キルギスのキャンプ旅を楽しむための小技&おすすめアイテムをご紹介

キルギスの6月は雨が多めで、お花畑と雪山が楽しめる色彩豊かなシーズン

先週(6/20)まで、キルギス出張に行ってました。掲載記事でもお分かりかと思いますが、この時期は特に雨が多いこともあり、3500m以上では雪、それ以下の標高下では雨の洗礼を大いに受けて参りましたー!


尚、このような下見を兼ねた出張は、旅に適したシーズン(ケルスー湖は7月頭~9月上旬まで)を外していくため、シーズンよりも前や後に行く場合は、雪が降るリスクも高いのは当然です。もともと雪が好きな私は雨よりも雪の方がより好みなので、キャンプ地のまさかの雪景色に、一人うっとりしておりました。


昨年添乗したバルスコンでも雨の洗礼を受けましたが、その時はダブルレインボーが出て、と~てもキレイでした。ちなみに私は晴れ過ぎて暑さが厳しい方が苦手なため、どちらかというと「マイナスイオン希望」(できれば馬に乗っていない時は!)だったりします。 

余談ですが、キルギスの馬旅&キャンプ旅をメインで企画をしている私ひらやまの前職は、「ひと月に35日雨が降る」と言われる屋久島のフィールドガイド。美しい森や草原、お花畑や湖水は、雨や雪の恵みがあってこそ成り立っていることを知って以来、雨とはすっかり仲良し。雨の日のテントって、雨音が心地よくて、いつもよりぐっすり眠れます。


ちなみにプライベートでのキャンプ歴はおおよそ35年ほど。登山やバックパッキング以外にも、カヌーでの川下り、自転車やバイクで旅をすることもあれば、北海道から南の島(無人島含む)まで日本各地&海外で、さまざまなスタイルのキャンプ旅をしてきました。

自分自身が「全天候型」になってしまえば、どんなコンディションでも「おぉ、今回はそう来たか~(ワクワク)」と、旅を前向きに楽しめるようになります。天候がもし崩れたとしても、これも新たな経験!と楽しんでいただければ嬉しく思います。


そんな、もはやキャンプがライフワークの一部になっている私ひらやまが、初めてキルギスにキャンプに行ったのが2011年。かつてツアーとしても募集していたアラクル湖トレッキングでのワイルドキャンプはとにかく最高!!だったことを今も鮮明に覚えています。キルギスは大自然が未開発のまま残されている場所が多いので、野営キャンプで過ごす旅は本当に贅沢です。


(この素敵なキャンプ地も、10年以上経って、今や知名度が上がり、個人旅行を含むトレッカーたちがごったがえしているそうで、ツアーの取り扱いはやめているという悲しい事情もあります。。。)


チョンケミン、コル・コグール湖畔でのキャンプも大好きな場所の一つ。でもあと何年、このまま静かに楽しめるかなぁ、などと思いつつ、ご興味を持って頂いた皆様には、ぜひ少しでも早く、この素晴らしいキャンプ旅を一度は楽しんでいただきたいと思う今日この頃です。

もちろん、風のキルギスツアーの馬旅キャンプは、キャンプに必要な道具は一式ご用意しており、食事などもコックさんが作ってくれるので、キャンプ初心者の方でもお楽しみいただけます。しかしながら、これからキルギスへキャンプ旅に行かれる方に、持っていくとさらに快適さが増す、企画者的にお勧めの小技やアイテムをいくつかご紹介いたします。

(A)湯たんぽを兼ねた耐熱性ボトル

寝袋は現地でご用意しているのですが、足先が冷える方にお勧めなのがコチラ。寝る前に、キャンプスタッフからアツアツのお湯をもらって栓をして、寝袋の中にポンっと入れると、湯たんぽ代わりになってくれます。また、それでも寒い時は、自分のザック(バックパック)に寝袋ごと足を入れると保温効果がさらに増すので、ぬくぬく快眠できて快適ですよー!(保温性のあるボトルは湯たんぽには向きません)

(B)替えの靴またはサンダルと、ビニール袋

ホーストレッキングで移動中に、強雨に降られると、退避もできないため、ザックの中も、靴の中も、全部濡れます(笑)そのあと晴れればもちろん乾くのですが、一番大切にしてほしいのが、貴重品。パスポートやお札が濡れると厄介です。貴重品は必ずジップロック式などのしっかりとしたビニールで包みましょう。


また、靴が濡れると、替えの靴下も濡れるのが地味に痛い・・・。というわけでお勧めなのが、替えの靴下の上にビニール袋を履くというスタイル。キルギスのキャンプスタッフはこれを「スーパーシューズ!」と笑っていました。また、ザックカバーをしていてもリュックの中身は全部濡れますので、しっかりめのビニール袋に着替えや補助食などの中身を入れるのが一番。大小さまざまなビニール袋を複数持ってくるのが、なんやかんやで一番安くて軽いので、もっとも手頃な雨対策です。


あと、キャンプ地のほとんどが川または湖畔の横に位置していることが多いので、サンダルは毎回持っていきます。ドロドロの靴を洗いたい時にも、冷たい清流に足をつけたりしてリフレッシュするのも最高です◎

(C)スタッフサックを枕にする

枕があるか無いかが、ぐっすり眠れるかどうかにかなり影響しますので、枕は地味に大事かなと個人的には思っています。私は着ていない衣類をこのスタッフサックに詰めて適度な高さの枕を作ります。ちょっとした撥水性もあって、スタッフサックの素材がやわらかい物のほうがお勧めです。

(D)日傘雨傘兼用の折り畳み傘

キャンプトレッキングの移動中、たまたま日中のランチタイムに雨が降ってるとどうなると思います??(笑)雨に濡れながらお昼を食べないといけません。また、キャンプ地でテントからトイレに行こうとしたときにスコールが来ていたらズブ濡れになります。あと一眼レフカメラを持っている方は、雨天でも撮影したいときに傘があると重宝しますね。お昼寝時の日除けとしても役立つのでコンパクトな折り畳み傘をいつも携行しています。

(E)トイレットペーパーも防水性の袋に入れておきましょう

キャンプ地でのトイレはこんなスタイルが一般的。用を足した後は、ペーパーを使用し、使用済の紙はそのまま落下させ、その上に土をかぶせます。ティッシュも用意しているものがあるのですが、途中で無くなることもあるので、自前を必ず持参。朝露や、雨の後はトイレットペーパーも濡れてしまって紙の意味をなさなくなりますので、必ずジップロックなどに入れましょう。

(F)スマホやカメラのバッテリー類は寝袋の中へIN

寒い場所では電池の消耗が激しくなります。必要な容量のモバイルバッテリーは少し余分にご用意いただき、スマホやデジカメの電池はポケットや寝袋の中に一緒に入れて寝ると、電池の消耗がだいぶ押さえられます。テントの床にそのままにしていたり、写真を見返したりすると、アッという間に減っていきますのでご注意ください。山の中では大いにデジタルデトックスライフを楽しみましょう!

おすすめのモバイルバッテリー容量
⇒飛行機の機内に持ち込める制限が160Wh(約43,243mAh)以下、1人あたり2個までとなりますので、それ以下の容量のものを購入されることをお勧めします。充電環境がなくなるのはキャンプトレック中のみとなります。何を充電されるかで必要な容量は変わりますが、4日分で3-4回スマホを充電すると想定する場合は10000mAh程度(約37Wh)が最低限の容量の目安となります。スマホ以外の電子機器(デジカメなど)を充電したいという場合や、キャンプ中にスマートフォンで画像や動画の閲覧や編集をしたりする場合は電池をより多く消耗しますので、20000~25000mAh程度あった方が安心かと思います。


私たちが皆様のキャンプ旅をサポートします!


ここ数年はちょっとご無沙汰していますが、キャンプ好きスタッフも多い私たちは、プライベートでも仲良くキャンプをしていたりします。キャンプ旅に行く前に、何か困ったこと、気になることなどあれば、遠慮なく風の旅行社スタッフまでお気軽にお問い合わせください!


書いた人(キルギス企画担当)

東京本社

平山 未来 (ひらやま みく)

企画販売部所属。ネパール、キルギス、女子企画など。社内では写真担当とも言われている。乗馬やトレッキングなどアウトドア系ツアーに添乗することが多い。
大学在学中に内モンゴルで砂漠緑化ボランティア、豪やNZの有機栽培農家でのファームステイを経てエコツアーと出会い、sustainable tourism(持続可能な観光)を志す。大学卒業後は屋久島でカヤックやトレッキングなどのエコツアーガイドに携わった後、2005年に入社。趣味はアウトドア(キャンプ・トレッキング・カヤック・SUP・MTB)、写真、旅。やわらかい描写が好きで銀塩カメラも愛用。苔むした森や星景写真を撮るのが特に好き。玄米食を好み健康志向。メディカルアロマ、ハーブ、韓方、薬草茶など自然療法に興味アリ。動物に好かれるのが特技のひとつ。かなりアクティブに見られるが、美しい自然の中でお茶を飲んだり、手作りのおやつを食べたりしながら、ゆるりと過ごすスタイルを好む。

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