今週もアルメニアA氏から写真が届きました。

エヴァンゲリオン@箱根
とは言ってもアルメニアの写真ではありません。箱根の写真でした。
実は先週アルメニアのツアー説明会があったので、その準備も兼ねて、色々アルメニアについて調べていました。
アルメニアは301年、世界で最初にキリスト教を国教として取り入れた国として有名ですが、451年に、早くもカルケドン公会議で異端の宗派とされます。どうやら、その当時アルメニアは戦争の最中で公会議には出席できず、欠席裁判だったようですが、それはさておき。
その公会議後もアルメニア人は自分たちのキリスト教の信仰を続けます。アラビアの占領以降、帝政ロシアの侵攻まで、ほとんどの期間イスラム教の国々に支配され続けますが、キリスト教への信仰は忘れませんでした。その宗派は、アルメニア教会または、アルメニア使徒教会と呼ばれます。
使徒とは、キリスト教の重要な宣教者、狭義では12人の弟子のことを言うそうですが、日本のアニメ界では、新世紀エヴァンゲリオンに登場する、人類を脅かす生命体の総称?として広く知られているようです。残念ながら私はこの人気アニメを、見逃してしまってるため、どこまで的を得てるか自信がありませんが、人類の適役を「使徒」と呼んじゃって大丈夫なのかしら、ヨハネとかパウロという怪獣が出て来るのかしら、最近日本アニメは世界的コンテンツとなってるし・・・、とアルメニア人と話をするときは、特に内心ハラハラしてました。
そして、先日、聞いてみました。A氏は、「エヴァンゲリオンは知ってます。箱根に行くとよく見かけます。でも、アニメや映画は見たことはありません」と。「使徒って言葉を適役に使ってますが気になりませんか?」との質問には「気にしてません」日本語堪能なA氏もエヴァンゲリオンのどこまで知ってるか不明ですが、ひとまず、アルメニアで暴動が起きてるわけではないとわかって安心しました。(詳しい友人に聞くと、実際ストーリーは深淵で私の軽薄な想像はまったくの杞憂だったようですが)
アニメつながりで、もうひとつ。機動戦士ガンダムの主役のひとりで赤い彗星と呼ばれるシャア・アズナブルは、高名なシャンソン歌手で俳優のシャルル・アズナブール氏から来てるとか。まったく無知でしたが、この方もアルメニア系の人らしく。国内より海外在住者の方が多いと言われるアルメニア人の層の厚さを感じました。ロンギヌスの槍も首都エレヴァンにあるので、アルメニアがアニメの聖地になったりしないだろうか・・・。
※上の写真は、A氏が以前、箱根に来た時撮影したもの。なにやら、エヴァンゲリオンの舞台となっている第3新東京市が箱根に比定されてるらしく。箱根がエヴァとコラボしたときのポスターのようです。