータンの心のふるさと」ブムタン谷でのホームステイ先「ウゲンさんのお宅」をご紹介します。

ブータンの聖地ブムタンの民家でホームステイ

ようこそブムタンへ。ホームステイ先のファミリー<ブムタン>

ようこそブムタンへ。ホームステイ先のファミリー<ブムタン>

名刹タムシン・ラカンから2㎞弱、バムサン川を遡ったあたりに、ウゲンさんのお宅はあります。

家族構成は、ホストマザーのウゲンさんを中心に
ホストマザー(アマ):ウゲン・ハモ 58歳 草木染の名人
父: クンザン 84歳
夫: サンラ 60歳(集落の村長さん)
娘: ウゲン・ワンゾンム 12歳(中学生)
姉: レップタン 61歳
妹1: デチェン 41歳
妹2: ジャンチュ・チョウデン 38歳
妹2の夫: リンチェン 32歳ぐらい(絵描きさん)
あと、おとなしいネコの親子がいます。
(年齢は2025年現在)

ウゲンさんのお宅は、家族の生活する母屋と、ツーリストが起居する別棟とに分かれています。母屋の1階は物置、2階が仏間やリビングになっています。ブータンの伝統的な農家は、1階が家畜小屋や物置、2~3階が居間や寝室、4階は穀物を置くスペースというのが典型的なスタイルですが、ウゲンさんのお宅は母屋と別棟を使い分けています。ちなみに家畜は飼っていないので、家畜小屋はありません。ブータンの伝統建築は釘を全く使わず、ミゾとホゾを組み合わせて建てます。いまでも築50年以上の民家もざらにあります。しかし、特に冬は非常に乾燥するブータンでは、常に火災の危険と隣り合わせで、多くの古い建物が火事で焼失しています。そのため最近は壁の材料など部分的にコンクリートを使用し、窓枠などは伝統的な意匠を残した「和洋折衷」ならぬ「ブ洋折衷」様式のモダンな一軒家タイプのお宅も増えています。

母屋の2階はリビング

母屋の2階はリビング


宿泊部屋。奥扉の先はウォッシュルーム

宿泊部屋。奥扉の先はウォッシュルーム


トイレとシャワー

トイレとシャワー

ウゲン・ハモ家は近代建築要素も取り入れつつ、伝統的な意匠を施した伝統スタイルのお宅で、仏間を入れて7部屋があり、最大で14人を収容できます。ホット・シャワーとトイレは各部屋にあります。ホストマザーのウゲンさんは草木染をやっているので、その道具が展示?されています。都合が合えば事前に頼んで有料で実演を見せてくれるそう。

立派な仏間

敬虔な仏教徒であるブータン人の家の中で一番大切な場所は仏間です。どの部屋よりも広く、中央に立派な仏像が置いてあります。部屋の壁にはたくさんの仏画(タンカ)が掛けられています。何か家で法事があればお坊さんがやってきて仏間でお経を唱えます。もちろん毎日のお祈りも欠かせません。
輪廻転生を信じるブータンでは、日本とは違い仏壇にご先祖を奉る習慣はないので「お化け」や「幽霊」とは無関係です。西ブータンでは男性のお客さんを泊める客間となることも多いので、部屋が足りないときは男性の皆さんは泊まることもあるでしょう。(*ちなみに東ブータンでは男女問わず客人は宿泊可のところもあるなど、地域、各家庭によっても習慣は異なります。)

立派な仏間

立派な仏間


仏壇におわす仏様

仏壇におわす仏様


仏画(タンカ)

仏画(タンカ)


また、ウゲンさん宅には、屋敷神ならぬ屋敷寺院があります。都合が合えば見せてくれるとのこと。
じゃがいも畑の先に屋敷寺院

じゃがいも畑の先に屋敷寺院

ホームステイ先で食べる ブータンの食事

ブータンの主食は日本と同じお米ですが、食感がややポソポソした赤米です。チーズやバターなどの乳製品、豚を中心とした肉類、そして唐辛子を煮たり炒めたりしたおかずと一緒に食べます。非常に辛いのが普通ですが、ホームステイの際は外国人用に調節してくれます。激辛に挑戦したい方は事前にお知らせ下さい。
おやつにバター茶とともにザウ、シップと言った日本のアラレのようなお茶菓子が出ることもあります。
ブムタンなど中央ブータンでは蕎麦粉を使った料理があります。ニガソバですが、油そばのような麺料理プタや、パンケーキのようなクレが出ることも。

ソウルフードのエマ・ダツィを作る

ソウルフードのエマ・ダツィを作る


ホームステイ先で。「プタはこうやって作るのよ」<ブムタン>

ホームステイ先で。「プタはこうやって作るのよ」<ブムタン>


ホームステイ先で出された蕎麦粉のパンケーキ「クレ」。いい感じに焼けたかな?<ブムタン>

ホームステイ先で出された蕎麦粉のパンケーキ「クレ」。いい感じに焼けたかな?<ブムタン>



ブータンの食事事情についてはこちらもご覧下さい。
旅のヒント●ブータン料理 辛い? 辛くない?

いかがでしょうか? ブータンの家庭で過ごしてみて、初めてブータンの人の感じる「幸せ」が見えてくるのかも知れません。
せっかくのブータン旅行、1、2泊だけでもホームステイで過ごしてみてはいかがでしょうか?

ブムタンだけでなく、ポブジカやパロでもホームステイが可能です。詳細はお問い合わせください。

【ご注意】ホームステイ先は多国籍の様々なお客様を同時に受け入れています。貸切ではありませんので宿泊日が重なる場合もございます。予めご了承ください。お部屋は別々になりますが、シャワー設備などは共同利用となります。

ホームステイが含まれるオススメツアー

ブータンの暮らしと祈りに触れる

〔バンコク発着〕ブムタンでホームステイと生活体験7日間

出発日設定2025/08/01-2026/03/31の毎日(適用除外日あり)
ご旅行代金659,000円
出発地バンコク
bu-kz-01 bu-kz-01

ツアー


ブータンの暮らしと祈りに触れる

〔バンコク発着〕ポブジカでホームステイと生活体験7日間

出発日設定2025/08/01-2026/03/31の毎日(適用除外日あり)
ご旅行代金659,000円
出発地バンコク
bu-kz-02 bu-kz-02

ツアー

風のブータン ツアー一覧

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